見出し画像

ソーシャル・ディスタンス・ガンダム [第2回 自由研究企画]

すっかりご無沙汰の自由研究企画、第2回はお絵かきです。

始まりはTwitterのこのポストでした。

 このポスト自体は前段の「ソーシャル・フィクション小説」へのフックだったのですね。この記事です↓(メールいいないいなー)

ところが私は後段に反応して、こんなリプライをしています。

この記憶がぽんやりと残っておりまして、思わずやってしまいました。

■ソーシャル・ディスタンス・ガンダム

画像1

画像2

 なんでアメコミ風やねん? と突っ込まれると思います。すみません出来心です。

 2枚目を描いていて「手を洗え」とか「ソーシャル・ディスタンス」ってカタカナで書くと、どうにも収まりが悪かったもので。。。

 で、いっそのこと全部英語にしてしまえというワケでございます。

 ところが、アメコミの作法を失念しておりまして、1枚目のコマ割りの左右が逆だと、最後の最後に気づきました(´・ω・`)

■iPadでお絵かき楽しい

 私にはデッサン力というものがあまりないようです。Amazon Primeでファーストガンダムを再生し、名シーンを写真に撮りつつ、Macのモニターで表示しながら、iPadの下書きレイヤーを何度も修正していきます。画像トレースはしていませんよ(念の為)

 使ったアプリはこちら↓

 描いていてわかったのが、私のような画力のない人間は、相当念入りに下書きの段階で詰めないと、ペン入れした時点ですぐに破綻してしまいます。アタリをつけていきなりペン入れできる人は、本当にすごいなーと思った次第です。

 2枚目の大コマになると、デッサンの狂いが如実に出てきます。最後の手段でガンプラの写真を撮り(シャアザク持っててよかったー)人体ポーズの無料サイトをベースにしながら試行錯誤しました。

 当然、線自体に表現を乗せるなど到底無理なので、環境としては筆圧感知できるにも関わらず、マーカーの最細線で密度勝負です。

 下書き、主線、ハッチング、効果線。レイヤー機能は偉大です。これを1枚の紙の上で、鉛筆と消しゴム、ペン、ホワイトで描いていた漫画家さんの原稿は、職人芸だったんだと再認識しました。

■ガンプラ作るんだったら

 私は建築屋ですので、絵は描けませんが図面は描けます。恐らく手描きで実施設計図を描いていた最後の世代になると思います。当時はT定規とホルダーで描いていました。5歳ほど年下の方は、最初から実務はCADだったでしょう。

 今回、絵を描いてみて思い出したのが、私は図面でも「空白恐怖症」でした。矩計図に少しでも余ったスペースが有ると、そこにディティールを描き込んでしまいます。この癖は絵でも同じようです。

 そして、シャアザクを描いているのがとても楽しい事に気づきました。色々な資料を見ながら、想像を加えつつディティールをいくらでも描き込んでいけます。プラモデルの世界も塗装に入っていくと奥が深いのでしょうが、私のような素組みしかしない人間は、主に「カタチ」を楽しんでいるのです。

 だったら、絵の中で立体を想像し、心ゆくまでディティールを描き加えて行ったほうが、個人的な満足感が高いのではないかという結論に至りました。場所も取らず、iPadとApple Pencilがあれば個人的欲求は満たされそうです。

■やっぱり絵画はすごい

 今回はガンダムという文脈をお借りして楽しんでみましたが、これを1枚絵の中に世界観を作り上げ、そこに自身を投影しながら、観る人を圧倒する絵画というものは、プリミティブで奥深い文化なのだと再認識しました。

 せっかく、素晴らしい機能のあるツールが手元にあるのだから、風景画でも、名画の模写でも、もっともっと、楽しむべきですね。

 絵画の奥深さをガンプラから再認識するという、なんともちぐはぐなお絵かき雑感ですが、「自分の手を動かして完結させる」ことこそが、創作のファーストステップであることはどんな分野でも変わらないのですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?