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何のために強くなるのか?

今日は息子が毎週通っている空手の昇級試験がありました。

もとは格闘技マニアの夫が熱望して通わせ始めたもので、息子は当初からあまり乗り気ではなかったため心配していたのですが、本人なりに頑張ってやっているようでした。

しかし打ち合いを見ていると、明らかに他の子たちに押されているのです。私は学生時代に剣道をやっていたので、武道の心得が多少は分かります。これは気持ちで負けているなと直感で感じました。

武道はもともと相手を仕留めるための技術です。(空手は詳しくは分からないのですが...)いくら練習を頑張って型がキレイに決まるようになっても、本番で勝てなかったら自分がやられます。

普段一緒に練習しているような仲間も、本番では手を抜かずに本気で倒すつもりで向かっていけるかどうか。もっと大きな大会になると、初めて会う相手をコテンパンにやれるのかどうか。

これは生まれ持った気質やメンタルによるところが大きいのではないかと思っています。私は幼い頃大人しくてボサっとした子どもだったため、ひどくいじめられました。その度に母が守ってくれましたが、自分が強くならないと何も変わらないなと実感したのです。

それにはスポーツが最適でした。母に入れられた水泳のおかげで体が頑丈になり、陸上で毎日走り込みをして、さらに中学で剣道を始めてからは誰も何も言ってこなくなりました。

息子は2番目の子というのもあり気は強いのですが、面倒見のよいお姉ちゃんに遊んでもらって周りにもいじめてくる子はおらず、何かと戦うような理由がありません。

武道や空手はやはり他の習い事とは違って、自分の身を守りたいとか他の奴に負けたくないといった動機がないとなかなか伸びないのかなと思いました。

しかし彼はまだ5歳。温室のような保育園を卒業したら今度は魑魅魍魎がうようよしている小学校が待ち受けていますから、だいぶ鍛えられるでしょう。その時に培った空手の心得が役に立つ時が来るはず...(ただし手は出さないようにね!)