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1400人の街に4000人が訪れる町?!徳島県上勝町の秘密

徳島県は全体で72万人ほどの県ですが、その徳島県の中でも世界的に注目をされている町があります。

たった人口1400人しか住んでいない勝浦郡上勝町という町です。場所としては下記の地図の徳島の真ん中あたり。徳島市内からだと車で1時間くらいのところにあります。

出典元:https://www.asahi.com/travel/location/TKY200905260195.html


私の父は勝浦郡勝浦町という上勝町の隣の町出身ということで、私の実家の一つ(今は空き家になっています)も勝浦町にあり、幼い頃から上勝町にもよく行っているくらい馴染みのある場所です。

実はこの町には大きく2つの理由があり、世界中から毎年4000人の視察が訪れています。

秘密①いろどりビジネス

葉っぱビジネスと言われる株式会社いろどりの事業は有名なので、ご存知の方も多いかもしれません。

料亭の料理の飾りとして、「つまもの」という葉っぱや花木をおばあちゃんたちが、注文があったその日中に都会の料亭などにおろすビジネスです。

葉っぱを得る?!というとみなさん驚くのですが、料亭の料理人たちはこれまでは自分たちでつまものを取りに行っていたそうで、それがなくなることによる料理人の方々の効率だけではなく、季節に応じた葉っぱをおろすことで料亭にこられたお客様に季節を感じてもらえるというメリットもあります。

また、それだけではなく、上勝に住むおばちゃんたちは、いつどこにどんな葉っぱができているかをいつも頭で把握しているためボケ防止になるだけではなく、山を上り下りすることで自然と運動もでき、足腰も鍛えられるそうです。売り上げはなんと1000万円を一人で稼ぐ人も・・!

いろどりの取り組みは本にもなっています。私はこの本を出版したときに、こんな田舎が活性化していることに感銘を受け、著者の横石さんにお手紙を書いて、実際にこの本の表紙のおばあちゃんにもお会いさせていただいたこともあります。本当にこの笑顔の通り、生き生きとしたおばあちゃんたちが働いているのが印象的でした。

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秘密②ゴミ0活動のゼロ・ウェイスト

上勝町はゴミの分別が45種類にも及びます。
(45種類?!私は自宅でせいぜい6種類ぐらいにしか分別してないのです・・苦笑)

ゴミ処理センターは真上から見るとはてなマークに見えて、内装もとてもオシャレな場所です。特にゴミが集まっているのに臭いが全くしないのは、各家庭でゴミをきちんと洗って持ってきているからだそう。

下記はホステルと書いてますが、はてなマークの丸の部分は宿泊施設になっています。

出典元:雑誌(すいません・・どの雑誌に掲載されているかチェックするのを忘れてしまいました)
外壁に使われている窓は、実際使われなくなった家の窓を一枚一枚はめて使っているそう。およそ400枚の窓が使われているそうです。
ホテルはこんな感じ。

下記はゴミの分別の一部。種類が書かれている看板には1kgあたり何円でどこでリサイクルされるか書かれています。

最近ではSDGs的な動きも企業としても求められるようになっていますが、まさに上勝町はそれを率先している町です。日本全国にはゼロウェイスト宣言をしている町は合計5自治体あるそうです。

この取り組みは世界からも注目をされていて、世界中から視察に訪れるとのこと。

この施設を見たら、私はなんて物を大事にしてないんだろう・・・と反省をしました。自分の生活のあり方を考えるきっかけにもなりました。



上勝は自然だけではなく、面白いビジネスや取り組みが満載の町です。
是非多くの方に訪れていただきたい場所です。


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