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東北の皆様と共に、地域活性化をめざした活動「みらいチャレンジプログラム」

サントリーでは、2011年以来、東日本大震災復興支援「サントリー東北サンさんプロジェクト」を立ち上げ、地域の皆さまと共に活動を続けています。2021年、岩手県・宮城県・福島県の地域創生・活性化を目指して挑戦する団体・個人を、3期にわたって応援する「みらいチャレンジプログラム」を新たに開始しました。

みらいチャレンジプログラム:1活動あたり100万円を限度に助成金でサポートし、総額1億円規模で3期実施予定。第1期には、3県合計40活動を採択。

今日はCSR推進部青木より、「みらいチャレンジプログラム」第1期助成先の1つ、雄勝硯生産販売協同組合様の挑戦を例に、私たちの取り組みと想いをご紹介させていただきます!

本日の話者:CSR推進部 青木 地域の皆さんとディスカッションしている様子

ところで皆さん、赤レンガが美しいJR東京駅の屋根に、宮城県石巻市雄勝町で産出する「雄勝石 おがついし」が使われていることをご存知でしょうか?
 
雄勝石 おがついし」は、最上級の硯石として古くから愛され、産地周辺の民家や、日本近代化を象徴するような洋風建築に多く用いられています。震災から10年余りを経て、道路や生活のインフラ等は回復しつつあるものの、石巻市雄勝町の伝統産業である「雄勝石 おがついし」の採石・加工は、生産拠点の消失や職人の老齢化により、いまだ再興へは道半ばでした。 

採掘された硯石

そのような中、雄勝硯生産販売協同組合様が〈チャレンジ!国産天然スレート試験生産10,000枚ー近代洋風建築とスレート※民家 ふたつの景観保全をめざしてー〉をテーマに「みらいチャレンジプログラム」第1期に応募してくださったことを契機に、私たちサントリーは新たな“つながり”をつくることができました。
私たちはこのチャレンジを応援するため、助成金の給付だけではなく、実際に取材ツアーやオンラインイベントを企画・実施するなど、様々な活動をご一緒させていただき、“東北のみらいづくり”に取り組んでいます。

※スレート:粘板岩のこと。薄い板状に割れる性質があり、防水性・耐火性・耐候性・耐久性に優れ、屋根材などに使われる。 

私たちサントリーのCSR活動では”現場・現実・現物“を大切にしています。これまでも、今回の取組みでも、現地に赴き、地域の皆様とコミュニケーションを重ねながら一緒に地域課題に向き合う機会を頂戴することに、私自身もやりがいや使命を感じています。
 
また、地域再興に向けた情報発信のヒントを得るために、東北3県内外の3名の有志メンバーと一緒に雄勝町へ取材ツアーに行き、工房や採石場の見学、ワークショップ等を実施しました。実際に地域の方との交流や風土や歴史、復興のあゆみを体感することで、現地でなければ得られない気づきや問題意識が生まれました。このような取り組みから私たちのような“第3者”でも、微力ながらも新しい風になりえることも期待できると感じ、単なる助成にとどまらない顔の見える関係性で一緒に“東北のみらいづくり”にチャレンジしたいと感じています。 

現地では作業体験も可能

昨年の第1期では、329の団体・個人の方から応募いただきました。本年も地域の皆さまの元気と笑顔につながる、新しい活動と挑戦にワクワクしています。
 
みらいチャレンジプログラムHP:https://www.suntory.co.jp/company/csr/support/mirai/
 
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