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臨床発達心理士 資格取得の道③

シリーズで臨床発達心理士資格取得の体験談を書いている。この資格についてもっと知ってもらい、多くの方に取得を検討したもらいたい有意義な資格だと思っています。なお、私はこの資格を取る前年度に公認心理師という心理の国家資格を取得していたので、そのことを踏まえてお話していきたいと思います。

申請タイプと各タイプの要件

申請タイプは<タイプⅠ><タイプⅡ-1><タイプⅡ-2><タイプⅢ><タイプⅣ>の5つ。

<タイプⅠ>
発達心理学隣接諸科学の大学院修士課程在学中または修了後臨床経験3年未満で以下の①~③の要件を全て満たすもの
 ①  発達心理学隣接諸科学大学院修士課程(博士前期課程)に在学してい 
   る、または、修了後臨床経験が3年未満である。
 ② 5つの指定科目のうち、3科目(1科目4単位:「臨床発達心理学の
   基礎に関する科目」と「臨床発達支援の専門性に関する科目」を必ず
   含むこと)以上の単位を、大学院の授業または臨床発達心理士認定運
   営機構が開催する「指定科目取得講習会」で取得している。
 ③ 200時間以上の実習経験を有し、それに基づいた臨床実習内容報告書
   が提出可能である。

<タイプⅡ-1>
発達心理学隣接諸科学の大学院を修了しており、次の①~③の要件を全て満たすもの
 ① 発達心理学隣接諸科学大学院修士課程を修了している。見込も含む。
 ② 3年以上の臨床発達心理に関する臨床経験を有する。
 ③ 5つの指定科目のうち、3科目(1科目4単位:「臨床発達心理学の
   基礎に関する科目」と「臨床発達支援の専門性に関する科目」を必ず
   含むこと)以上の単位を、大学院の授業、科目等履修生制度、あるい
   は、臨床発達心理士認定運営機構が開催する「指定科目取得講習会」
   で取得している。
<タイプⅡ-2>
発達心理学隣接諸科学の学部を卒業しており、次の①~③の申請要件を全て満たすもの
 ① 発達心理学隣接諸科学学部(4年制)を卒業している。
 ② 4年以上の臨床発達心理に関する臨床経験を有する。
 ③ 5つの指定科目のうち、4科目(1科目4単位:「臨床発達心理学の
   基礎に関する科目」と「臨床発達支援の専門性に関する科目」を必ず
   含むこと)以上の単位を、大学院の科目等履修生制度、あるいは、臨
   床発達心理士認定運営機構が開催する「指定科目取得講習会」で取得
   している。

<タイプⅢ>
大学や研究機関で研究職をしており、次の①②の申請要件を全て満たすもの
 ① 大学・研究所等の専門機関での5年以上の研究勤務歴を有する。ただ
   し、教員として勤務していた場合には、非常勤講師としての勤務も研
   究勤務歴として含めることができます。 
 ② 臨床発達心理学に関する研究業績が5点以上ある。

<タイプⅣ>
公認心理士資格を取得しており、次の①②を全て満たすもの
 ① 「公認心理師」資格を取得している。
 ② 臨床発達心理士認定運営機構が開催する「臨床発達専門講習会」を受
   講している。

以上全て臨床発達心理士認定運営機構公式HPからの引用です。非常にわかりやすく書いてあります。

いかがですか、どこかにあてはまりますか?

これらの要件について、どのタイプにしろ「要件を満たす」というだけでもこれまで相当しっかり勉強してきた人でないと厳しいと思われます。指定科目基準については公式HPで確認してください。

試験は年に何回?


資格認定申請および審査は、原則として年1回行われます。たった1回のチャンスですので、スケジュールを早めに確認し、チャンスを逃さないようにしてください。

ダメでも来年、という考えもありますが、思い立ったら早く行動するのがよいと思います。この資格については認知度もまだ低く、今のうちにしっかり学んで資格取得をしてしまうのが良いと私は思います。今後この資格を志す人が増えてくるとさらに難易度が上がると思われるからです。

この資格を得ることでさらに活躍の場を広げ、たくさんの人の役に立っていく人が増えてほしいと思います。



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