6/28 帝王賞

全頭診断を。

1番 テーオーケインズ

力は言わずもがな。ただ、去年のチャンピオンズカップから少し反応が以前よりも悪くなり最後伸びきれない形のレースが続いている。ドバイワールドカップは健闘したとはいえ、少し力の衰えを感じるところは正直ある。去年の帝王賞は出遅れなど大井にもいいイメージがない。今回はCWでしっかりと6ハロンからラスト1ハロンまでしっかり時計が出せており、仕上がりは結構よさそうではあるが・・・。最内枠も課題となるし、割引で考えたいところ。

2番 クラウンプライド

JBCクラシック、チャンピオンズカップとともに先行して最後までよく粘って脚を使えていた。勝ち切るにはもう少し競馬の選択肢が広がればなと思っていたところ、流れが速すぎたドバイワールドカップで後ろから脚を使って5着。かなり収穫のある内容だった。さらに力をつけている印象が強い。追切では川田さんが騎乗して今週6ハロン78秒台が出ておりいい仕上がりといえる。本質でいうと大井の2000は少し長い可能性があるが、この成長は見逃せないので十分チャンスはある。

3番 ランリョウオー

個人的に今一番好きな馬で、ついに帝王賞の舞台で見れることは非常に感慨深いものがある。けががあったり、気持ちが切れたりなど本当にいろいろあったが大井のこの舞台では絶対の自信があるのが強み。大井記念はスタート直後に行き場をカットされて位置が後ろになったのと、気持ちが切れかけていたのが敗因。力で負けたわけではない。このすごいメンバーで勝ち負けに持ち込むには最低限は揉まれない外2.3がほしいところ。テンの行きっぷりも戻っているし、全日本2歳優駿、去年の大井記念のテンの入り(36秒台前半では入れる)からこのメンバーでもその形に持ち込める可能性が並びからも十分にある。びっしりと追切ができているだけでもここに向けていいがちょっと時計が遅かったのは気になる。なんとか頑張ってほしい。夢は見る。

4番 メイショウハリオ

去年の帝王賞の強さが印象に残っている。東京大賞典は出入りの激しい流れの分勝ちにいくポジションで難しかったが崩れず。今年はフェブラリーステークスで大出遅れからかなり追い込んで3着、そしてかしわ記念では深い砂も苦にせず外から最後一気に差し切り快勝。とても強い競馬だった。今年になって1週前坂路で51秒台が出せるようになった分で体質強化がうかがえるのが要因か。この中間も坂路で51秒台が出たし、CWでも6ハロンからしっかりと時計になっており状態がいいのが伝わる。この感じなら出遅れてもリカバーが利くと思うので、まず勝ち負けとみる。

5番 ノットゥルノ

大井の舞台は大得意で去年の東京大賞典ではメイショウハリオに先着。ただ自分の形ではないとモロいところがある。ジャパンダートダービーが2.04.6,東京大賞典が2.05.3。その後も強い所だと速い時計への対応がしきれていない印象。平安ステークスは明らかに重め残りだった分があるがちょっと負けすぎ。この中間は前走と違い坂路で4ハロン50秒台を連発して上積みがかなり大きそうではあるが。気持ち次第のところがあるし、今年のメンバーと展開を考えると、食指が動かない。今の大井の時計の出方もこの馬には向かないと思う。

6番 オーヴェルニュ

西村厩舎から平山厩舎へ移籍したここ2戦が割と追走に苦労しているのがまず気がかり。力はもちろんあるのだが年齢的な衰えは隠せないところがある。右回りの2000は長いし、厳しいと思う。

7番 ミヤギザオウ

東京ダービーを除外になってしまった気性の激しさが収まってきて今年になり着実に力を出せるようになり、脚が使えないということがなくなってきた。追切も絶好で万全の仕上がりではあるが、東京大賞典では1.8秒差がついていたのは事実。それよりは少し差は詰めれそうだが追走も課題ではあるので、今後の糧となれば。

8番 プロミストウォリア

脚部不安がありなかなか出世が遅れたが、自分からレースを作る形で4連勝で東海ステークス、アンタレスステークスと連勝。特にアンタレスステークスは結構なきつい流れを自分で作って押し切る強い競馬だった。かなり力をつけており、ついにGⅠ初挑戦となる。ここも逃げる形となるが、母系から距離はもしかすると少し長い可能性がある。初ナイター、初地方砂と課題はあるのが事実。力を出し切れるかは微妙。18日の坂路の4ハロン51秒台、3ハロン36秒台は優秀だったので万全の仕上がりなので、未知の魅力で侮ってはいけないというところ。

9番 ライトウォーリア

高野厩舎から去年の秋内田厩舎に来てからミッドウェイファームでの仕上げとなったが、それと馬場のマッチ度合いがかなりあっていきなり埼玉栄冠賞、勝島王冠と連勝。東京大賞典でもスムーズな形でなくても5着。かなり力をつけている。大井記念は勝ちにいく形で3着。内容は悪くなかった。走りを見るとこの一線級相手に勝ち負けとなるには力のいる馬場のほうがよさそうなだけに、今の時計の出る大井の馬場だとどうか。追切はいいし、吉原寛人さん起用も魅力だが、追走を含めて難しいレースとなりそう。

10番 ジュンライトボルト

去年のシリウスステークス、チャンピオンズカップの連勝はお見事だった。ただそこから挑戦したサウジカップ、ドバイワールドカップは追走で手一杯となっていた。連勝の内容を見てもテン3ハロンがそこまで速くなかったのが好走の要因にも見える。大井の2000メートルはテン3ハロンまではしっかりと流れる傾向にあるのでこの馬の追走レンジでは結構苦労しそうな印象がある。地方の砂質にも課題はある。CW、ポリトラックで乗られCWでは当週も6ハロンきっちりと時計を出しているので動きはいいのだが、良さがそこまで発揮できないまま終わりそうと見るので中央勢では評価を下とする。

11番 ドスハーツ

意外性のある馬ではあるが、ここのところの追走に苦労している感じからいくと…。早めに動けそうなメンバーでもないので厳しい。

12番 ハギノアレグリアス

もともと3歳時に中京の1800で1分49秒台ではしれていた素質馬。屈腱炎がありよく復活したなあと思いながら見ていて、じわじわと力をつけて名古屋大賞典で重賞初制覇。平安ステークスはちょっと京都の雰囲気が合わずかなり反応が悪い中で最後は力で伸びて2着。どんな状況でも崩れないのが大きな魅力。名古屋大賞典の内容を見ると地方の砂もしっかりと対応できるのを示したし、砂質を考えると大井の方がより良さが出そうな印象がある。足元と相談の調整を強いられるところはあるがその中でもここに向けて3週連続坂路でしっかりとやられラスト1ハロン最速ラップ連発。かなりの仕上げができた。脚の使い方からは大井の2000の舞台もいいはずだし、スッと反応しないところからも外枠も◎。個人的には走る条件が揃ったと見ている。


印は
◎ハギノアレグリアス
○メイショウハリオ
▲ランリョウオー
△プロミストウォリア、クラウンプライド、テーオーケインズ

ハギノアレグリアスが一番上手く競馬が運べそうと見ているのでそれならこの馬の初G1制覇にかけたい。

軸向きはメイショウハリオ。

あとはランリョウオーには夢を見て。

ハギノアレグリアスから馬複、ハギノアレグリアス、メイショウハリオから3連複とランリョウオーの単勝、馬複は別で少し。


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