中国歴史旅「雲崗石窟と龍門石窟」⑫文殊菩薩の聖地五台山ラマ教寺院「広化寺」

画像1 中国歴史旅「雲崗石窟と龍門石窟」⑫文殊菩薩の聖地五台山ラマ教寺院「広化寺」令和元年10月24日記録者武藤智子隊員 一〇月二四日八時、五台山へ向かって太原市のホテルを出発、少し寒い。ガイドの鄧さんによると太原市は十年程前までは、スモッグが非常にひどかったため、タクシーは全部電気自動車になったとのこと。 五台山へは約三時間。郊外になると、畑作の向こうには荒涼とした山々が。山には、土の山と石の山の二つがあり、大昔は海であったのが隆起したもので、硬い石ではありません。
画像2 古い建築物は中国の中で山西省が一番多く、又、雁門関は軍事の要衝、北方の異民族の南下に対する防衛拠点であり、数多くの戦いが繰り広げられた所です。  中国四大美人の一人、王昭君が北方に旅立ったところでもあります。車窓遥かに山の上には、万里の長城の狼煙台や長城も点々と見え国境、モンゴルの近くにきているんだと、感慨を覚えました。
画像3 五台山は中国四大仏教聖地の一つで、三千メートル級の山々が連なり、その中で最も高い五つの峰の頂上が平らなため、この名がつきました。文殊菩薩が住む山と信じられ、北魏の時代からお寺が作られ始め、唐代には三六〇あまりの寺院が立ち並び、日本からも留学僧霊仙、円仁などが訪れています。モンゴル帝国が中国を支配した元代以降はチベット仏教の聖地ともなりました。現在は四七ケ寺程の寺院が残っています。
画像4 いよいよ五台山到着です。まず昼食、その後菩薩頂へ。冷たく強い風が吹き、皆マフラー、手袋、帽子など完全防備です。
画像5 廣化寺  二時一五分頃、ラマ教寺院である広化寺へ到着しました。山門をくぐると香炉のある庭、それから天王殿へ。その奥には文殊殿があります。本尊は弥勒菩薩ですが、日本の仏様とはずいぶん違って、派手な色彩、お腹に○福の文字があり、布袋様のお腹のようです。
画像6 実は、中国では布袋様は、弥勒菩薩の化身と言われ、崇められているのだそうです。両側に四天王、これも綺麗な色彩です。まわりの壁はチベット語で「たんか」という壁画でぎっしりと埋め尽くされていました。文殊殿の外には、真っ赤な布がついた木の札がいっぱい風になびいていました。
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画像9 大雄寶殿の前には大きな金のマニ車がありました。一四時五二分 リフト搭乗口に移動しました。

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