サニーサイドスタジオ 高嶋洋和

大阪府泉南市で金属を使った看板や什器を製作する工房を営んでいます。家庭では7歳の娘を持…

サニーサイドスタジオ 高嶋洋和

大阪府泉南市で金属を使った看板や什器を製作する工房を営んでいます。家庭では7歳の娘を持つ父です。ものづくりのことや、製品の事を書いています。「街を美しく彩る」をテーマに製作しています。 HP https://sunnysidestudio.jp/

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真鍮看板のオーダーシステムをはじめます

サニーサイドスタジオでは開業以来オーダーメイドでの製作を行なってきました。 ただ多様な依頼に応えるための時間が足りないことや、高騰する材料費などの影響もあり、今のままの仕事の進め方が難しくなってきました。 開業依頼ありがたいことに沢山のご依頼をいただいてきました。 そして経験を積むことで自分自身できることが増え、精度も格段に上がりました。 おかげで要望に応える幅は広がりましたが、その幅が少し広くなりすぎたなと感じています。 お客さんの選択肢が増えることは喜ばしいのですが

    • これからの工房運営について考えた

      サニーサイドスタジオを開業して7年目、はじめて依頼が途中キャンセルになってしまいました。 というより「させてしまった」というのが正しいかなと思います。 オーダーを頂いてからとても長い期間お待たせをしてしまい、これ以上待てませんとお叱りを受けキャンセル、全額返金となった次第。 通常は製作開始後のキャンセルはお受けできないのですが、納期が延びて迷惑をかけてしまっていたこともあり、謝罪とキャンセル対応をすることに。 色々事情はありますが、今回の出来事は今後の仕事の進め方を見

      • ものづくりの好奇心と危機感

        久しぶりに真鍮の銀ロウ付けをした。 鉄やステンレスの場合は溶接でひっつけますが、真鍮の場合はロー付けで行うことが殆ど。 よくロー付けも「溶接」と言われますが接合の理屈も違う、全く別の技法です。 オーダーメイドで仕事を請けていると、新しい技法や道具が必要になることが多々あります。 道具がなかったり、普段やらないからといってできませんと断るのは簡単ですが、せっかく頼りにして頂いたのだから、できる限り期待に応えたいと思ってしまいます。 もちろんできないことはできませんとお

        • 今年の目標と去年の振り返りをしてみる。

          去年は仕事納めが来ないまま大晦日を迎え、今年も年始早々からバタバタとしています。 1月も半分が過ぎようとしている今になって、(お餅を食べながら)やっと今年の目標を考えることができました。 毎年のことではありますが、この時期は急ぎの依頼や、お問い合わせを頂くことも増えます。 一人でバタバタするのはいつものことですが、去年は例年以上にイレギュラーなことが多く、ご迷惑をおかけしてしまうこともありました。 たくさんのお客様に支えられ、こうやって新年を迎えられたことに感謝をしてい

        真鍮看板のオーダーシステムをはじめます

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        • 製品コラム
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        • モノづくり思った事、考えた事。
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        • 工房日誌
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        • 100日間連続投稿
          81本
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          6本
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        記事

          娘の晴れ姿を撮影する。

          前回のnoteで「1週間に1回はnoteを」と書いたのに、4週間ほど空いてしまいました。 書き残しておきたいこともたくさんあるのですが、考えを文章にまとめるのはやっぱり難しいですね。 それでも「100回チャレンジ」のおかげもあり、書くこととnoteがとても身近なものになった気がしています。 12月に入り、遅ればせながら娘の七五三のお参りに行ってきました。 三歳の時も写真を撮りに行こうとスタジオを予約したのですが、本人が場の雰囲気に緊張してしまい、断固拒否されてしまいまし

          noteは1週間に1回書こうと思います。

          noteの100回投稿を終えて1ヶ月が経ちました。 やっている最中は「大変だな」と感じることもありましたが、今となってはやってよかったなという気持ちしかありません。 考えを文字にして外に出すのは考えをまとめるのに役に立つし、自分の人となりを知ってもらえる良い機会なんだなとつくづく思いました。(noteさんありがとう!) とはいえ毎日書くというのはなかなか骨の折れる作業だし、無理やり絞り出すのもなんか違うなと思っています。 精神的に疲れていると愚痴っぽくもなりますし、何

          noteは1週間に1回書こうと思います。

          100回目の投稿です。

          7月10日に「note100回投稿を始めます」と書いて、この記事でちょうど100回目になりました。 元々は文章を書く習慣を身に付けたいという目標ではじめましたが、毎日何かをするという経験は大人になってからはあまり無く、新鮮な気持ちで取り組んでいました 忙しい時や、体調が悪い時にはお休みすることもあり「連続」とはいきませんでしたが、辞めずに一応最後まで来れたので、自分としてはまあ頑張ったんじゃないかなと思います。。 途中の文章を読み返してみると、愚痴のような投稿もあり,あ

          変わることを恐れないように(99回)

          最近身の回りのことが大きく変わってきています。 毎日色々なことが起こりますし、去年の今頃のことを思えば今の状況は想像もできない程には変化していると思います。 きっと来年も、再来年も同じことを考えるだろうし、10年先を想像すれば軽くゾッとします。 その頃には娘は17歳のティーンエイジャーで、僕は年頃の娘とどう接して良いかわからないおじさんになっているかもしれません。 今とは全く違うことをしているかもしれないし、案外淡々と同じことを繰り返しているかもしれません。 先日工房

          変わることを恐れないように(99回)

          10/24の日記(98回)

          今日は工房の2階で事務作業を行いました。 昼間はまだまだ太陽が元気で、窓は全開にして風を通します。 工房のある場所は住宅地ですが、海や山も近く、動物や虫がたくさん迷い込んできます。 この時期になると開け放った窓から小鳥がやってきては、天井近くの鉄骨に止まり、ゆっくりと休憩する姿が見られます。 たまにフンを落とされるので、迷惑することもありますが、一人で作業する寂しさを紛らわしてくれるのも、この時期ならではの楽しみでもあります。 子供の頃、父に連れられて野山へ行き、野

          溶接のワークショップを再開しようと考えています(97回)

          溶接やってみませんか?数年前まで不定期ですが溶接のワークショップを行っていました。 溶接をはじめとした金属加工を楽しんでもらい、アイアン家具を製作するというワークショップで、当時あまり他ではやっていなかったこともあり、沢山の方に来て頂けました。 物珍しさで来る人から、本気で溶接を仕事にしたいという人までいましたが、みなさんとても楽しんでもらえたように思います。 子供の頃は工作をしたり絵を描くことが身近にあっても、大人になるにつれて減っていてしまいます。 それに社会人に

          溶接のワークショップを再開しようと考えています(97回)

          サニーサイドスタジオの仕事内容は?どんなことを頼めるの?(96回)

          工房では金属をメインとしたオーダー品の製作を行なっています。 看板がメインですが、店舗什器や建築金物も作ります。 以前は何屋さんか分からないと言われることも多かったですが、最近では「看板屋さん」と呼んでいただけるようになりました。 とはいえわかりやすい具体的な製品が無いし、金額も分からない。 そんな状態ですが、ありがたいことにたくさんの「こんなの作れませんか?」を頂きます。 既製品ではイメージに合わない、、サイズが微妙、、という時にお店のオーナーさんから直接相談を頂いた

          サニーサイドスタジオの仕事内容は?どんなことを頼めるの?(96回)

          10/17の日記「柔軟に考える」(95回)

          地元に小さな桜並木があって、毎年桜の時期には出店が出ていました。 僕が子供の頃からあって、小さい頃はとても楽しみにしていましたが、 今年はコロナの影響もあり中止になり、替わりに今月開催されることになりました。 もちろん10月に桜は咲かないので、地区の人たちや小学生が作った花の飾りを桜に見立てて飾るそうです。 年配の方が多い地区ですが、とても柔軟な発想だなーと思い嬉しくなりました。 できないならやらないでは無く、他にやれる方法がないかと考えてみる。 そしてその時にできる方法

          10/17の日記「柔軟に考える」(95回)

          鉄を曲げて看板を作る。サニーサイドスタジオの看板のこと(94回)

          「鉄」と聞くととても硬いイメージを持たれることが多いのですが、ある程度の太さであれば人力で曲げることができます。 もちろん工具は必要ですが、ワークショップなどで曲げを経験してもらうと「簡単に曲がるものなんですね!」という感想を頂きます。 鉄を曲げて曲線を作ると、硬いはずの鉄が柔らかい雰囲気に変わります。 アイアン製の家具が流行ったこともあり、アイアンと聞くと「無骨な」とか「男前」という印象を持たれますが、美しく曲がった鉄は思いのほか優しい雰囲気になるものです。 僕はこの

          鉄を曲げて看板を作る。サニーサイドスタジオの看板のこと(94回)

          個人事業主としてどう働くか考える。改めての自己紹介その2(93回)

          前回の続き。 これからどうしていこうかと考えた時に、やっぱり子供のことが頭をよぎります。 小学生に上がった娘は僕の幼い頃と性格や考え方が似ていて、集団生活が苦手な様子。 このまま大人になれば、僕のように学校や会社でうまくやれないかもしれません。 もちろん親としてできる限りのサポートをしますが、最後は自分次第だし本人の性格や考え方を無理に矯正したくはありません。 どんな子どもでも得意不得意があり、それを少しづつ克服したり受け入れながら成長するものです。 大きくなった時に

          個人事業主としてどう働くか考える。改めての自己紹介その2(93回)

          7年目の振り返りと改めての自己紹介 その1(連続投稿92回目)

          2年ほど前に何回かに分けて自己紹介記事を書きました。 ありがたいことに今でも読んで頂けていて、サニーサイドスタジオをより深く知ってもらうにはちょうど良い記事だと思います。 依頼をする相手がどんな人間か知ってもらえると、少しでも安心して頂く材料になりますので、もし興味があれば一度読んでみて下さい。 とはいえ開業当初から考え方や作るものはブラッシュアップされています。 先月から7年目に入ったので、現在の今までの流れと、現在の自己紹介的なものを2回に分けて書いておこうと思いま

          7年目の振り返りと改めての自己紹介 その1(連続投稿92回目)

          金属看板の製作工房はどんなところ?(91/100回)

          「どんなところで作っているのですか?」とたまに聞かれます。 2階建ての小さな工房で全ての作業を一人で行なっていますが、街の方には「何をする場所?」と不思議がられるほどには、いろいろなもので雑然としています。 人が来る時に慌てて片付けをするので、大体は散らかっていますし、金属を扱うので割と汚れています。 そんなこともあり、あまりSNSにも載せないので、実際に来られた方には良くも悪くも「こんなところなんだー!」と驚かれます。 鉄工所ほど薄暗くはありませんが、お店というには汚

          金属看板の製作工房はどんなところ?(91/100回)