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WELQ問題はブロガーにとって他人事ではない

期間限定の続・ブログ研究会のために書いた記事です。今回は特別に最後まで無料で読めます。

以前から一部のアフィリエイターの間では話題になっていましたが、ここ数日で一気に問題が浮上してきたキュレーションサイト、WELQ。

運営会社がIT大手のDeNAというのもあって、Twitterを中心にかなり炎上しています。

情報を読むだけの人であればダメなサイトだなぁで済むのですが、コンテンツを発信している個人ブロガーにとっては無関係ではありません。

儲かれば何でもいいという成れの果てに現れたWELQ

WELQが叩かれているのは、デリケートな健康・医療分野のコンテンツをほぼ素人のライターがよく調べもせずに書いたり、他所のクリニックのウェブサイトから無断で転載した記事を量産しているから。

そしてDeNAの技術?を駆使して検索の上位にWELQのページを押し上げ、アクセスしてきた人に低品質の記事を読ませているのが問題なのです。

今回はこれを上場している大企業が組織ぐるみでやってしまったために表面化しましたが、実は個人のアフィリエイターでも似たようなことをやっている人は大勢います。

特に記事を外注のライターさんに安価で書かせて量産し、上位を独占しているようなサイトは中身を見るとひどい内容のコンテンツだったりすることも少なくありません。

最近はGoogleの手動ペナルティで自演リンクを貼っているサイトは順位が落ちたようですが、まだ上位に残っているページもあります。

そもそも記事を他の人に書いてもらうことはリスクが伴います。新聞社や出版社は文章をチェックする編集者やデスクがいて、世の中に出る前に厳しく校正されます。

本来はウェブの世界でもそうするべきなのですが、DeNAはその工程を全く行っていませんでした。見るのはキーワードが入っているかどうかだけ。とにかくクリックされてアフィリエイト収入が入ればOKという、儲かればなんでもいいという悪しきサイトの展覧会になってしまっています。

コンテンツは自分で書くべき

他の人が書いた記事はそれがオリジナルなのかコピーなのか、ちょっと見ただけでは全くわかりません。文章がコピーかどうか判定するツールもありますが、そんな手間をかけるくらいなら自分で書くべきです。

少なくとも個人で活動しているブロガーやアフィリエイターなら、外注に出すという発想はありえないと思っています。

特に広告収入を得ている商業ブログであればなおさら。美容系や健康系の記事を書くときには薬事法の知識が必要ですし、この分野はある程度勉強しないと書けません。

お金が儲かれば何でもいいやという姿勢はどこかで破綻します。自分で一生懸命調べたことや体験したことを中心に書いてください。メディアとは本来、人の役に立つものであるべきなのです。

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