#10 2021年2月-3月に影響を受けたもの

ざっと時系列で。

『エフォートレス・マスタリー』

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上位レビューにもあるように、「あなたの内なる音楽を解放する」という副題のテンションについていけないとキツい本ですが、名著と言ってよいと思います。

実質的な内容はアレクサンダーテクニークのような、「演奏にあたってはとにかく心身の負担を最小限にするように」というものです。

すぐれているなと思ったのは、想定される反論への再反論です。「そんなことをしてうまくなる保証なんかないじゃないか」「現実問題、目の前の曲をこなすにはそんなこと言ってられない」……そういう、読んで抱く反論にうまく応えていると思います。

私自身はもともと「心身の負担を最小限に」的な主張を受け入れるタイプだったんですが、やっぱりけっこうめんどいのでさいきん意識していませんでした。

そこを、この本の再反論によってよい感じに追い込まれた気がして、改めて日々「脱力」を適度に意識しています。

ポケモン第3世代のBGM

第3世代、つまりルビー・サファイア・エメラルドですね。

世代なのでひたすら小学生時代をつぎこみ、やはりそのBGMは耳の奥の奥で反響しているなあと。

Spotifyで探すと、オーケストラアレンジとかをしている海外の方がいたりして、改めてメロディのよさに涙を流していました。

モートン・フェルドマン

仕事中の作業用BGMとして、ミニマルミュージックをよく聞きます。そのプレイリストのなかにあり見つけました。

いわゆるミニマルミュージックとはちょっと違っていて、既存の作曲家でいうならサティとヴェーベルンを混ぜ合わせてめちゃめちゃ演奏時間を長くした、そんな音楽です。

とても音数が少なくて静かで、張りつめているようでもありリラックスしているようでもある。そんな世界を聞かせてくれます。

rega

エモ〜マスロック系のインストバンドです。
やっぱりこういうの好きだなと。この録音のギターのむき出し感がとくに好きです。

egoistic 4 leaves

いちおうインストジャズ、なんでしょうか。ADAM ATとかもまた好きなのですが、それとはだいぶ温度感の違う、変拍子やポリリズムの入った独特の聞き味です。

ハリウッド・スタイル 実力派ヴォーカリスト養成術

https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4845612135

毀誉褒貶ある定番書です。これもいまこのタイミングで読むとめちゃめちゃ参考になりました。

とくにせやなあとなったのは「好きなアーティスト10人のマネを完璧にしなさい、そうしたらオリジナリティが出てくる」というような主張でした。

『エフォートレス・マスタリー』からの流れで、「いちばん自分がラクにできる音楽」というのを考えていて、それはリスナーとして好きな音楽が多いだろう、というので上にあげたような曲を聞き返したりしていたのですが、やはりただ聞くだけだと咀嚼しきれないものだなと。

ヴォーカルにかぎらず、ギター、作曲においても「10人」、何年かかるかわかりませんがやってみます。

lyrical school

ここ数年激推ししている、ヒップホップアイドルです。「Girls Rapのランドマーク」というさいきんのキャッチフレーズは正直どうなんだと思っていますが……

この曲はかなりメロディアスなので、ラップがそこまで、という方でも聞きやすいかなと。

メロディがいいことはもちろん、空気感の作り方がすごくよくて、チルいのにアガるというか、絶妙です。

またとくにラスサビの展開に顕著ですが、ここ数年流行ってきているhyperpopというジャンルの影響があるようで、その消化の仕方もうまいなあと。

さいきんのアイマス曲

アイマスは2011〜2014年ぐらい、アニマスの影響でひたすら765ASを追っていました。

なのですっかり老人というか、シャニマスはもちろんのことミリもデレもほぼ知らず。

ちょっと思い立って、友人におすすめを聞いてまわって、以下のような曲が気に入りました(一部です、順不同です)

・ピピカ・リリカ
・Fascinate
・アルストロメリア
・オウムアムアに幸運を
・五ツ座流星群
・純白トロイメライ
・太陽キッス
・よりみちサンセット
・STEREOPHONIC ISOTONIC
・あめにうたおう♪
・vivid color

各曲いろんなねらいが盛り込まれていて、あーアイマスってこんなん(ゲーソンのアバンギャルドさと売れ線さを両立しようとする音楽)だったなあという感傷にもひたりました。

Marvin Sapp

コンテンポラリーゴスペル、ですかね。

ギターの先生に教えてもらい、ソフィスティケートされつつもしっかりキメにくる感じがとても気に入っています。ギターもすごくおいしいフレーズですし。

松村敬史

ここ数日めちゃめちゃ影響されています。アメリカはニューオーリンズのクラブつきバンドで16年ギターを弾かれていた方です。コアの音楽性はブルース、だと思います。

この動画もそうですが、邦楽のリズムに関する問題意識が強烈で、しかも説得力が凄いんです。Miles DavisのWalkinのイントロを使った練習は、いま2日目ですがもうリズムの感じ方が変えられてきているように感じています。

動画時間は長いですが、それだけの価値はあると思います。

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