歴史探検隊中国歴史旅ノート「敦煌と太白山」⑯ 宝鶏市太白山と鳳凰温泉に癒やされて

画像1 歴史探検隊中国歴史旅ノート「敦煌と太白山」⑯ 宝鶏市太白山と鳳凰温泉に癒やされて 平成30年10月22日(日)記録者:竹市秀男隊員 ついに、八日目になりました。長いようで短いような日々でした。  八時、ホテルを出発しました。宝鶏市の朝の町中をゆっくり眺めながらこの一週間を回想していました。
画像2 新しい中国近代化のエネルギーはありますが、少々急ぎ過ぎるのではないでしょうか。近代化の中であちらこちらに原風景を思わせるような古い建物が渾然とする面白さはありますが、その影で犠牲となる立ち退きは悲しいです。  マイクロバスは太白山に走ります。裸山ではなく、日本と同じような緑豊かな山々でホットしました。  太白山は標高三七六七メートル、秦嶺山脈の最高峰で中国大陸東部の第一峰です。秦嶺山脈は、中国中原地帯を南北に分ける天然の障壁であり、黄河と揚子江という二つの水系の分水嶺になります。
画像3 明の王昕が書かれた「三才図会」には「(太白山)山頂は、常に溶けない雪があり、真夏に見たら真っ白である」と述べています。下から上へ温暖帯、温帯、寒温帯、寒帯、高山寒帯という五つの明らかな気候帯に分けられ、豊かな森、珍しい花と草、数々の歴史を備えた景観地区です。
画像4 太白山ビジターセンターに到着しました。ここで登山バスに乗り換えしました。今日の記録係の森島さんと一番前の座席に座りました。森島さんは目を皿のようにして景色を眺めながらメモを取っていました。私はぼんやりと風景を見ていました。バスが山道を登るにつれて紅葉が少しずつ濃くなっていきました
画像5 途中の小さな公園で休憩です。黒酢の甕が沢山並んでいたり、詩聖と讃えられる李白の顕彰碑がありました。綺麗な景色に見とれながら気になったのは山肌にへばりつくような新旧の桟道でした。思わず宗教的な情緒に感動し、歩いてみたくなりました。
画像6 標高三千メートル当たりにあるロープウエイ乗り場に到着しました。二人乗りゴンドラで上を目指しますが、周りは霧が濃くて何も見えません。三五〇〇メートル当たりの頂上駅に到着しましたが、真っ白な残雪がありとても美しい。中国観光客は大声をあげながらさらに山頂を目指して元気に登っていきます。レストハウスでお弁当をいただきましたが、熱いお茶がとても美味しかったです。余りの寒さに私の指はパックリひび割れ。隊長奥様から手袋をいただきました。薮下さんや亀山さんからはクリームを塗っていただきました。
画像7 昼食後に早々と帰りのバスに乗車。馬さんは、連日のガイドで疲れたのでしょう。コックリコックリと居眠りです。帰りの山道は早い、あっという間に太白山の山麓にあります尚境温泉に到着しました。※左が竹市さんと右白木さん。
画像8 ネットでも有名な太白山鳳凰温泉に行きました。もちろん中国の温泉は全員が初めて入ります。世界の常識でしょうか、水着着用で入浴です。いろいろな種類の浴槽があり、どれから入るのか迷います。ああ、暖かい。中国旅行の疲れと太白山の寒さが少しずつ解きほぐされていきます。
画像9 最初はみんなと入りましたが、ばらばらになりました。そこに女性グループがやってきてワイワイガヤガヤ、楽しかったです。  小魚がつっついてくれるよ、という声にすぐ隣の浴槽に行くと、オッ。きたきた、チュンチュンと全身を突っついてくれました。くすぐったい感覚が面白いです。パンフレットには温泉魚療「小魚親吻着您的皮膚」と書いてあります。  十カ所ほど廻りました。ちょっと人目を忍んで泳ぎました。ああ、良い気分、最高の温泉でした。
画像10 午後五時、鳳凰温泉を出発し西安に向かいました。  そうそう忘れるところでした。アクシデントがありました。堀田副隊長が薬草風呂から出るときに足を滑らせて足首を捻挫しました。すると他の隊員が肩を差し出し、みんなで助け合って歩きました。さすが歴史探検隊です。感動しました。本当に仲間はありがたいです。

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