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2024 首都大学野球連盟2部 チーム紹介①(明治学院大・武蔵大・獨協大・日本ウェルネススポーツ大・明星大)

明治学院大学

2023春 1部 2位
2023秋 1部 6位

監督:金井 信聡
主将:山崎 倫太郎(4・佼成学園)

投手

昨秋、第1戦を任されチーム最多の46回を投げた高橋 風太(3・國學院久我山)が筆頭。
小柄だが決して侮ることなかれ。MAX147キロのストレートは力強く、昨秋は2完投とスタミナも持ち合わせる。どんな状況でも諦めず粘り強く投げ切る姿はまさにエースだ。
さらに昨秋は3試合で先発、最終戦の日体大戦では8回2失点の好投を見せイップスからの完全復活を見せつけた145キロ左腕・家接 光輝(4・静清)、下級生の頃からあらゆる状況で登板し、ピンチでも落ち着いて空振りが取れる原 総児(4・福岡大大濠)と経験豊富な投手陣が揃う。
また抜群のコントロールを武器に新人戦で好投を見せ、10/14 1部初先発で王者・日体大相手に5回3失点と試合を作った上杉 隼大(2・佐野日大)、コントロールに不安もストレートの威力はチーム随一の大西 泰新(3・国士舘)も登板機会が増え、今季はさらなる活躍を見せるはず。
笠原 圭太朗(3・前橋東)、近藤 直弥(3・立花学園)、成田 陸(2・國學院久我山)はそれぞれ130キロ後半~140キロのストレートを持っており、本格化すればリリーフ陣にもさらに厚みが出そう。
廣田 悠青(3・東福岡)小松 元喜(3・桜美林)は家接、大西に次ぐサウスポーとして台頭してほしいところ。
新人戦では二刀流でプレーした渡邉 隼士(2・山形学院)が二刀流継続かどちらか一方に絞るのかも注目。
1年生では吉田 啓人(1・桜美林)が面白い。
出所の見えづらいフォームと気持ちの強さが売りで、主戦投手としてマウンドに立つ姿が容易く想像できる好投手だ。

捕手

1年次からレギュラーを務める坂本 涼(4・成田)が絶対的正捕手。
元々評価の高い守備面に加え、3年春には打撃でも結果を残し1部ベストナインを獲得。秋は苦しんだものの全試合スタメン。投手陣からの信頼も厚く、今年も扇の要としての活躍を期待したい。
新人戦優勝に貢献した當山 竜祥(3・目黒日大)遠藤 大介(2・足利)、打力に期待の阿部将大(3・桐光学園)も出場機会を伺う。
昨年の甲子園で躍動した大賀 一徹(1・日大三)は神宮球場のスタンドに放り込むパワーにキャッチング技術の高さにも定評あり。坂本へ挑戦状を叩きつける。

内野手

各ポジションに実力者が揃い、有望な新入生も多数入学。その中でチームの核・近岡 英訓(→日本通運)が卒業した遊撃手争いは激戦必死。
一塁手は昨秋、13試合中10試合で4番を任され .326と結果を残した小澤 輝(4・桐光学園)が今年も健在。
さらに指名打者としての出場が増えた主将・山崎 倫太郎(4・佼成学園)もブレークした2年春は一塁手と打力が光る4年生が引っ張る形になりそう。
三塁手も斎藤 将吾(4・瀬谷)、中村 颯人(4・弥栄)とこちらも実績のある4年生が中心でどっしり構える。
下級生では新人戦優勝チームの4番・佐藤 陽向(2・桐蔭学園)が期待大
名門・桐蔭学園でも4番を任されたバッティングでレギュラー取りを果たすか。
大房 洸介(1・掛川西)は反応の良い守備と安定した送球が持ち味。打撃面で対応できれば近い将来必ず出てくる存在だ。
一方で水落 翼、近岡 英訓(→日本通運)とレギュラー格の2名が抜けた二遊間は横一線の激しいレギュラー争いが展開されそう。
二塁手は三塁のレギュラー争いでも名前を上げた中村 颯人(4・弥栄)が実績では一歩リード。
対抗馬は昨秋は外野起用が主だったものの7試合で1番起用3割を超える打率を残した阿部 陽向(2・桐光学園)か。
東海大相模でクリーンアップを任されていた安達 琉希(1・東海大相模)や攻守に隙のない後藤 健太(1・日大鶴ヶ丘)も1年生からレギュラーを取れるだけの実力者。
遊撃手で期待したいのは菅原 拓(2・作新学院)
新人戦でクリーンアップを任されると、10/1 筑波大戦ではリーグ戦デビューを果たした有望株はフットワークが軽く内野の要にはまればチーム力はグッと高まる。
内野のユーティリティ・髙崎 開(4・松商学園)もレギュラー取りは諦めない。

外野手

1部の好投手を相手に力負けしないスイングで打率.326を記録した中堅手の篠田 隼(4・成田)を筆頭に昨秋開幕戦の4番を任された強打者・石島 功太(4・桐蔭学園)、昨春・新人戦・昨秋と経験を積み、走塁判断の良い竹長 慎汰郎(3・東北学院榴ヶ丘)と長打力のある上級生にリーグ戦や入替戦で目立つ活躍を見せた和泉 賢治(3・横浜)、内野のレギュラー争いでも名前を挙げた俊足の阿部 陽向(2・桐光学園)と実力者が揃う盤石の布陣。
さらに攻守に高い素質の鈴木 陽登(3・作新学院)、1部でもヒットを放った土方 壮(4・志学館)とレベルの高い選手がまだまだ控えており層の厚さはリーグ屈指だ。
太刀川 幸輝(1・土浦日大)栗山 護一(1・習志野)等強打の1年生も楽しみな存在。

すん的注目選手

投手:原 総児(4年・福岡大大濠)
MAX145キロまで成長したストレートに抜群に変化をするスライダーで厳しい場面を抑えるリリーバー。下級生の頃は先発の実績もあり、どんな起用にも応える姿はチームに欠かせない。

野手:和泉 賢治(3年・横浜)
横浜高校時代はレギュラーではなかったが大学で頭角を現した強打者。
コンタクト能力の高さは秀逸で、どんなボールも捉えて鋭い打球を放つ。

Pick up freshman

太刀川 幸輝(1年・土浦日大)
昨夏の甲子園では全試合で安打を放ち、本塁打も記録した安打製造機。
相手をとことん分析して結果に繋げる姿勢はチームに良い影響をもたらすはず。

武蔵大学

2023春 1部 6位
2023秋 2部 2位

監督:山口 亮
主将:浅見 祥羽(4・桐光学園)

投手

エースとしてチーム総イニングの半分以上を投げた田中啓斗(→三菱自動車岡崎)が卒業。この穴を埋める活躍を見せる選手が出てくるか。
松崎 公亮(4・聖徳学園)は状態が万全であれば1部を含めて首都No.1投手と呼ばれる存在。
MAX151キロ、通常でも140キロ台後半を連発するエンジンは別格。3年次の不調を乗り越えれば再びの代表合宿招集、NPB入りも見えてくる。
小林 匠(3・星槎国際湘南)もサイドから手元で変化するストレートと変化球で先発、リリーフどちらでもこなせる万能型。昨春、秋と松崎が乗り切れない中で田中と共に投手陣の柱となる活躍を見せた。
二本柱に次ぐ存在として期待したいのが吉田 幸永(2・花巻東)
MAX142キロの勢いのあるストレートを武器に昨秋は4試合登板 自責点0と一定の成績を残した。
丁寧に打たせて取る投球のサウスポー・源後 航輔(4・伊勢崎商業)、ストレートの強さはチームでもトップクラスの平澤 燎(4・佼成学園)の両4年生もA戦で登板を重ねておりリーグでも期待大。
出口 拓弥(3・佐久長聖)菅沼 麟太郎(3・実践学園)二瓶 大紋(3・八千代松陰)の3年生トリオはそれぞれ昨春5試合以上に登板しており経験は十分。
先発候補として期待したい宮村 一輝(2・館林)、檜山 匠海(2・茂木)、弓達 寛之(2・聖隷クリストファー)の3名。
宮村、檜山はともに球速以上に伸びるストレートで奪三振を奪い、弓達は無尽蔵のスタミナと高校時代の経験を乗り越えた気持ちの強さがある。
松崎、小林に次ぐ先発候補になれれば、投手陣はグッと強化されることに。
ストレートの威力抜群の石井 律基(3・聖徳学園)佐久間 光正(2・帝京)や変則気味のサイドスロー左腕・廣田 直士(2・日立一)とリリーフ陣もベンチ入り争いは激しく、競い合ってのレベルアップが期待できる。
1年生では一郎丸 弘輝(1・春日部東)晴山 太陽(1・花巻東)が既にB戦で登板を重ねており早めのデビューもありそうだ。

捕手

今年も経験値の高い岩田と江波戸が正捕手争いの中心か。
昨春の正捕手・岩田 侑真(3・日大二)はディフェンス能力の高さと安心感で投手陣の信頼も厚い。
安定した打撃も魅力で指名打者として出場を重ねた昨秋は打率.381と好成績を残した。
一方、岩田とは逆に春、指名打者として出場し秋に正捕手として起用されたのが江波戸 駿(4・専大松戸)
自慢の強肩と一発のある長打力を発揮し全試合でスタメン起用された昨秋の勢いそのままに今季も正捕手を務められるか。
代打や内野手としても試合に出場する丸山 亮太(3・東福岡)やリーグ戦出場は無いもののOP戦ではAチームでの起用が目立つ野沢 京平(3・佼成学園)吉川 侑杜(2・國學院久我山)も出場機会を伺う。
甲子園では外野手としてビッグプレーを見せた久慈 颯大(1・花巻東)は大学では再び捕手に挑戦する。外野手でもいかんなく発揮された強肩と正確無比な送球は驚異的だ。

内野手

どのポジションもレギュラー確定とまではいかず激しいポジション争いが予想される。
一塁手は昨年出場機会の多かった浅見 祥羽(4・桐光学園)芹田 大士(4・山村国際)と捕手と両睨みの丸山 亮太(3・東福岡)が候補に。
二塁手では秋元 響(2・仙台育英)が最もレギュラーに近い存在。
広角に打ち分ける打撃で昨春は指名打者としての出場も多かったが、秋は動きの良さを見せ二塁手での出場機会が増えた。しかし、極度の打撃不振(打率.120)もあり途中交代の場面も多く見られ、来季はポジションを守れるかに注目。
対抗は松井 颯大(3・桐光学園)か。秋は外野手としてプレーをしたがブレークした2年春は二塁手起用が主。秋元の状態次第では二塁手固定もありうる。
160㎝と小柄ながら誰よりもガッツを見せる西本颯汰(1・聖光学院)は磨いた小技で勝負。早くもA班に帯同しておりチームからの期待値の高さも感じられる。
三塁手は多くの出場を重ねている樋口 結希斗(4・浦和学院)と1年春から出場する強打者・羽村 伊夏(2・創価)が半歩リードか。
捕手、一塁手でも名前を挙げた丸山 亮太(3・東福岡)は打撃を活かしてここでも名前が出てくる。
昨シーズンまで正遊撃手を務めた片山 敬の弟・片山 孝(1・聖光学院)もB戦でホームランを放っており兄弟で武蔵大を支える存在を目指す。
その片山 敬の抜けた遊撃手は最も予想ができない。
リーグ戦で遊撃手として出場した走攻守揃う高橋 陽斗(4・新潟明訓)、俊足とユーティリティ性が売りの海沼 東希(4・中央学院)や新人戦2戦で起用の三浦 順太(2・星野)等が候補には上がるが果たして誰がその座を掴むのか。

外野手

俊足と広大な守備範囲を武器に1年からレギュラーを守る茂木 陸(4・星槎国際湘南)、巧みなバットコントロールで長打連発の4番・松本 京太郎(4・仙台育英)がスタメン有力。
茂木が右翼手、松本が左翼手を務めるのなら有力なのは二塁手候補でもある松井 颯大(3・桐光学園)。茂木に負けない守備範囲で昨年も何度も見られた鉄壁の右中間を形成する。
茂木が中堅手であればバッティングに定評のある佐藤 史弥(3・花巻東)石井智大(4・桐光学園)、コンタクト能力に優れた種田 太一(2・川越東)、俊足堅守の國森 睦(4・日大三)等々実力者が集い両翼のレギュラーを狙う。
1年秋、2年春と出場を重ねた仙庭 涼一郎(3・東海大相模)、長打力はチーム指折りの石崎 知紀(2・星槎国際湘南)重藤 琳太郎(2・佼成学園)等も実力を発揮できれば指名打者を含めレギュラーを取ってもおかしくない。
1年春に4番起用された利光 真之介(3・愛工大名電)は試練のシーズンが続いているが、持っている能力はトップクラス。
皆が待ち望む完全復活へまずはリーグ戦への出場、そしてヒットを1本放ちたい。

すん的注目選手

投手:松崎 公亮(4年・聖徳学園)
MAX151キロのストレートに精度の高いスプリットやスライダーを持つ剛腕。2年春は3勝 防御率0.70とまさに無双。
その後はなかなか乗り切れないシーズンが続いているが、復活すればドラフト上位は間違いない。

野手:茂木 陸(4年・星槎国際湘南)
抜群の俊足とそれを活かした広い守備範囲で武蔵大を救う外野の番人。
小柄でもパンチ力があり、ここぞの場面でのセーフティバント等型にハマらずノビノビとプレーする姿に魅了されるファンも多し。

Pick up freshman

一郎丸 弘輝(1年・春日部東)
140キロ強のストレートにカーブやスライダーを織り交ぜる本格派。
マウンドに立つ姿は思わず監督も画になると表現するほど。
昨春、強豪・聖望学園に完投勝利を上げたことで注目された。

獨協大学

2023春 2部 2位
2023秋 2部 3位

監督:亀田 晃広
主将:白畑 凱光(4・盛岡中央)

投手

下級生から投げ続ける大黒柱の熊谷 尚也(4・木更津総合)が燃えている。
ノビのあるストレートとキレのあるスライダーで入替戦でも好投を見せるエースはラストイヤーで悲願の昇格を果たすべく今季も好投を見せてくれるはずだ。
熊谷に続く存在となるのは木更津総合高の後輩・神子 史温(3・木更津総合)
サイドスローから多彩な変化球を操り2年秋はリリーフとして7試合で防御率0.64と結果を残した。今季は先発かリリーフか起用法にも注目が集まる。
140キロ台中盤を連発する速球派・落合 勇斗(4・國學院栃木)、先発で安定して試合を作れる阿部 宏祐(4・新潟明訓)の両4年生も経験豊富でこの4人が揃う投手陣は強力だ。
他にも昨年は登板なしも1年次の入替戦で活躍したサイド右腕・富永 愛也(4・春日部東)、140キロを超えるストレートが武器の井上 颯大(3・山村学園)、9/30 成城大戦でリーグ初登板を果たし、長いイニングも難なく投げ切る細野 峻矢(2・木更津総合)等リーグ登板経験のある投手は主力に食い込めるか。
制球力に自信ありの藤平 翔馬(4・藤代)、高校では甲子園でも活躍した技巧派サウスポー・中澤 康達(2・國學院栃木)、力のあるストレートの吉川 優一朗(2・昌平)等もリーグ初登板を狙いたい。

捕手

藤井 皓大、関 敬斗も両4年生が卒業し、空いたレギュラーの座を奪うのは誰か。
まず名前が挙がるのは長廻 航大(2・浦和学院)。新人戦では全試合でマスクをかぶりベスト4進出に貢献。攻守に期待が大きくリーグ戦初出場から跳ねてもおかしくない存在。
谷合 祐紀(4・藤代)綱取 大晃(2・専大松戸)は打力を活かして他ポジションで試合に出場しているが登録ポジションは捕手。
リーグ戦の空気感はすでにわかっており、内外野のポジションと共にレギュラー取りへ参戦も考えられる。
昨夏、甲子園ベスト8の吉田 慶剛(1・専大松戸)はボールをバットに上手く乗せスタンドまで運ぶ。言わずもがなの強肩に経験値の高さを鑑みると1年春から正捕手取りもあり得る話だ。
平野 貴史(4・日本文理)は名門で主将を務めたキャプテンシーが魅力。
最終学年としてチームを支えるのにうってつけの存在であり無視できない。

内野手

平川 瑛斗、鶴見 恵大、青木 倫太郎等主力の4年生が揃って卒業しこちらも激しい競争が繰り広げられる。
まず注目されるのが和田 虎大(3・成立学園)
1年春から出場を重ねるチームの中心選手でリーグでは二塁手と三塁手、新人戦では遊撃手とどのポジションでも安定した守備と打撃を見せる。
2年秋は外野手でベストナインを受賞しているものの選手層を考えると内野で出場してほしいところ。
続いて期待されるのが五十嵐 明斗(4・土浦日大)
昨春は .424と打ちまくって首位打者を獲得。秋は2試合の出場に終わったが三塁手候補の一番手であることは間違いない。
実績のある二人に対して一塁手は捕手でも名前を挙げた綱取 大晃(2・専大松戸)が期待。
高校、新人戦と一塁を守っており、バッティングに集中できる一塁なら好成績を期待できそう。
二塁手は春3試合スタメンの塩原 諒真(3・松商学園)や勝負強い打撃に定評の園田 嵩聡(2・藤代)がしのぎを削る。堅実な守備と走塁を見せる金内 真周(2・市船橋)もここに絡んでいきたい。
俊足堅守の森本 貫太郎(3・佐久長聖)は新人戦は三塁手を務め、リーグ戦では遊撃手と三塁手での出場。元々は二塁手であり全ポジションで定位置争いをする可能性も。
戸澤 颯太(4・西武文理)もユーティリティ性は高く、足りない部分を的確に補ってくれそうだ。
指名打者起用が多い笠原 拓人(3・健大高崎)はパワフルなスイングが持ち味。
三塁や一塁でも出れるようになれば起用がもっと増える予感。
森 颯良(1・樹徳)古宮 康太(1・桐蔭学園)は試合中の声掛けや雰囲気作りを率先して行う。プレー面も秀でたものは見えているので早めに出番があるかもしれない。

外野手

不動のセンター・木村 大悟が抜けたが心配いらない陣容が揃う。
レギュラー確定といえるのが小泉 勇人(4・中央学院)
1年次から活躍し続ける主砲は元々高かったコンタクト能力に加えて昨秋、場外弾を放つ等パワーも年々増しており右翼手の1番手で異論はない。
中堅手で期待なのは門倉 幹大(3・中央学院)。1年秋のリーグ戦初打席を初ホームランで飾る豪快なデビューを果たしたもののその後は苦しいシーズンが続いている。
しかし、強肩俊足を活かした中堅手の守備はチームに欠かせない存在で今季もレギュラーに近い存在なことは間違いない。
また他ポジションでも名前が挙がった谷合 祐紀(4・藤代)、和田 虎大(3・成立学園)も左翼手として実績があり起用されてもおかしくない。
チームトップクラスの足を誇る駒野 慎(4・宇都宮南)、外野3ポジション全てを守った橿渕 勇太(3・藤代)、塁上で信頼できる走塁を見せる小野 大惺(2・学法石川)も足を活かして定位置確保を狙う。
カナダ人の父をもつハレグザッド ノア(1・市船橋)は身体能力抜群でベース1周15秒台前半で回るほど。大学でも攻守に魅せるプレーを期待したい。

すん的注目選手

投手:神子 史温(3年・木更津総合)
コントロール良くボールを散らして打ち取る技巧派サイドスロー。
スライダーを筆頭に多彩な変化球はどれも精度が高く、ストレートは年々強さが増してきている。
ピンチでも慌てず騒がず自分の投球ができる点もプラス。

野手:笠原 拓人(3年・健大高崎)
パワフルなスイングはチーム随一の強打者。
リーグ戦ではまだ結果が出ていないものの、新人戦ではホームランを放つ等そのパワーは証明済み。
今季はクリーンアップを任されるような活躍に期待。

Pick up freshman

吉田 慶剛(1年・専大松戸)
甲子園でも一発を放った強打者。
もちろん捕手としても素晴らしい能力を持ち
遠投100m弱の強肩は相手の盗塁を許さない。
投手をいかに輝かせるかを常に考え、自分は縁の下の力持ちに徹する姿は根っからの捕手魂を感じさせる。

日本ウェルネススポーツ大学

2023春 2部 6位
2023秋 2部 4位

監督:保坂 英二
主将:渡邉 夏樹(4・水城)

投手

鉄腕・塚田大輔がついに卒業。新エースに君臨するのは誰か。
有力候補は岸 快誠(3・日本ウェルネス)
昨春、2試合に先発しローテーション入りをアピールすると秋は3試合に先発し防御率1.03と結果を残した。
先発では平均7イニングを超える投球回を記録。140キロ台後半を計測するストレートの強さは塚田にも劣らない。
続く投手も岸と同じ3年生世代の志田 有翼(3・明秀日立)、湖口 蓮(3・水戸啓明)
左の本格派・志田は130キロ台後半の直球に変化球を巧みに合わせて試合を作り、右の湖口も勢いのあるストレートで三振が取れる好投手。
昨年は両者とも春1試合の登板に終わり、今季は雪辱を果たすシーズンにしたい。
2年生も期待の投手は多い。
菅原 凛(2・秋田商業)は重いストレートを武器に昨秋の帝京大戦で初登板を飾った。
逆転された直後の嫌なムードを感じないかのような投球は気持ちの強さを感じさせる。
大仁田 流磨(2・佐賀工業)井山 颯人(2・東北)もOP戦での起用が目立つ。特に大仁田は高校時代から評判の好左腕で今季のデビューに期待がかかる。
1年生の辻口 輝(1・日本ウェルネス)は193cm88kgの堂々たる体格から放られる角度のあるボールでNPBからも注目された有望株。
疑いようのないポテンシャルを活かしきって主戦へ食い込めるか注目だ。
リリーフ経験豊富な宇城 敢永(4・明秀日立)をはじめ、長谷川 翔(4・三浦学苑)、箱守 秀輝(4・白鴎大足利)、長部 海希(4・帝京長岡)、佐藤 優多(4・大師)等4年生も負けじと活躍を狙う。

捕手 

昨年は春秋公式戦全試合でスタメンマスクの小島 大知(4・明秀日立)が今年も健在。
守備面でも打撃面でも日に日に安定感を高めており、4番捕手、チームの大黒柱としての役割を担う。
続く存在となりそうなのは橋本 雅斗(2・青藍泰斗)
高校時代には通学中に迷子の保護に協力し、表彰されたナイスガイはA戦でも起用されておりリーグデビューも遠くはなさそう。
高嶋 條(3・桐生第一)、喜久川 航(2・本庄第一)等もレギュラー争いに参戦するだけのアピールを。

内野手

レギュラー格での卒業は河西 煕のみ。
昨年も主力を担った選手達が今年も暴れる予感だ。
まずは小田倉 優斗(3・中央学院)。
昨年は遊撃手に定着すると秋は.345と高打率を残した。三塁手や一塁手でも出場経験があり、今季は内野のリーダーとしてどのポジションでも期待がかかる。
小田倉の相方となりそうな二塁手は激戦が繰り広げられる。
半歩リードしているのは中居 大雅(3・水城)か。
俊足堅守、意表を突くセーフティバント等アイデア豊富な二塁手は1年を通してスタメンが多く、このまま不動のスタメンになれるか勝負の春だ。
黒江 哲平(3・東海大相模)、神山 陽(4・佐野日大)も堅守なら負けていない。
両者とも遊撃手もこなせるため二遊間どちらで出場を狙うのかにも注目だ。
コーナーポジションも激戦が続く。
三塁手は高橋 大河(4・水城)がスタメン濃厚。
昨年は多くの場面で三塁手を務め、.300を超える打率を残しており打力、経験でリードする。
OP戦や新人戦では対抗馬となる阿部 凛太郎(3・清和学園)や先述の中居、神山も起用されており出場機会はありそう。
梅山 浩輝(1・文星芸大付)も巧みなバットコントロールで定位置を狙いたい。
一塁手はチーム屈指の強打者である佐藤 政道(2・水戸啓明)瀧崎 海(4・鉾田二)が守りそう。
佐藤は1年生ながら鋭いスイングで打率.364を記録。今季も数字を落とさず広角に打ちわける。
瀧崎は土浦で豪快なホームランを放つ等長距離打者としての資質が開花。打撃に集中できる指名打者でも活躍がみたい選手だ。
元気印の長田 頼(3・山村学園)は大柄な体格を活かしてまずは代打や指名打者で結果を残したい。

外野手

高野 壱颯、三上 竜誠、成川 玲央とチームを支えた4年生が抜けたもののその穴を感じさせないメンバーが揃う。
中町 優太(3・東北)、加藤 卓弥(4・水戸啓明)の2人は秋にポジションを分け合った。
両者共に昨秋にホームランを放ち長打力をアピール。確実生をどこまで上げられるかが鍵となる。
逆に大平 峻輔(4・東日本国際大昌平)、大竹 竜雅(3・東日本国際大昌平)、三上 弥希(4・埼玉栄)は今春再びのアピールに期待。
それぞれがレギュラーに近いところまでいきながらもなかなかスタメンへ定着できなかった。
レギュラークラスが多く卒業した今季こそチャンスを逃さない活躍を。
俊足を活かし代走で多く出場した太田 光(3・利府)も打力の向上次第でスタメン奪取の可能性十分。
リーグ未出場組では佐藤 留偉都(3・青森山田)が起用されている。B戦ではリードオフマンも任されており初出場へ期待大だ。

すん的注目選手

投手:菅原 凛(2年・秋田商業)
ピンチでも自分の空気感を崩さず、淡々とストレートで押す投球を見せる好投手。
9/10の帝京大戦では逆転ホームランを浴びる嫌な雰囲気の中、真価を発揮。見事ゼロに抑えた。
高校時代はたびたび本塁打を記録する強打者としての側面も。

野手:小島 大知(4年・明秀日立)
チームからの信頼が厚く攻守にバランスが取れたキャッチャー。
昨秋は4番捕手として打率.333を記録し文字通りチームの扇の要となった。
追い込まれたらバットを短く持って、コンパクトなスイングを心がけるのは明秀日立時代の指導の賜物。

Pick up freshman

辻口 輝(1年・日本ウェルネス)
ポテンシャルの高さは誰もが認める大型右腕。
ダイナミックなフォームから投げ下ろされるストレートの強さと多彩な変化球を操る器用さを併せ持つ。
大学で潜在能力を完全に開花させて、もう一度ドラフトはリベンジだ。


明星大学

2023春 2部 4位
2023秋 2部 5位

監督:藤田 明彦
主将:松井 誠英(4・叡明)

投手

NPBを狙えるエース・柳沼 勇輝(4・帝京)が今年も核となる。
150㎞を超えるストレートに注目が集まるが本来は丁寧なコントロールと変化球の使い方が光る技巧派。
今季は防御率1点台を達成し、リーグNo. 1投手へ。
続いて名前を挙げたいのが木上 玲伸(4・学法石川)中林 陸(4・浦和学院)の両4年生。
木上はポテンシャル抜群ながらなかなか実力を発揮しきれなかったが、安定した制球力と140キロ台の速球は期待せずにはいられない。
投手リーダーの中林は昨秋2試合に先発と大きく飛躍。リリーフでも威力のあるストレートを武器に活躍できる。
下級生にも先発、リリーフともにこなせる力投派・野村 楓(3・国士舘)、タイミングの取りづらいサウスポーリリーバー・中村 翔(2・平塚学園)、ブレーキの効いたチェンジアップが抜群の舘野 智靖(3・八王子)、キレのあるスライダーで三振が取れる松岡 拓道(3・叡明)と実力ある投手が揃う。
ストレートとチェンジアップのコンビネーションが素晴らしい谷井 翼(3・八王子)は課題のコントロールを安定させられるか。
リーグ未出場組では加藤 宇(2・堀越)のストレートが抜群。スライダーもレベルが高く今季のリーグデビューが濃厚だ。
野々村 航(2・東洋大姫路)もストレートの質が良化しリーグ戦での登板も十分に考えられる。
鈴木 陽平(3・霞ヶ浦)都築 勇仁(3・浦和学院)はここまで順調にA戦で登板を重ねている。
3年目の初登板に期待大だ。

捕手

昨年併用され経験を積んだ新2年生トリオを中心に争いになりそう。
最有力は1年春からスタメン機会が多い期待株・鵜飼 陽太(2・帝京)
元々評価が高かったディフェンス面に加え、1年春からホームランを放つ等打撃も成長。
不動の正捕手を目指すために、重要なシーズンだ。
強肩強打を活かして外野手としても起用される平岡 大和(2・東海大相模)、昨秋最終戦で初スタメン、成長著しい宮本 泰志(2・東海大菅生)も順調であり誰が抜け出してもおかしくない。
昨春、多くの試合でスタメン起用された巧打の原田 隆太郎(4・樟南)や守備の安定感に定評有りの古川 武蔵(4・浦和実業)、強肩の土谷 真(3・横浜隼人)等上級生もそう易々とはレギュラーを明け渡さないはずだ。
石井 暸成(1・平塚学園)、藤田 圭佑(1・静岡商業)の新入生組も既にベンチ入りを果たしてお高レベルな争いに期待。

内野手

下級生から経験を積んだ選手が上級生となり安定した戦力が揃う。
伊藤 優(4・国士舘)、辻 航平(3・箕島)の二遊間は今年も盤石。
攻守にスピード感溢れるプレーが魅力の辻は1部を含めても指折りの遊撃手。
難しい打球を難なく捌き、深い位置からでも猛肩でアウトにする守備は見るものを魅了するだけに、たまにある送球ミスを無くしたい。
伊藤は安定感のある守備と打撃で堅実な活躍を見せチームを引き締める。
大きな当たりも繋ぎの打撃もできるだけにどんな打順でも最大限力を発揮できるはず。
絶対的二遊間にチャレンジするのは守備では負けない久保田 智也(3・松本第一)やリーダーシップが目立つ阿部 幹士(2・八王子実践)、三拍子揃う中田 光琉(2・東海大静岡翔洋)等か。
甲子園で輝いた荒江 思優(2・聖望学園)は当て感の良さを感じるだけにB戦の1番から2年目の飛躍を狙いたい。
藤田 陸来(→FedEx)が抜けた三塁手は経験豊富で勝負強い太田 天祐(4・日大三)が藤波 怜央の抜けた一塁手は打力が光る渡邉 賢之介(3・花咲徳栄)がOP戦ではメイン起用されている。
が絶対安泰ではなく昨春4番のパワーヒッター・竹安 志浩(4・日大明誠)を筆頭に吉村 昇摩(3・実践学園)、藤野 航(2・浦和学院)、永瀬 開(2・日大三)と打撃に自信有りな選手達が揃っておりスタメン奪取を虎視眈々と狙う。

外野手

チームを思う気持ちNo. 1のキャプテン・松井 誠英(4・叡明)を中心に実力者が揃う。
センターは先述の松井と佐藤 優真(3・東海大相模)が候補か。
松井は守備範囲が広く、俊足巧打で小力もある。ガッツ溢れるプレーも魅力であり、センターラインに置くのにうってつけの人材だ。
打撃不振で昨秋途中でスタメンを外れた佐藤も俊足を活かした守備範囲に遠投110mの強肩と負けていない。
ツボにハマればどこまでも飛ばす打撃の確実生が上がれば確実にレギュラーに復帰する。
両翼の候補にはまず若林 奏楽(4・日大明誠)をあげたい。
外野から矢のような送球を見せる鬼肩に、豪快な打球を放つパワーは明星大に欠かせない存在だ。
他にも平岡 大和(2・東海大相模)、廣岡 太平(2・日野)とチームを代表する強肩強打の選手がが控えており盤石の布陣を形成する。
長家 健人(4・聖望学園)、島田 旭(4・明秀日立)、日沢 恭輔(3・横浜隼人)もコツコツと努力を続け実力をつけてきた。
182cm88kgの大型スラッガー・宗像 雄太朗(2・日大三)も鋭いスイングで観客席を沸かせたい。
全てが高水準のリードオフマン候補・野村 亮太(1・帝京)をはじめ1年生もレベルの高い選手が集まっており春から出場の可能性も。

すん的注目選手

投手:中村 翔(2年・平塚学園)
小さなテイクバックからピュッと放たれるボールはタイミングが取りづらく思わず差し込まれる。
185cmの長身から繰り出されるストレートと緩い変化球のコンビネーションは秀逸。
将来のNPB入りへ2年目のジンクスにはハマらない。

野手:松井 誠英(4年・叡明)
誰よりもチームのことを愛し、チームを勝たせるために全力を尽くす頼れる主将。
努力は惜しまず、グラウンド整備等を最後まで行うその姿勢はチームに好影響を与えている。
走塁と守備は一級品、バッティングでどこまで成績を残せるかが鍵。

Pick up freshman

五味 秀太(1年・日川)
182cm 106kgの超超超大型スラッガー。
その巨体から放たれる打球はすごい速さで芯に当たれば軽々とスタンドに放り込む。
豪快ながらコンパクトなスイングで広角に打ち分ける姿は未来の4番候補といっても過言ではない。


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