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Chillタイム用の大人イヤホン TRN MT4

こんにちは。あら50りっぷです。花粉症シーズンは大好きなロードレーサーで出かけられないので、ストレス発散のために中華イヤホンのレビューばかりしていますねww  

今回は高性能でありながら低価格なモデルの紹介です。
『TRN MT4』はAmazon時価でなんと2,880円。コスパ王のような2023年NEWモデルです。

ビルドクオリティは高いものの、のっぺりシンプルなフェイスプレート

KZに代表される中華イヤホンの人気のドライバー構成は1DD+1BAのハイブリッドドライバモデルが多く、性能的にも音質的にも、そして価格的にも一番バランスが良いように思います。2020年頃を境に大幅に性能がアップした感のあるダイナミックドライバー市場ですが、最近ではさらに一段階性能が向上し、シングルDDイヤホンでありながら高級なハイブリッド機にも劣らないモデルが各メーカーから続々と販売されるようになっています。

そんな熱い市場に、MT4は新たな可能性を求めるかのごとく、大小サイズの異なる、2種のダイヤフラムをもつデュアルダイナミックドライバ(2DD)構成で挑んできました。中低音域用にはベリリウムメッキ振動板を採用した10mmの二重磁気ダイナミックドライバ、中高音域用には異径の6mm樹脂振動板を採用したダイナミックドライバを搭載しています。ボディーは上位機種のTRN TA3同様、濃い色合いの樹脂製、フェイスプレートは亜鉛合金製ですが、のっぺりしたデザインがややチープな印象を与えてしまっているのがちょっと残念なところです(ビルドクオリティはかなり精度が高いのに)。

付属の純正ケーブルは銀メッキ無酸素銅(OFC)4芯線を採用し、見た目にはこの価格帯の他モデルと比べればコストダウンの影響を受けていないようにも感じますが、MT4のポテンシャルを十分発揮するにはやはりリケーブルが必須でしょう。ではイヤピースとケーブルを交換して早速聴いてみることにしましょう!

上位機種のTA3同様、ボディーは半透明樹脂製で濃い色合いなのが良い
デュアルダイナミックドライバー構成であることが印字ラベルからもわかる

艷やかなカリカリ寒色サウンドというよりも自然で明瞭な高音域と、十分な量感の低音域とのバランスは、異色の2DDモデルでありながらナチュラルフラットなチューニング。2つのドライバー間の音の繋がりもスムーズで聴いていてとても心地よく感じます。騒々しくない大人なサウンドは、突出した特徴こそ感じないものの解像度も分離も十分あって音場も広く、BAを搭載していなくてもチューニングだけでここまでもっていけることに匠の技を感じます。ボーカルもキレがよくきちんと前に出てくるし、低域も沈み込む重低音とまではいきませんが引き締った良い音で、とても3,000円以下のイヤホンの音とは思えません。とにかく聴いていて「心地いい、気持ちいい~、楽しい」という感想です。

高音域を明瞭にする効果のある純銀線と組み合わせがベストで、NiceHCK RedAG 4nにリケーブルすると一番相性良く感じました。

高域を華やかにするNiceHCK RedAG 4nケーブルとの組み合わせがベスト

一言で表現するなら、長時間のながら聴きにふさわしいチル(Chill)サウンドイヤホンで、くつろぎタイムを大いに演出してくれそうです。重量感もなくサイズも標準的なので、装着もスムーズ。晴天の公園のベンチで昼寝しながら「寝ホン」として使用する、なんていうのもいいかもしれません。
今回ブラックカラーを選んで正解だと思ったのは、つやつや光沢のシルバーカラーのほうは傷防止や指紋跡のお手入れにやや気を使うかもしれません。

晴れでも雨でも、都会でも郊外の公演でも、どんなところにも気軽に持ち歩けるイヤホンとしてポテンシャル十分な高コスパ・高性能モデル。この価格だったら絶対に買いでしょう! エイジングでさらに音がよくなってきましたよ!


Amazonで購入する場合:
TRN MT4
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0BXGY54F4/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o09_s00?ie=UTF8&psc=1



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