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人生を変えるような「体験」をいかに作れるか

今私の主事業は人事コンサルですが、徳島の勝浦町にある父の実家で空き家を民泊にしようと色々準備をしています。

まだ「民泊やります!」と舵を切ってから1ヶ月も経ってないのですが、どんどんとその情報や人脈が集まってきています。

私は民泊素人なので、全てのアドバイスが新鮮です。インバウンドや観光をやってる人からすると当たり前のようなことも、なるほどーと思うことばかりです。

その中でも特に印象に残ったのは、例えば訪れた外国人が自分の国に帰った時に、「その体験を感動として周りに伝え、その人のその後の人生に影響を与えるのか」ということです。

正直それまでは、改装して泊まってもらって、母の弾く三味線を聞いてもらえたり、着物を着てもらったりしたら喜んでもらえるんじゃないか、という誰でも思いつくようなことを考えていました。もちろんそれも一つあっていいと思います。

でもそれって、今までも誰かがどこかでやってるようなことで、それって日本を感じてもらう方法の一つではあると思いますが、人の心を揺さぶるほどの感動かというとそこまでの体験ではないのかもしれません。

自分の過去の旅を振り返ると学びと感動の連続だった

私は昔から海外に行くのが好きで、特に独身時代は普通の旅行ではなく、人と違う旅をしたいと思っていました。でもそれらの旅はどれも自分の人生に大きく影響を与えるものばかりでした。

一つは、専門学校を卒業する時の卒業旅行にタイに1ヶ月間のホームステイと日本語教師のボランティアに行きました。タイ人家庭にどっぷりと浸かった1ヶ月は私の人生に大きな影響を与えました。
それは、当時6才だったステイ先の子供inkとの会話でした。6才だったinkはタイ語しか話せず、私はタイ語が話せなかったので、共通言語がありませんでした。でもinkは私に一生懸命自分の伝えたいことをジェスチャーで伝えようとしてくれたのです。

「そうか、言語が話せなくても話したい気持ちがあれば、気持ちは伝わるんだ」

それを気づかせてくれたのです。
20年経った今もそのホストファミリーとは良好な関係を築いており、昨年秋にも1週間滞在させてもらいました。


その他にも、カンボジアにスタディツアーに行ったこともあります。現地で社会起業したベンチャー企業の訪問に行ったり、貧困層の家庭を訪問させてもらったりしました。

留学の後に2ヶ月間ヨーロッパ10カ国25都市をバックパッカーしたこともあります。貧乏旅行でしたが、狭い寝台列車に乗って国から国を移動したり、現地の友達の家を訪れたり、各国の素晴らしい景色を見たり。特にスイスの景色はそれだけで感動的でした。


これらだけではなく、基本的にほぼ一人旅が多かったので、どれもその後の私の人生に大きな影響を与えました。


日本のどこにでもある田舎をどう感動地に変えられるか

先日Japan Travel Awardという、日本全国の観光地の中から感動を与えているところに表彰する授賞式に参加してきました。民間企業が3年前から開催してるものでした。

LGBTQの方々への理解や障害者のためのバリアフリー化などの対策を取られている企業が、多く受賞されてました。

マイノリティと言われる方への対応は後回しになる事が多いと思いますが、そこに徹底した配慮があると、他がやってないからこそそれは感動につながるなと思いました。



「感動」をいかに創造できるか。
一つのキーワードとして考えていきたいと思います。



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