「双子のこと」を発信したいコノビーライターが、コノビー編集者になった話

「『編集』という仕事をするようになって、ライターさんのことを知ろうと思うようになり、『好き』になった」・・・そんなメッセージが詰まっていたのは、このアドベントカレンダーで先日公開された、コノビー副編集長のさやかさんの記事

さやかさんは、私がコノビーライターをしていた当時の担当編集者さんだった。そして、私がコノビー編集者になるきっかけをくれた人でもある。

コノビーライターだった私が、コノビー編集者になった。そんな話を、ちょっとばかりさせてください。

「双子のこと」を発信したい

2012年に生まれた双子の娘たちが2歳になり、まだまだ手はかかるけれど、自分のことに少し目が向くようになった時期。フリーランスライターとして活動を始めた私には、発信したいことがたくさんあった。

双子育児のことや、低出生体重児のこと、NICUでがんばるママのこと。どれも、少し前の私や娘たちのこと・・・なのだけど。

こういった情報を発信したい理由は、ただ一つ。とても情報量が少なかったからだ。妊娠が分かった私は、皆が手に取っているような育児雑誌を、大喜びで買ってきた。だけど、ほどなくしてお腹の子どもが双子だと分かると、そういった雑誌があまり意味を持たなくなった。

「妊婦」だった私に、「双子妊婦」「ハイリスク妊婦」といったラベルがついた。29週で生まれた686gと900gの娘たちは、「双子」「低出生体重児」「超未熟児」「NICUっ子」などなど、いろんな呼ばれ方をした。母子手帳に記録された医療的な特記事項は、ここに挙げればけっこうなボリュームになると思う。

自分たちが、どんどんラベリングされていく。その度に、どんどん「マイノリティ」になっていき、実社会だけでなく情報社会でも「通常枠」から外れていく感覚って、どう説明すればいいんだろう。

当時の私は、少ない双子育児の情報を得ようと、いろんな双子育児ブログを読んでいた。中でもお気に入りだった絵日記ブロガーさんが、「コノビーで記事を更新しました!」とブログの中で紹介していた。それが、私とコノビーの最初の出会い。

コノビーを訪れた時の感動は、今も忘れない。それは、双子育児の情報が提供されていたから・・・ではない。いろんな育児情報の中のひとつとして、双子の話がごく自然に、当たり前のように存在している。ラベリングされていないという、自分も他のママたちと同じなんだという、そんな居心地の良さだった。

そんなコノビーがライター募集していると聞いて、私は迷うことなく応募した。

コノビーライターとして活動して、思ったこと

本社を訪れて、面談してもらったのが、編集長の渡辺さん。なぜライターをやりたいか、どんなことを発信したいか、私からはそんな話をした。「人はちがう。それでいい。そこからはじまる」・・・そんなLITALICOの想いを聞き、私が抱いていた気持ちはそれだ!と、衝撃的に嬉しく思った。

「具体的に、どんなことを書きたい?」渡辺さんからそう聞かれて、いくつかテーマを挙げてみた。低出生体重児用のオムツの話や、双子の幼稚園選びの話、NICUでの授乳の話。渡辺さんは、どの話にもしっかり耳を傾けてくださった。ぜひその記事を書いてくださいと、夢のようなことも言ってもらった。そして、最後に言われた言葉がとても印象的だった。

「双子のことやNICUのことを書けるのは、今のかおりさんの強みだと思う。だけど、それだけだと、いつかネタが尽きる時が来ると思う。その先も考えて、アンテナを広げておいてほしい」

晴れてコノビーライターとしてデビューさせていただき、私は、16記事ほど執筆した。書きたかったテーマはだいたい書き尽くして、他のテーマもいくつか書いたけれど、本格的に「さて、これからどうしよう」と思うようになった。渡辺さんに言われた通り(笑)。

私は大好きなコノビーの中で、ずっと発信したかったことを書かせてもらった。だけどコノビーのことが大好きな理由って、「書かせてもらえるから」じゃないはずだ。最初に感動した、コノビーの世界観。それって・・・

その頃、渡辺さんだけでなく、さやかさんが私の編集担当になってくださっていた。冒頭の話に戻るけれど、さやかさんが「ライターさんのことを知ろうとした」というのは本当で、ライターである私とFacebookでつながって、ちょこちょこ「いいね!」やコメントをしてくれていた。これはもう、それまでビジネスの世界でやりとりするのが普通だった私には、画期的なできごとで(笑)。

当時私は、別のWeb媒体のインタビュー記事や、育児情報雑誌の企画ページの仕事もやらせてもらっていて、その紹介を時々Facebookに流していた。それを見たさやかさんが、ふと声をかけてくれたのだ。「かおりさん、インタビュー記事とかもできるんですか?」って。

そして、コノビー編集者に。私が今思うこと

それから、いろんな形でコノビーを「つくる側」の仕事をさせてもらうようになり、私は今年、コノビー編集者になった。コノビーの世界観を作っていくミーティングにも参加するし、山口さんにかわいいキャベツに野菜化までしてもらった。「編集部には保育士さんもいる!」とずっとウワサに聞いていた、三輪さんとも一緒にお仕事できることになった。

主に担当しているのは、連載体験談の編集。最初にコノビーと引き合わせてくれた絵日記ブロガーさんのような、日常のことをマンガで表現するライターさんたちとやりとりしている。担当するライターさんは、今、約30人。ラフを確認したり、公開された記事の反響を見たり、毎日がワクワクの連続だ。

自分もコノビーライターだったから、ライターさんたちの立場や気持ちにできるだけ寄り添いたいと思っている。だけど、分かるからこそ課題であることも、たくさんある。

例えば、コノビーには今も何人か、双子パパ・ママであるライターさんがいる。あがってくるラフはどれも共感の嵐で、同じ立場にいる私には、何も説明しなくても理解できることばかり。でも編集者としてはそれではダメで、たくさんの「当事者でない」読み手にとっても分かりやすく、発見のある記事を常に作っていかなければならない。

私は文章を書くことは好きだけど、マンガが描けるわけじゃない。これは、どんどん勉強して幅を広げていきたいことのひとつだ。

ここ数年、いろいろ思い巡らせてきたたくさんのことが、点と点から線へとつながった2017年。やりたかったことも、やれなかったことも、あげればキリがないけれど・・・本当に楽しい1年だったと思う。

来年はコノビー編集者として、もうひとまわり成長できる年にしたい。今となっては、なんだか手前味噌のように聞こえてしまうかもしれないけれど、やっぱり私は言いたい。コノビーを作るすべての人たちの想いって本当にステキで、私はコノビーが大好きだ^^

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かおり

フリーランス編集者/ライター。6歳双子女児のママ。「働き方は、自分でつくる」をモットーに、子育てとキャリアの両立を目指して日々奮闘中。関心ジャンルは子育て、教育、キャリア、ライフデザイン、多様性、海外生活、旅、暮らし。趣味は旅行、スポーツ観戦、パン作り、レシピ本集めなど。

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