子供達の意見を尊重する教育
今週末は年少の娘の幼稚園の発表会でした。
今回は「三匹のヤギのがらがらどん」というお話の劇。
あらすじ
北欧民話を絵本にしたもの。
ある日、三びきのやぎのがらがらどんは、山の草場で太ろうと山へ登っていきました。
途中の谷川の橋の下には、大きなトロルが住んでいて、やぎたちを食べようとします。
けれども、小さいやぎのがらがらどんは、次にもっと大きなやぎがくると言って逃れ、
二番目やぎも、もっともっと大きいやぎがくると言って助かります。
最後にやってきた大きいやぎのがらがらどんは、
トロルを木っ端微塵(こっぱみじん)にして、谷川に突き落としてしまいました。
参考
https://www.library.pref.tottori.jp/kids/ehon/group/sa/sanbiki.html
最後トロルはやっつけられてしまったという、ちょっと怖い話です。
あれれ?最後仲良くなった?
子供達の劇を見ていると、最後は三匹のヤギさんとトロルが仲良くなりましたとさ。というお話に変わっていました。
皆んなでお弁当を作って、一緒に食べて仲良くなりましたというエンディング。
昔の物語は怖いものも多いから、先生たちが怖くないものに物語を変えたのかな?と思って見てました。
でも、実際は違ったのです。
実は子供達で話し合って物語を変えたらしい!
劇の最後に先生が出てきて、この劇が出来上がるまでの話をしてくださいました。
はじめに、先生がエプロンシアターでこの物語を子供達に伝えたそうです。物語を知った子供達に、今度はそれぞれ何役がやりたいか聞いたところ、皆んなヤギがやりたくて、誰もトロルはやりたくなかったそうです。
先生は子供達に、なんでトロルをやりたくないか聞いたところ
トロルの顔が怖い
最後流されるのが嫌だ
という理由だったそうです。
先生が、じゃあなんでトロルの顔は怖いのかな?と聞いたら、
「お腹が空いてるから、怖い顔になってるんじゃない?」と子供達。
「じゃあ、お弁当作ってお腹いっぱいになればいいんじゃない!」と。
ということで、劇の途中でお弁当箱の歌を入れて、お弁当を作るシーンをいれることになったそうです。
そのお弁当も、子供達が食べたい具材を話し合って決めたと。
最後に流されるのが嫌というところは、「皆んなでお弁当を食べて仲良くなればいいんじゃない?」ということで、お腹いっぱいお弁当を食べて仲良くなるエンディングになったそう。
話し合って自分たちで決める大切さ
この話を聞いて、ものすごくいいなと思いました。エンディングが怖いから大人が怖くないものに書き換えて伝えるのではなく、子供達で考えて皆んなが納得する内容に変えて、その内容で練習して、発表してくれた。
まだ4歳なのにここまでのプロセスを踏めるようになったこと、そして子供達の意見を尊重して対応してくださった先生にとても感動しました。
娘もトロルのお話が好きみたいで、家でもたくさん歌ってくれました。なんだかとってもほっこりした週末を迎えることができ、いつもお世話になってる先生方には本当感謝の気持ちでいっぱいです!
春が来たら、次は年中。子育ては大変だけど、こういう一つひとつの成長を感じられることは、私にとってもとても楽しくもあり、嬉しい体験となってます。
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