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友人のこと

私の、女性の友人は自分をしっかり持っているタイプが多い。一見、気が強そうだけど実は優しい、でも周りにはあまりその部分が理解されにくい、誤解されやすい、という方が多いように思う。
この優しいのに誤解される、というあたりが私からしたらもったいないと思うのだが、当の本人たちは気にしていないようなのだ。いや。実は気にしているのかもしれないがそれを見せない。そして全員、超かわいい。というより美人というくくりに入る方たちだと思う。そういう意味では類は友を呼ばない。

大人になってからの友人は、家と職場との往復ばかりで、他に外に出て人と接するような趣味を持たない私は、結局職場絡みがスタートになるのだが、その中のKは私と頻繁にタリーズランチに行く友だ。配属先が一緒だったことはない。以前、新しい業務を始めるにあたり、別の部署だけど一緒に仕事をすることになり、それからの関係だ。
もともと研究職だった当時の彼女も知っていて、こわいというか、厳しいというか、友達になるなんて思いもしなかった。しかも結構年上かと思っていたら一つしか違わず、最初の見た目のまま20年近く経過している。だから見た目で言うと今は残念ながら私が彼女を抜いて年上に見えるかもしれない。

Jは私より一つ下だが、私より先に入職しているので先輩だ。彼女も学生時代に何かの研究をしていたらしく、論文がネット上に残っていて読ませてもらったことがあるのだが、難しすぎて私には理解できなかった。
そんなJからは「てっぺいはイヤなことから逃げないよね」というありがたい言葉をかけてもらったことがあり、それが今でも自分の自信につながっている。イヤなことって言っても仕事に関することだけで、家だとお掃除とかめんどくさいことからは逃げがち(笑) 
Jはいつも黙っているのに、私と話すときはめちゃくちゃ喋るし、話がおもしろい。行動力があり、一人でどこでも行くしなんでもする。そういえば、彼女が小学生の時のスゴイ話があった。
大阪市内の中心辺りに住んでいた彼女が通学途中に、見知らぬおじさんに「お嬢ちゃん、荷物重そうやな。おっちゃん持ったろか」と声をかけられたらしい。
ランドセルを背負い、お習字道具もサブバッグも持っていた彼女は、実際重かったが、やはりそこは遠慮したという。それでも親切なそのおじさんは、「習字の道具は重いやろ、貸してみ」と言い、そぅお?と彼女も気を許した。するとそのおじさんはお習字バッグを手にした途端、ものすごい勢いで走って逃げてしまったというのだ。
まだ低学年だった彼女は家に帰ったら怒られる、と落ち込んだ。学校に行ったら、忘れ物をしたと怒られるかもしれない、と。

ところが、後日の通学途中で彼女は見たのだ。そのおじさんは路上でお習字セットを500円で販売していたのだ。同様の手口を使ったのか、他にもいろいろなものを販売していたらしい。どことは言わないが、動物園がある付近の3、40年も昔の話だ。

いかん、私のちょっと誤解されがちな美人の友人たちの話をしようと思っていたのにJのおかしな話で終わってしまった。Kの話と、まだほかにいるAの話などはまた別の機会にしよう。彼女たちもまた個性的で大好きな大切な友人たちなのだ。

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