yaplogがサービス停止の方向で、今のところ書く場所がないので急遽、ここへ。
なお、ささやかにイヤミも書いてますので、見たくない人は読まないことをオススメします(笑)

要点は、ABがフィールドに立つかどうか。

これしかない。NFL選手はみんな若いし、子供の頃からできる子で、チヤホヤされて育った人が多いから、中にはどうしても、勘違いしたトンデモな人がいる。確かにABはぶっ飛んでたけど、いちいち騒動に付き合う必要は、私は、ないと思っていたし、時間の無駄なので、基本、斜め読みでスルーしてきた。まして、もしもこのままフィールドに立つことがないならば、彼がどういう人生を送ろうが、私には全く、関係がないし興味もない。

例えばRaiders。あの状態でフィールドに立ったとして、まともな結果が残せるとは思わなかった。開幕戦はBroncosとの対戦だったので、出てくるかどうかは一応、気にはなった。でも、出てくる前提で準備するしかないと思って、選手やコーチが備えているのは知っていたし、それ以上のことには、所詮、Broncosファンである私にはどうでも良い。

ただ、NFLは32チームある。実力があり、結果さえ残せるなら、どこかに拾うチームは必ずある。ましてこれだけの実績のある選手だ。
問題は、ちゃんと結果を出せる状態でフィールドに立てるかどうか、でもある。
その観点で、次の要点が出てくる。

Belichickが9M保証を与えて契約した。

これは大きい。Randy Moss、Aqib TalibやJosh Gordonといった問題児をきっちり飼い馴らして使ってきたバケモノだ。しかも、チームを離れた選手が、元のチームの悪口を言う例が多い中、NEとBelichickの悪口を表だって言う選手は、私が知る限りは、いない。

それに、GMも兼ねるBelichickが、他のチームではあり得ないほどのディスカウント契約を、各選手と交わしているのも、私としてはよく理解しているつもりだ。たとえばGilmoreと大型契約を交わした時にも、疑問視したり文句を言ったりする声はあった。言った人はもう、自分がそんなことを言ったことも忘れてるでしょうけどね(笑)

チーム内で、相場より安値で契約している選手が絶対にいるのがNEだ。その選手達に文句を言わせないだけの結果と、規律が求められる。それをBelichickはこれまで果たしてきたし、その規律が破綻した例はほとんどない。そのBelichickが、9Mもの保証を与えて契約したのは、相当の自信がないと、到底できないことだ。しかも、私がSpotracで把握している限り、NEの今年度のサラリーキャップの余りは、ABとの契約を前にして、10.9Mしかない。保証額を年次割りして先送るにしても、1年契約では破格と言って良い。

もちろん、Belichickとても人間だ、失敗もあるだろう。だが、実績を元に考えるならば、ABは今年も、それなりに実績を裏切らない成績を残す見込みは十分にあると考えるべきだろう。これは彼本人の問題ではなく、使うBelichickとMcDaniels、そしてパスを投げるBradyの問題だ。

ただし、Broncosとしては、これでABと対戦する心配がなくなったので、あまり気にする必要はない。プレイオフに出場を果たしてから悩めば良いのだ。

気にすべきは、フィールドの結果だ。

私個人はそれ以上のことに興味がない。
もちろん、NFLに関して、仲間でなんだかんだと盛り上がるのは楽しい。それは知っているので、騒動に口を出すつもりはないし、水を差すつもりもない。
ただ、一つ、思うところはある。だから、たぶん大半の人は見に来ないだろう、こういうところにひっそりと書くことにした。

「マスゴミ」「マスゴミ」と文句を言っている人も多いと思う。ABのことを茶化して笑って盛り上がっている人は、自分がその「マスゴミ」と同じレベルのことをやっているのだという自覚を持って欲しいとは思う。

有名人の失敗を茶化してからかって笑う、なるほどそれはファンの特権かも知れない。悪気も罪の意識もないのは理解している。だから私は止める気は一切ない。
だが、その行動の延長線上にパパラッチが存在し、ダイアナ妃を車で追いかけた挙げ句に事故で死亡させた。芸能人を追いかけ回し、プライベートを奪い去る。SNS上でその失敗をあげつらい、炎上させる。
引いては、有名人でもそうでなくても、人を差別し、失敗を責め、攻めつのり、差別する、排斥する、長い目で見ればその行動の行き着くメンタリティはそこにあると私は思っている。失敗した奴は叩いていいと思うそのメンタリティに、私は疑問を感じる。

有名人でも、たとえばABのようなスーパースターでも、相手は人間だ。そのことを認識しているだろうか？ 人間だという敬意を持っているだろうか？

まぁ、彼らが、この遠い日本で、しかも日本語で書いていることに、いちいち興味を持ったり翻訳したり、それで傷ついたりすることはないだろうとは私も思う。
それに、なるほど、皆さん、日々、いろいろと劣等感に苛まれ、ストレスを溜めているから、それをここで晴らしたいという気持ちも、まぁわからんではない。弱いものであるからこそ、弱いものはみんなでつっつき、いじめ抜くのも、動物としての人間の本性ではあるかも知れない。

Von Millerは、SBでMVPとなった翌年に、フランチャイズタグを張られ、延長契約を結んだ。契約は期限ギリギリまでもめ、かなりの人が、Millerが、がめついと非難した。私はその時、Millerが言った一言を、原語でなく日本語訳で、あくまでも要旨を、ではあるが、忘れていない。

「こんなに叩かれるとは思わなかった」

少なくとも彼は、その時、傷ついていた。