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在来線グリーン車のススメ

東京初13:47、湯河原に15:30に着く東海道線・熱海行きに乗り、ちょっと贅沢に、在来線グリーン車(普通列車グリーン車)のシートに身体を沈めています。まだ、車窓は見慣れた風景です。

この値段(特に土日祝日の事前精算、関東近郊)で乗ることのできる在来線グリーンは、とても快適で、土日に仕事が多いショーバイ柄、よき移動空間です。が、特に周りを気にしなきゃいけないぐらいの乳児から4、5歳ぐらいまでのお子さんつれにも、とても重宝なようです。
なので、東海道線の在来線グリーン車(あくまで自分の呼び方)から、愛を込めて。

それは、飲むからです

移動の友が文庫本や新聞雑誌からケータイ…特にスマートフォンになってからずいぶんと久しいです。昼間の仕事先だった神田まで向かう京浜東北線、向かいの7人シートのみなさんはというと、文庫本音楽音楽寝るスマホスマホスマホの7名さまです。もちろん、スマートフォンだからといってネットニュースやゲームばかりではなく、電子書籍ってひともいるでしょうし、仕事をしながら移動というひとも多いでしょう。わたしもそのひとり、後者ふたつが多いです。

《わが町、蒲田通過》

では、グリーンを在来線グリーン席を使っての移動はどんな時か。それは移動が極端に長いわりには時間がある、とか、どうしても寝たい、そして飲みたいとき。飲みたいといったら、言うに及ばず水ぢゃあありません、酒です、アルコホルです。3番目にこれをもってきましたが、すいません、これが筆頭です。これしかないと言ってもいいです、言い切りましょう。思わず体裁をつくろおうとしてしまいました。

さて肴はなににしよう

そんな、はっきり言ってしまえば、居酒屋利用の在来線グリーン車。せいぜい1時間半から2時間といったところですが、肴はどうしましょう。なにもないっていうのはさみしいし、電車に乗っての一杯だからといって、駅弁っていうのは、わたしだったらナシです。グリーン券の1000円は出せても、駅弁の1000円は出せません。と、いうか、ゴハンがいらない。そして、買うなら品川貝づくし弁当。

《横浜通過》

こんな肴はどうでしょう

ちょい足し贅沢の在来グリーンの肴。
こんなところがわたしの定番です。

・ポケットシウマイ
・地元の好きなお惣菜
・旅先で人気の当たり前のお惣菜
・そこいらで買える雑な乾きもの
・ゆでたまご

《戸塚停車》

順不同どころか、1番最初のシウマイとゆでたまごは定番中の定番です。説明するには及ばないでしょう。ちなみにシウマイは6コのポケットシウマイ。ですが、おすすめは、2番目と3番目。

例えば地元蒲田からどこかに出てグリーンでしたら、鳥久のからあげ。たまたま鶏でつながりますが、群馬で高崎や前橋から乗るなら、登利平で鶏めし弁当や焼鳥を買うとか。土産にはならないけど…とか、いつものちょっとしたごちそうがわたしのおすすめです。旅と日常が地続きであることが、わたしの理想とするところです。

では、飲むだけのグリーンなのか

そんな在来線グリーン車。利用する理由は本当にそれだけなのかというと、言い切ってしまったわりにはそうではないと思います。ああ、さっき言い切ってしまったな、と、おもっていたところです。

わたしにとって在来線グリーン車を利用するのは、いつもの場所のいつもの一歩から旅がはじまるといった感覚が好きだからです。ともすれば「移動」と切り捨てられてしまう時間も、旅になる。在来線のグリーン車はそんな時間です。

《大磯発車》

随分と海が近くなってきました。今回は在来線のグリーン車・普通列車グリーン車のおはなし。それでは、読書の時間にしたいと思います、それとも午睡かな。では、また、いづれ。

今回の写真

・東海道線熱海行きの4号車(ヘッダー)
2階建ての車両よりも12席のここが好き

・きょうの酒肴
地元のハイサワーと低糖質のクラッカーと茹でてきたゆでたまご

・いつかのハイボールとシウマイ
15コ入りしかなくホゾを噛む

・いつかのはしぶくろ
蒲田なら鳥久だよ、弁当も

・いつかの登利平
これは焼鳥のふくろ、やっぱ弁当も

・夏旅のお供はトラヤのパナマ
日本人にはボルサリーノよりトラヤが合います

#旅 #旅行 #飲み鉄 #東海道線
#崎陽軒 #登利平 #グリーン車

書くことは、落語を演るのと同じように好きです。 高座ではおなししないようなおはなしを、したいとおもいます。もし、よろしければ、よろしくお願いします。 2000円以上サポートいただいた方には、ささやかながら、手ぬぐいをお礼にお送りいたします。ご住所を教えていただければと思います。