キレイの基準は人によって違う 訪問介護士@オーストラリア

雪のちらつく東京から38度のメルボルンへ戻ってきました。
3日も続く38度にちょっとクラっと来てます。暑い~!!!

さて、今回の帰省で改めて気づいたことが一つ。
それは、キレイの基準は人によって違うということ。これって聞けば当たり前のことですが、人による基準の幅の大きさって本当に大きいんだな、と改めて思いました。

私の母は物が捨てられず、整理や掃除が苦手で、子どもの時から友達を呼べない家なのがとても嫌でした。お友達の家に行くと、いつもきれいでいいなーと思ったり…。でも育った家の基準は、自然と自分の中に植え付けられていくものだったりします。
私の母は、「埃では死なないわよ~」と言って、ダスティングは大掃除の時にしなかったので、私はそういうものだと思っていたのです。

結婚して、きれいにしようとしていたけれど、ダスティングはあまりしなかった私。ところが、義母が来たら、ダスティングをされたりして、嫌だった記憶があります。他にもいろいろ気になって、手を出されるわけです。なんでよ!?手を出さないでよ!と思っていました。

そして、訪問介護士をしてたーーーくさんの家を訪れる中で、初めてダスティングは週1回程度やるのが一般的であること、中には毎日する人もいることを知りました。掃除機のかけ方も、人それぞれ。掃除機の先を付け替えて、エッジも毎回掃除をする人(してほしい人)、掃除機のヘッドも毎回掃除する人(してほしい人)…そしてその基準は変えることは難しいこと。

久々の実家、あーーーーいろんなところが気になるーーーー。到着して早速、掃除、掃除、掃除!!!ただ、人によってキレイの基準が違うということを知っている私は、どんなに実家が汚くても全くイライラしなくなりました。母は母。ただ、年齢が上がると同時に、汚いのが気にならないだけではなく、できなくなっていることも多いことを知っているので、危ないからやるのを避けているであろう高いところ、しんどくなっている低いところの掃除を集中的にやりました。
妹や姉は頻繁に来ていても気にならないのかなぁと聞いてみたら、そういうものだと思っているから、全く気にならないとのこと。だから、やろうと思った事ないなぁと言っていました。やっぱりそうか。

そして、久々の自宅。「随分きれいにしてたでしょ」と言う夫。でも私には…気になる―――。一見きれいだけれど、トイレ、バスルーム、シンク、床のエッジなどなど、汚い(~_~;)。介護士をする前はそういう状況にイラっとしていましたが、今はそのイライラもなくなりました。さて、やるぞーって感じです。夫とのキレイの基準も違うからね。

仕事では、クライアントさんのキレイの基準を大切にしながら、私の気になるところをこっそりキレイにしたりします。そうすると、意外と喜ばれるんですよね。やはり高齢になると、キレイにしたくてもできないという人が多いのだと思います。私はそういう方々のお手伝いをしたいと心から思うのでした。2週間ぶりの仕事は、楽しくて仕方がないのでした(笑)。

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