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正月初日から何してくれてんねん

部屋に居て、タンスが微かに揺れた。部屋も家も全然揺れず何なのかよく分からなかった。
「地震…なのか?」と怪訝な思いで一応テレビを点けてみると、北陸で震度5だかのニュースが流れていた。
正月元旦から迷惑な話やとか思っていたら、例の心臓に悪い緊急地震速報のサイレンがテレビから流れてきた。
はえー、何か土煙つちけむりが上がったり大変なことに…とか固唾を呑んでいたら、体感的に20秒ほどすると延々と揺れだした。

やがて、津波警報が出て、さらに大津波警報へと変わって、アナウンサーが「今すぐ逃げて下さい!」と中々の剣幕で連呼し出した。

その勢い語調は、荷物も持たず裸足で駆け出さざるを得ないような迫力で、この寒い中、煽られるように着の身着のままで出掛けたりしたら後で、「せめて自転車で移動すれば良かった」とか「カイロを持っていけばよかった」とかって色々よぎりそうだなあとか思った。
まあ、アナウンサーとかの立場だったら仕方のない面もあるのかもしれないけれど、局によってトーンとか勢いとかが違ったりしてたので、自分好みのとかを選んだり、せめてこれは苦手って感じのとかは避けたりすれば良かったかもとも思った。
まあ、あの真っ只中ただなかの時にそんなこと思ってられなかったけど。

2度目の緊急地震速報の時には、2階でのあの揺れを又体験するのはたまらん、階下のがまだマシやろと降りることとした。
が、その次の警報も合わせ特に揺れたりはしなかった。

4度目の警報のときには、画面内の石川の辺りが10秒ほど揺れていたので、こっちに伝わったらそれくらいの長さ揺れるのかもとか構えていたが、少し音がしたかな?って程度の異変で幸い全く何事もなかった。

その後さらに2回も3回もビービーと警戒を呼び掛けてくれていたが、全く何もなかったので「空振りばっかやん」とか思ってしまったけど北陸で震度3とか4かくらいはその都度あったのかも知れない。少しは3とか4とかって結果も出ていたから。

つまり、全く揺れなかった訳ではないけど、そんなサイレンを発するほどのものだったのか?と疑問に思う程度の精度だった、といった感じだろうか。

幸い1時間経っても大津波は襲っては来なかったので、東日本のならとっくに到達して「非現実的な映像」と感じさせられるような場面が現出していたのだから、流石にもうまずまず大丈夫やろと親戚とかの安否を確認したりし出した。幸いみんな元気そうで胸を撫で下ろすこととなって一先ず安心といった感じになった。

いや、マジでもうヤメテくれよー

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