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執着心

人は誰しも、特別な思い入れがあって、大切にしたいと思う
ひと や もの の存在があるのではないでしょうか。


大切にしたい友人、家族、仲間たち
大切にしまっておきたい思い出、ことば・・・

大切にしたい ひと や もの に対する思いは、ふわっとしていたり心地よい温かさに包まれていたり、時に強烈な感情として沸き起こったり、ふとした瞬間に蘇り、無性に恋しくなったり。
その時その時で形を変えながら、私たちの中に存在しています。


人は、時に誰かの心(気持ち)を自分の意のままに動かしたいと考えることがあります。
恋人やパートナー、仕事や友人関係、トラブルになった相手など、対象となるものは様々ですが『ひとの心は、自分の自由にはならないものなのだ』という意識が欠落しているという共通点がみられ、無意識に行っている場合がほとんどです。



『北風と太陽』

この童話は
北風と太陽が、どちらが旅人のマントを脱がせられるか勝負をすることになり、自信満々だった北風が負けてしまうというおはなしですね。

北風は、全身の力を込めて冷たい風を旅人に吹きかけます。たまらず旅人は、マントをぎゅっと握りしめながら、寒さに耐え続け、マントを脱ぐことはありませんでした。

一方太陽はというと・・・

やさしく旅人を照らし続け、ついにはマントを脱がせることができたのです。
自分の力を信じ切り、それを誇示したかった北風。どうしても掌中に勝利を収めたいという執着心が、旅人の心を頑なに遠ざけることになりました。



執着心

執着心とは
❝ ひとつのことに捉われて、そこから離れられない心の状態 ❞
を意味します。

本来、ひとの心や体は誰のものでもなく、誰かに管理されるべきでもありませんよね。おおくの人たちは、そのことについて理解していると思いますが、中には、北風のように自分の意のままに相手を動かしたいと考える人もいるのです。

他人から自分の自由を奪われそうになった時、あなたならどうしますか?

その行為をやめて欲しいと伝える。
相手と距離を置く。
連絡を控える。

できるだけ遠ざけようとしますよね。

だれかに執着心を向けた時、あなたの周りからそのひとは去って行くでしょう。その現実に納得のいかないあなたは、さらに追いかけて支配しようとします。
もう、その人は戻ってこないのに・・・。


この状況を好転させるにはどうしたら良い?

・去ってしまった人は、もう戻ってこないということを自覚する。
・なぜそうなってしまったのか、相手の立場に立って考えてみる。
・自分の考え方、捉え方の癖を知り、少しずつ本来のじぶんに戻れるようト  
 レーニングを受けてみる。


アサーショントレーニング

相手と良好なかかわりを持つためには、ひとを否定したり攻撃的な言葉を投げかけたりせず、『相手の立場になって考えられる』『相手の話が聴ける』ことが望ましく、トレーニングによって考え方、捉え方の癖をある程度変化させることは可能だと思います。

アサーションとは、『主張する』『表明する』などの意味を持ちます。

アグレッシブ・・・・・ジャイアンのようなタイプ
ノンアサーティブ・・・のび太君のようなタイプ
・アサーティブ・・・・・しずかちゃんのようなタイプ

相手と良好なかかわりを持つためには、どのような接し方が良いのか、どういう言葉遣いが適切なのかを知ることで、ストレスを軽減することにも繋がります。

自分の思いばかりを通そうとすれば、いつの間にかひとは離れていってしまいます。
自分のことも相手のことも大切にするかかわり方(アサーティブ)を学び、より良い人間関係を構築したいものですね。



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