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「信頼できるテクノロジーセンター」の設立が世界経済フォーラムにより発表

新センターは政府、企業、学界、市民社会のリーダーたちと協力し、人工知能、ブロックチェーン、バーチャルリアリティ、量子コンピューティングなどの新興テクノロジーの責任ある倫理的な利用を奨励します。

このセンターは米国テキサス州オースティンに拠点を置き、世界経済フォーラムのグローバルネットワークにおいて18番目のセンターとなります。信頼できるテクノロジーの推進に焦点を当て、公共部門と民間部門を結ぶ17のセンターのグローバルネットワークに参加します。

フォーラムのマネージング・ディレクターであるジェレミー・ユルゲンスは、テクノロジーの信頼性確保においてセンターが果たすべき重要な役割を強調しました。彼は、テクノロジーの利用に関する懸念や不透明さがある中、信頼と受容が設計と倫理にかかっていると述べました。

センターはデロイトとパトリック・J・マクガバン財団の協力により設立され、C4IRネットワークと世界的な協力者を巻き込み、倫理的で安全なテクノロジーを拡大するプロジェクトや活動を展開します。

信頼できるテクノロジーセンターは官民を問わずテクノロジー・リーダーの知識共有を促進し、信頼できるテクノロジーの認識向上を図り、政府、企業、学界、社会のステークホルダーを結びつけ、倫理的で信頼性の高いテクノロジーアジェンダの形成を支援します。

最後に、センターはテクノロジーの進展によりますます基本的な部分になる未来において、信頼を築き、倫理的な社会規範を定義する能力が未来を形成する鍵であると述べました。

センターは、世界経済フォーラム年次総会2023において、分断された世界における協力をテーマにし、世界の指導者たちを招集します。同センターは「第4次産業革命センター」の一環として、テクノロジーの進化に伴う課題に対処するための重要な取り組みです。

ジェレミー・ユルゲンスは、テクノロジーの責任ある使用と信頼性の向上が、社会におけるテクノロジーの受容に重要な影響を与えると強調しました。デロイトとパトリック・J・マクガバン財団との協力により、センターは持続可能な開発目標を推進し、国連の方針に沿った技術開発と利用を促進します。

また、ビーナ・アマナス氏は、「信頼できるテクノロジーのセンターが、テクノロジーの信頼を促進するために次の段階へ進むのに誇りを持っている」と述べ、センターが技術に対する信頼を高め、倫理的な進化を支える役割を果たすことを期待しています。

信頼できるテクノロジーセンターは、官民協力によって知識共有と洞察の提供を通じて、テクノロジーの進展がもたらす潜在的なリスクに対処し、倫理的かつ安全な未来を築くためにリーダーシップを発揮することが期待されます。これにより、世界がますますテクノロジーを信頼し、活用するための基盤が構築されていくでしょう。

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