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これはチャンピオンのクローンモデル? niceHCK DB2

こんにちは。あら50りっぷです。

NiceHCKのイヤホンは、昨年ハイエンドモデルのNX7 MK4を手に入れたため、ある意味『上がりのモデル』の音を知ってしまった感があるので、少なくともシリーズの下位モデルを買い足すことはないだろうと思っていました。

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そんな時、AliExpressのセールページを眺めながら、HCKのNEWエントリーモデルとして登場したDB2に目が釘付けになりました。チープ感満載だった? 先代エントリーモデル ”DB1” の樹脂シェルから大幅に進化したアルミ製メタルフェイスプレートに、美しく彩られた3Dプリンティング模様のレジンを組み合せ、まるで「NX7 MK4のクローンモデル」かと思うほどのオーラを手に入れていたからです。このフェイスプレートの写真を見て誰が3,000円台のイヤホンだと想像できるでしょう!!

NX7 MK4とあまりに酷似したDB2。あえてNX7ブルーではなくブラックカラーを購入
黒の半透明樹脂を採用しているのはブラックモデルのみ。価格度外視の高級感がある

後述するカラバリの中で、ブルーモデルは実際にNX7 MK4に酷似しているので、イヤホン愛好家が見てもNX7 MK4と間違う可能性もあるかもしれません。この価格度外視の外観にすっかり惚れ込んだのと、AliExpressの初回セールで3,400円というので、細かな仕様を確認するまでもなく瞬殺でポチってしまいました。

カラバリはブルー、パープル、ブラックの3色から選べる


カラーはブルー、パープル、ブラックの3色から選べますが、ブルー、パープルはボディーがクリア樹脂(ブルーはNX7 MK4そっくり)で若干チープ感があるので、唯一黒の半透明樹脂を採用しているブラック一択で購入しました。NX7 MK4ゆずりのハウジングは他メーカーのイヤホンよりひと回り小さく、女性の小さな耳にも問題なく装着できるコンパクトなものです。重量もとても軽量で、耳に入れてもノーストレスでした。

軽量コンパクトなハウジングは女性でも問題なく装着できる


DB2は中華イヤホン界では定番の1BA+1DDハイブリッドモデルで、10mmのチタンメッキ・グラフェン振動板を採用したDD×1基とBA×1基を搭載しています。このチタンメッキ・グラフェン振動板の特徴からすると、ピエゾツイーターには及ばないものの、高域がソリッドでクリスプな傾向であることが容易に想像できます。また低インピーダンス設計のため、簡易ケーブルDACと組み合わせてスマホ直挿しで使用しても音量が取りやすく、外出先でスマホで音楽を楽しむのに最適でしょう。

NICEHCKの16芯ケーブル  C16-4にリケーブル。全音域でメリハリがアップする効果がある

純正ケーブルは取りまわしの良い無酸素銅(OFC)が付属します。正直に言えば、DB2と純正ケーブルの相性はすごく良くて、リケーブルしなくても(というかリケーブルの組み合わせが難しい)十分な音質が得られます。が、一度DB2の最高性能を聴いてみたいのでNICEHCKの16芯ケーブルC16-4の2pin ケーブルに交換し、イヤピは付属イヤピより一段階明瞭に聴こえる常用のELECOM SPARE EAR CAP(EHP-CAP20L)で今回は試聴してみることにします。 

実際にNX7 MK4とDB2を並べてみても非常に酷似していて、この価格帯でこれほど豪華にできるのか? とコストパフォーマンスの高さが際立ちます!

音質について
音場の広がりと音色はやや派手めで、ヌケの良い高域は籠もることも刺さることもありません。一聴してドライで明るく、エネルギーと躍動感を感じるほどです。上位機種のNX7 MK4では、フィルター交換によりピエゾツイーターの高域表現をからにカリカリに強調したり、減衰したり出来ましたが、DB2はデフォルトでちょうど良いレベルにチューニングされているため、あとは高い解像度を邪魔しない社外イヤピを選ぶことで性能を最大限引き出すことができるでしょう。細かなこだわりがなければ、付属のイヤピを使用しても遮音性と良音を楽しむことができます。

美しい3D樹脂プリンティングのフェイスプレート。1万円クラスのイヤホンにも引けをとらない

中域は、ボーカルが突出して前に出てくるNX7 MK4と比較すると、全体のバランスのなかで声が際立つ感じで、このくらいのバランスのほうが好きな人が多いかもしれません。男声・女声ともに「艶っぽい」響きが得られ、落ち着いたサウンドで攻撃性がないので、MK4などと違い、長時間聴いていても耳疲れすることがないでしょう。

ゴールドメタルのプレートに機種名が刻印されているのもNX7 MK4と同じ仕様

DB2イチオシのベース/サブベース(低域)には、はっきりわかる特有のパワーがあります! 唸るようなサブベースが底から響くドンシャリ傾向のバランスといえるでしょう。でもKZ CastorやZSN Pro Xなどいわゆる「重低音オバケ」ほどブーストされているわけではないので、他の帯域に影響を及ぼさないチューニングでどんなジャンルの曲でも安心して聴いていられます。NX7 MK4のぶっ飛んだ高域表現を大衆向けにチューニングしなおしたモデルと言い変えてもいいかもしれません。

他社モデルと比較した感じでは、KZ KrilaのスイッチオールONモード(1111)と音質がよく似ていると感じました。高域・低域を強調したドンシャリ系のリスニングイヤホンとして、優れたチューニングが施されたモデルです。

中華イヤホンの入門機として購入するのもいいですし、ボクのように上位機種のNX7 MK4を持っていても、まったく違うサウンドを楽しむことができるので、買い足して損のない完成度の高いイヤホンです。想像通りの寒色カリカリ系のクリアな音色を奏でるDB2は、もちろんボクのお気に入りリスト確定です。


AliExpressで購入の場合:
【NICEHCK DB2】

https://ja.aliexpress.com/item/1005006458231632.html?spm=a2g0o.order_list.order_list_main.5.6566585aDPqpDY&gatewayAdapt=glo2jpn


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