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私の人生を変えた言葉②決断と判断の違いとは?

少し前にも私の人生を変えた言葉①として、「四路五動」という話をしました。

今日は私の人生を変えた言葉シリーズ②ということで、同じこの社長さんにもらった別の言葉をご紹介したいと思います。


「決断」と「判断」は何が違うのか?

当時の私は、25歳くらいで求人広告の営業をしている時でした。その時の営業先の社長に出会った時に聞かれた問いです。

ちょうどこの時期、私は長年の夢が途絶えてしまったことで、絶望と挫折の胸中にいて、ものすごく辛い時期でした。

そんな私に社長は聞いてきたのです。

社長「決断と判断の違いは何だと思うか?」

私「決断と判断の違い・・?うーん・・決断の方が重い気がします。」

そんな答えしか出ませんでした。

そこで社長は教えてくれたのです。


「判断は二つある内の一つを選ぶこと。決断は二つある内の一つを捨てること。
コップの中に水がいっぱい入っていたら、新しいものは入ってこんやろ。
新しいものを入れようと思ったら、何か捨てなあかん。」


私はこの時ハッとしました。
長年の夢を必死に追いかけていたのに、すごく中途半端だったなって・・。
自分のコップがいっぱいなのに、また新しいものを必死に入れようとしていたのです。
でも失うことが怖くて、私は捨てることがそれまでできなかったのです。



自分の長年大事にしてきたものを捨てるのは怖い。


私はその夢を捨てるのが本当に怖かったのです。ずっと大事にしてきたこと。それを捨てたら、自分には何も残らないんじゃないかって・・。

でも、今変わらないときっとずっと変われない。
そう思って、このタイミングで私はこれまで追いかけていた夢を捨てようとと決断しました。

そして、選んだものは、自分の今の仕事、そうその時にやっていた求人広告の営業の仕事でした。

私には高い学歴はありません。それがずっとコンプレックスでした。
今までも何度も学歴がないことで悲しい気持ちになったことがあります。

そうか、世の中って学歴なんだ・・・と。

どんなに頑張っても、裕福な家庭で育って、何も考えずになんとなく大学行ってる人の方が、どんなに切り開こうと頑張っていても結局評価されるんだと。
何度も絶望しました。

でも、自分のそう言った過去の経歴ではなく、今の自分で勝負して自分の成果を評価してほしいと思ったのです。


全力で向き合った社長への提案


私はその時に、その言葉をくれた会社の社長の会社のためになることを必死で考えました。

実はその社長は55歳という若さで、余命1年と宣告されていたのです。その社長のためにできること、それは社長の思いを持った人を採用すること、将来の幹部候補を採用することが、私のできることだと思ったのです。

社長が私にたくさんくれた言葉、今回書いているような決断と判断の違いや四路五動というような人生を変えてくれた言葉をたくさんいただきました。
それを届けて、それに共感してくれる人に入ってほしいと思いました。

それを企画にすると、通常よりもかなり大きな提案になったのですが、私はそれがこの会社、この社長のためになると強く信じていたため、自信を持って提案しました。

社長がまた時間を取ってくれるかわからないから、プレゼンで話すことを書き起こしてテープレコーダーに夜な夜な吹き込んで、プレゼン企画と一緒に持って行きました。もし時間がなかったら、このレコーダーを聞いてください。と。


その数日後、社長から連絡があり、この企画やりたいからお願い、と言われて、大型受注となりました。



捨てたことで、私が得たもの

大型受注になり、社内の私の見方も変わりました。
たくさんMVPも取りました。

そして、何よりこの受注までのストーリーだけでなく、その後のフォローまで含めて評価され、社内のいい仕事を共有する論文コンテストで全国三位になりました。(少なくとも応募した人だけで700人いたそうです)

私の仕事がその後もずっと冊子になって残ることになりました。
周りからもこんないい仕事がしたいと、何人にも言われました。

この仕事で得たものは計り知れません。
やり切る力
相手に本気で向かう力
相手の成功のために本気になる力
本当にたくさんのことを得ました。

そして、学歴や見た目で評価されるエリアではなく、
自分の仕事や成果を評価してくれるところで戦おうと決めました。


そうか、捨てたことで入ってくるってこういうことか。
と腹落ちしたのです。



この経験は本当にその後の私に大きな影響を与えました。
おそらくこの先もこの言葉は一生私の指針になると信じてます。

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