みなさまこんばんは。私立大学の一般受験も大部分が終わり、まもなく国公立の受験を控え、受験シーズンも終わりに差し掛かってきたのではないでしょうか。受験をもう終えた方々は本当にお疲れ様でした。これから挑む方々もまずはお疲れ様でした。ここからのもうひと踏ん張りで、心晴れやかに受験を終えられることを心から願っております。本当に受験勉強はしんどいです。常に孤独の戦いを強いられる状況が一年も続くのだと思うととても心がすり減る気持ちになってしまいますね。

　さて、孤独にさらされる状況と気持ちについて西洋占星術を絡めて考えたいのが今日のテーマになります。かくいう私も受験を終えた今でもひとり自室にたたずんで孤独感に苛まれる夜を過ごすことが多いようです。この気持ちを少しでも紛らわせるよう、こうしてNoteをしたためることを習慣にしていきたいですね。

西洋占星術における月と感情と安心感

　西洋占星術に触れていると、”月”という言葉に馴染みを感じる方も少なくないと思います。簡単に言うと、月は人間の感情や無意識、リラックスしているプライベートの感覚、そして欲求などを司るとされる天体で、月星座が自分の性格を表しているのだと思う方もいるほどにその影響力は大きいです。しかし、月星座の解釈は決してただ一つに定まっているものではなく、本人にとって欠損しているととらえる立場もあります。が、今回はその立場には詳細には触れず、あくまで私のホロスコープと主観に基づいて考えていくことにします。

月の持つソフトアスペクト

　私の月は天秤座で水瓶座の金星、双子座の土星、射手座の冥王星にそれぞれトライン（120度）、セクスタイル（60度）のソフトアスペクトを持っているため、月が多少複雑に働いているのではないかと思います。私は部屋で一人になっているときにしばしば抑うつ的で破壊的な感情が自分の中で動いているのを感じることがあります。おそらく土星と冥王星が影響を及ぼしていると考えられるので、この二つを順に見ていきましょう。

天秤座の月と双子座の土星のトライン（120度）

　このアスペクトは、土星が月に影響を与えることで、月が土星的性質を帯びると考えられます。ではどのように作用するのでしょうか。

　これらを見ると、月のあらわす領域である感情や無意識、安心感、欲求に制限や責任、規律などが乗っかって重くなってしまうのがこのアスペクトにみられる特徴なのではないでしょうか。確かに、自分の感情や安心感について考えてみるとどうにも、リラックスしているときの自分に無意識に制約を課したり感情を理性的に対処しようとしてしまう習性があるようです。平たく言えばいささか真面目過ぎるというところでしょうか。部屋をきちんと片付けなきゃだとか予定を組んで過ごさなきゃということではないです。むしろ私生活の管理はずぼらなほうだと思っています。ただ、保守的で一度習慣になったものを維持しなきゃいけないと思ったり、他者に迷惑をかけてはいけない、他者の役に立つクオリティの趣味であるべきだ、謙虚に生きねばとか、とにかく自分が自分にルールを課して、「～すべき」だの「～してはいけない」だの「～であるべき」だのが心の中での口癖になっている節がどうもあるようです。また、常に社会というものを意識してしまい、自分一人で好き勝手やって生きれば幸せみたいなことを考えるのが苦手です。きっとほかの人からみれば、そんなにシビアにとらえなくてもいいのに、と思うかもしれません。月が天秤座にあることも相まって、周りが自分を見てどう思うか、自分は少なくとも一定の評価を受けられるような人間だろうか、という価値観が感情の土台になっているのかもしれませんね。なのでコミュニケーションや対人関係においては苦手意識が強く神経質で息苦しくて生きづらいといつも思っています。土星が双子座にあることも関係しているのでしょうか。なるほど、思っていたよりも抑うつ的でネガティブですね。これで精神を病むまでに至らないのがソフトアスペクトのいいところなのかはあまりわからないですが。。。まあでも制限に慣れてしまったのか、忍耐力はあるほうだと思います。実際親にもそう言われましたし、下のきょうだいの喧嘩の仲裁役や家族の愚痴の聞き手役にまわることが多いです。とにかく神経質なため、こんな面倒くさいの誰もわかってくれないだろうな、と悲観的になることがあります。

天秤座の月と射手座の冥王星のセクスタイル（60度）

　お次は冥王星がかかわるアスペクトです。何やら物々しい感じがしますね。冥王星が月に影響を与える配置になります。先ほどとは違ってエレメントが風と火で異なっているのでトラインほどずっと働いているような感覚ではないような気がします。何はともあれ見ていきましょう。

　うーん、キーワードが壮大すぎて怖いしわからなくなってきました。とりあえず考えられることとして、メンタルが一回死んでまた回復して戻ってくる感じでしょうか。でもこれ自体は心当たりがあるし共感できます。
　一日中ずっとというわけではありませんが、夜に家に帰ると感情がなぜかどん底に落ちたような気がしてすごい病んで無気力になることがあります。別に嫌なことがあったわけじゃないんです。誰かに悪口を言われたわけでもないし、身内に嫌な出来事が起きたわけでもないんです。ふとんに横になって何もできずただただ落ち込むんです。そのときにはポジティブなマインドも拒絶しますし明るく慰めてくれるような音楽も聞く気になれず、暗い鬱っぽい歌詞やメロディーの曲に浸ってひたすら悲観に明け暮れどうしようもない現実に失望します。このときの孤独感はすさまじく、まるで惑星に一人ぽつんと残されたような果てしない孤独が肌を刺すように痛く苦しいのです。
　でも、これがずっと続くわけではなく、しばらくそうして過ごしているとふいに鉛のように重かった体が次第に軽くなっていくのを感じてきます。まるで光の届かない真っ黒のインクをこぼしたような深い海の底から何者かに水面のほうへ引き上げられるような感覚でした。それでもやはり今のところ日常生活に支障をきたすほどの精神状態に至ってないと思えるのはソフトアスペクトの恩恵なのでしょうか。
　正直なところ、この冥王星のものであろうエネルギーは抽象的で誰かに言葉で伝えるのが難しいと思えてなりません。ただ一つ言えるのはあまりに大きなエネルギーによってメンタルが破壊されて再生しているのだろうということです。冥王星はとにかくホロスコープの天体の中で最もエネルギーが大きいとされますから、おそらくそれを持て余すとその莫大なエネルギーが体を駆け巡って身を焼かれることになるのでしょうか。いまの私には対処できる方法が思いつきませんし、冥王星のエネルギーは自分でコントロールできるような代物ではないと聞いたことがあるので無理に抗おうとしないほうがいいのでしょうか。提出物やテスト勉強などの達成すべき予定に追われギリギリまで追い込まれて這い上がるように対処してきた自分の性質はここに由来するのかもしれません。自分自身の感情を明確にとらえることが得意ではないものの、そうはいってもやはり感情が強いところがあると思っているのでこれとどう向き合っていくかが今後の課題になりそうです。ただしその分他者の感情に敏感になっている節がありますからこれもあわせて建設的に活用できるようなアプローチを模索する価値はありそうです。
冥王星が射手座にあるからか、英語の学習や宗教哲学思想に関しての興味関心はとても強く心を無にして没頭できるところがあるのでそこをもっと意識してみようかな。

月はそもそもコントロールするものなのか

　自分のアスペクトを見るとすべてがソフトアスペクトとはいえアスペクトをとっている天体が天体なので迫力はあると思えてきます。あらためて自身の月を見てみると天秤座のサインですから、天秤座的価値観が自分の無意識や感情、欲求などに結び付いていると考えられます。つまり他人から見られることに対する意識、だれに対しても公平である意識、他者と人間関係を築いて他者に好かれる意識、これらが無意識的であり感情から切り離して考えるものではなく、またこれらを欲求に持ってしまうというのが月星座天秤座を持っている方の性質に出てくるのではないでしょうか。そして月は受容性と感情を司り、満ち欠けを繰り返し揺らぐ天体ですからその性質を安定して理性的に能動的に使うといったことは決してたやすくできることではないようにも思えますし、それは太陽が担当する領域になってくるのではないでしょうか。そしてそのために人によっては月のサインがあらわす事柄に苦手意識をもつかもしれません。かくいう私もそのうちの一人です。もちろん、アスペクトをとる天体やそのサインの性質に影響を受け月の働きがより複雑になる可能性もありますから十把一絡げに決めつけることはしませんしできません。ただ、こうして観察してみるとなかなか月は面白く、月をめぐるあれこれの解釈がなされそれらが時には対立を引き起こすような流れが生まれるのもある意味うなずけます。私ももっと月について多くの情報を集めてそれらを比較して月に対して納得のいく解釈や定義を与えてみたいですしそれを人生の目標にするのも悪くありませんね。

おわりに

　思ったことを書いては、書きながら考えの繰り返しで気づけばものすごい長文になってしまいました。何度も話があっちに行ったりこっちに行ったりで思ったようにスムーズには書けませんでしたが、ここまで読んでくださり本当にありがとうございます。あまり人に見せる文章を書くことが多くないので見ていただけるととてもうれしいです。言い訳になってしまいますが、西洋占星術についてはまだまだ勉強中のため誤りもあるかもしれません。
いち解釈として温かく見守っていただけると励みになります。
改めて最後まで読んでいただきありがとうございました。