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gigi

SUNNY
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gigiは黒猫じゃないよ 
私の好きなおみせ
おいしい料理と音楽と
ここで出会う人 
みんないびつで優しい
でももうなくなったの


最初に足を踏み入れたのは 
階段を登った2階 丸い看板が目印
とてもせまくて目の前に人がいて 
とても暗くて安心できた
絵本を読むあなたに音楽をつくったり 
あざらしの歌を歌ったりした
女の子達はおしゃれで不機嫌 
私は40過ぎのおじさん


次はエレベーター不思議な3階 
チラシだらけの階段美術準備室のよな
あなたはそこに来なかったけど 
あなたはそこでみんなをみてた
ドアにかかったカラフルなバケツ 
西陽で燃えてるウッドベース
友達に誘われて引っ張りだされた 
歌ったり踊ったりそれを見たりした


誰かと偶然会えるのが嬉しかった 
プレートご飯がすごく美味しかった
ナシゴレン今日はエビがないんよって笑う 
ソファ席早い者勝ちだった
お酒の飲めない僕はいいお客じゃなかった 
カリスマもないしいい演者でもなかった
もっと早く気づくべきだった文化って 
守らないと消えちゃうってこと


gigiは黒猫じゃないよ 
私の好きなおみせ
いろんな形の美しいものをみて
いつか私もと出番をまっている 
眼を輝かせた誰かが
あの日の私のように

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