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この歳になってわかったこと

昨年、今年と、立て続けに友人が亡くなった。
その二人は互いには面識がないんだけど。

どちらの友人も遠方に住んでいて、
ご縁があって仲良くなった。
会えるのは年に1度ほど。
でも会えばおいしいもの食べて
お酒も飲んで、
そしていっぱいおしゃべりした。
とっても楽しい時を過ごした友人だった。
二人とも私にとってとても大切な人だった。

偶然にも二人とも亡くなったのは同じ病気で、
すい臓がん。
すい臓がんは自覚症状が出なくて
見つかった時には手の施しようがないらしい。

昨年亡くなった友達は
LINEで本人から連絡が来て
「入院したよ、すい臓がんだって」
と知らせてくれた。
すぐにお見舞いに行ったけど
いつもとかわらず元気そうだった。
思い出話をして大笑いして、
最後に私が帰るときは二人で少し泣いた。
それが最後だった。

今年亡くなった友人は
亡くなった、と別の友人から連絡がきた。
本当に急で、びっくりした。
6月に検査入院をしてがんが見つかり、
その3か月後の9月に亡くなったのだ。
「そろそろ会えるかな、連絡しようかな」と思っていた矢先だった。

どちらの友人も
遠くに住んでる人だったので
こうしてあちらとこちらの世界で離ればなれになっても
まだ普通に
「ああ、そろそろ会いたいな、連絡しようかな」
と思ってしまう。

人は突然
いなくなってしまうことがわかったので
それ以来、
「会いたいな」と思った人には
会いに行くことにした。

そして自分自身も
いつどうなるかわからないから
「いつかやりたい」
「いつか行きたい」
という「いつか」はないのかも・・・
と身に染みて思うようになった。





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