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【前編】4ヶ月のパパ育休体験談 〜一日のスケジュールとネントレ術〜

私が約5年前に出産したとき、夫は1ヶ月の育休を取りました。周囲では数日〜1ヶ月程度の育休を取ったパパが多かった印象ですが、最近ではさらに長期間の育休を取得する人もいるようです。

今回は実際に4ヶ月間育休を取得したIさんに、一日のスケジュールとネントレ(ネンネトレーニング)などについて伺いました。Iさんはお子さんのネントレが成功したことで、大人のリフレッシュ時間を確保することができたんだそう。具体的なネントレ術についても詳しく教えていただきました。

【Iさんのプロフィール】
大手上場企業に勤める入社14年目の管理職。育休取得前は3部署を掛け持ちし、多忙な日々を過ごす。第一子の誕生に伴い、2022年9〜12月の4ヶ月間育休を取得。

お互いの適性を活かした役割分担

——育休中は夫婦で家事・育児を役割分担されましたか?

はっきりと役割分担するというよりは、「手が空いている方がどんどんやる」というスタンスでした。ただ「お互いが家事と育児のどちらもできるようにしておく」という方針だったので、初めは色々とトライアルをしましたね。その中で適性を見て、いくつか役割分担が決まりました。

——具体的にどんなことを分担していたのでしょうか?

子どもは母乳とミルクを併用して育てる予定だったので、夜に子どもと添い寝するのを交代制にしたんです。やってみると睡眠不足がたたって、私自身が体調を崩しやすくなってしまって。その様子を見て「無理しなくていいよ」と、奥さんが添い寝を担当してくれることになりました。

反対に「子どもと一緒にお風呂に入ると、どうしてもゆっくりできない」と奥さんが漏らしたことがありました。私はゆっくりお風呂に入らなくても全然問題ないので、お風呂を担当することにしました。

育休中の一日のスケジュール

——一日のスケジュールを教えてください。

朝は私が添い寝の担当を代わるところから始まります。夜通し添い寝するのは断念したのですが、奥さんが十分に休めないと思ったので、せめて朝の5時頃に交代することにしたんです。

7時頃には子どもが起きるので、一緒に起きて着替えさせます。その後布団を上げたり、洗濯機を回す準備をします。

8時過ぎに奥さんが起きるので、二人で朝食を食べた後、奥さんは子どもに母乳をあげます。私は洗濯機を回したり、掃除機をかけたり、日によっては買い物にも行ってました。3日間の献立を考えてまとめて買い出しする、という習慣ができましたね。

——起きる時間をずらすことで、奥さまはまとまった時間休むことができ、家事も自然と分担されていったんですね。

10時頃には一通りの家事が終わるので、昼までは自由に過ごします。子どもが昼寝するときは、私が寝かしつけの担当です。奥さんが昼食を作っている間に、私が子どもにミルクをあげて、終わると大人のお昼ご飯の時間になります。

その後は夕方までフリータイムです。育休序盤は頻繁に出掛けられなかったので、家でのんびり過ごしていました。中盤になってから、交代でお互いに午後のフリータイムを作ることを始めたんです。一人で街に出掛けたり銭湯に行ったり、いい気分転換になりましたね。

終盤は子どもを連れてほぼ毎日出掛けていました。普段子どもは日中の昼寝を30分しかしないのですが、なぜかベビーカーで出掛けるとずっと寝ていたんです。なので「今のうちに連れ回すしかない」って思って(笑)おかげで美術館にも行けました。

——午後はかなり自由に過ごされていたんですね。夕方はどのようなスケジュールだったのでしょうか?

18時頃に私が子どもをお風呂に入れて、上がったらミルクを飲ませます。そして、そのまま寝かしつけをしていました。大体19時〜19時半には寝てくれたので、その間に奥さんが夕飯を準備してくれていて。寝かしつけが終わった後、二人で一緒に夕飯を食べていました。

子どもが夜まとめて寝てくれるタイプだったので、寝かしつけた後は次に起きるのが0時前後でした。なので、夕食後は奥さんはゆっくりお風呂に入ったり、私は読書をしたり。23時頃までは二人でフリータイムを楽しんでいました。

夜泣き防止のネントレ術

——お子さんがよく寝てくれるおかげで、大人もリフレッシュする時間を過ごせていたんですね。

夜泣きを防ぐために、生まれた直後から朝と夜の区別をしっかりつけて生活していたんです。それが効果的だったのかもしれませんね。

——「朝と夜の区別をしっかりつけた生活」とは、具体的にどんなことを実践されていたのですか?

朝は必ず決まった時間帯に起こす・昼間は明るい空間で過ごす・夜は少し暗い空間で過ごす、この3つを実践していました。

毎朝7時頃に起こして、昼間はずっと明るい空間で過ごすんです。昼寝の間も部屋は明るくしたままで、常にガヤガヤした生活音のある状態をキープしていました。夕方はお風呂に入るちょっと前くらいから部屋の明かりを少なくして、静かに過ごしていましたね。

3ヶ月くらいこの生活を続けて、昼夜の認識を刷り込んでいきました。そのせいなのか、生後半年になった今では、夜中の3時頃に1度きりしか起きません。育休前にネントレ本を読んでいたのが功を奏しましたね。

夫婦円満の秘訣は対話

——育児を通して夫婦の意見がぶつかることはありましたか?

一度だけ些細なことでぶつかったことはありましたが、そのほかはありませんでした。その理由は2つあると思っています。

一つは結婚してから四半期に1回行っている家族会議です。お互いにそのとき気になっていることや言いづらかった不満について、話す時間を作っています。夫婦ともに話し合うことに抵抗がないので、「気になったことは伝えよう」という考えがベースにありますね。そのときにも奥さんは私に配慮しながら伝えてくれるんですよ。すごくありがたいなと感じています。

もう一つの理由は、育休中は夫婦で会話する時間が多かったことです。日課にしていたベビーカーでの散歩や、夕食のときに会話する時間を持てたので、そこでも日々気になることを伝え合うことができました。

——日々の対話を通して意見を擦り合わせ、臨機応変に対応されていたんですね。Iさん、貴重な体験談をどうもありがとうございました!


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