薬草デビュー 52 カタバミ 民間薬 生薬名 (サクショウソウ) 味 酸味 性質? 帰経?
カタバミは中薬大辞典(6000種)にも載っていない民間薬です。
シュウ酸をあまりに多く含むので薬としては認められていないのかもしれません。
でも大昔から人々が使っていたその辺に生えているカタバミの効能は覚えておいたほうがよいかもしれないと思い、薬草デビューに加えました。
カタバミ効能は1番に血止めということ。転んだりして血が出たときに、茎葉をもんで貼る。それだけでも偉いカタバミ。
読んだ書物にはカタバミ効能は載っていませんでしたが、ネットで検索すると数件ありましたので、片手落ちかもしれませんが、載せておきたいと思います。
ウィキより
全草は酢漿草(サクショウソウ)という生薬名であり、消炎、解毒、下痢止めなどの作用があるとされる。
臨床実験で肝炎にも効果があったとの報告もある。
民間療法で絞り汁は虫さされに効果があるとされることがあるが、『中薬大辞典』に記載は見られない。
鹿児島県に伝わる民間療法によれば、草や竹などで眼球を突いたときの治療薬として、葉を水洗いして絞った汁を1滴眼にさせば、約1時間後には開かなかったまぶたが開くようになるといわれている。
奄美群島生物資源webデータベース
全草の搾り汁を、寄生性皮膚病(介癬)に塗布する。
全草の煎汁を、淋病や利尿に服用し、痔疾を洗う。
その他、止血、眼の疾患、破傷風、虫くだし、乳の病、のぼせ、腎臓病、下痢、腋臭、糖尿病、脱毛、食欲不振、腎結石、浮腫に薬効があるとされる。
奄美群島では、切傷、皮膚病、血圧降下に用いる。 煮汁を白髪染めに用いる。
生葉汁で、鏡や真鍮をみがく。
中国では、水浸液を殺虫剤に用いる。徳之島では洗濯に用いる。
クエン酸、酒石酸、マレイン酸、ビタミンC、アスコルビン酸、デヒドロアスコルビン酸、ピルビン酸、グリオキサリン酸、シュウ酸を含む。
シュウ酸を除いて、料理に利用する(湯がいて晒す)。家畜が食べるとシュウ酸で中毒する。
鹿児島県薬剤師会 学名:Oxalis corniculata L. 科名:カタバミ科
用部:全草 用途:絞り汁を寄生性皮膚病、腫れ物、虫刺され 生薬名:酢槳草(さくしょうそう) 葉や茎には、クエン酸やシュウ酸等が多く含まれる。
方言でミガキグサの名があるが、この生葉で銭を磨くときれいになる事からこの名前がつけられた。
寄生性皮膚病に生の全草を搾り、その搾り汁を塗布する。
宮崎県薬剤師会
生薬名 : 酢漿草 薬用部分 : 全草 採取時期及び調製法 五~九月、開花中の全草を水洗いし、生のまま使う。
花の色が紫色のムラサキカタバミは帰化植物でカタバミの代用にはならない。
薬草と花紀行のホームページより
介癬などの寄生性皮膚病、虫さされ。
全草をすりつぶした汁、血止めに使う
智の木協会
草をもんで傷口にあてると血止めの効果がある、と教えられた。
また昔話に、酢漿草の葉をすりつぶして鏡を磨くと、想う人の顔が鏡の中にあらわれるという話があるなど、古来、日常生活の役に立ってきた。
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