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映画を観た「エゴイスト」

どの感想から書けば良いのだろう。

美しい作品だった。
鈴木亮平さんと宮沢氷魚さんが主演。
と思いきや、阿川佐和子さんも素晴らしかった。阿川さんの出られているシーンはとくにドキュメンタリー映像を観ているようで、阿川さんご自身を庶民の家庭そのもののリアルさに溶け込まされていた。すごい。

前半は鈴木亮平さんと氷魚さんの二人の関係をメインに描かれている。極上の恋愛映画だと思う。
あまり恋愛ものは観ないほうなのだが、この作品は美しかった。氷魚さんが美しすぎて、え?こんなに魅力的なかただったのかとやられてしまった。
いや、イケメンとかそういうのではなくて、儚さというか危うさというか、はたまた純粋さというか。美しさに圧倒されたのは、ちょっと初めてかもしれない。いや、「レイニーデイ イン ニューヨーク」のティモシー・シャラメに次いでお二人目か。ため息がでるほどだ。

鈴木亮平さんは、ハイブランドで身を固めて、イヤで飛び出した地元に帰るシーンや、阿川さんのおられる庶民そのものの住宅に異物感を漂わせながらも存在するさまを表現される演技はさすがだった。演技の上手さがドキュメンタリータッチの映像に違和感を感じさせていなかった。

さて、後半で語られるのは鈴木さんと阿川さんの関係性だ。
多少ネタバレになってしまうが、鈴木さんが葬儀のシーンで後ろの人とぶつかってしまい、それをきっかけにこらえていた感情が溢れてしまう。
鈴木亮平さんはとくに注目していなかった俳優さんなのだが、このワンシーンで鈴木さんを尊敬してしまった。すごい方だ。
いや、この作品については柄本明さん以外の俳優さんに特に何の感情もなかったのだが、見事に覆された。素晴らしすぎる。
とにかく、今回の文章に逆説が多いのは、自分の思いがことごとく裏切られたというか、予想外のことが多かったからなのだと思う。

ほんの少しのシーンだけど、私がやられてしまったシーンのポスター写真を最後に。

観て良かった。
私にとっては良い作品。出会えてよかった。

#エゴイスト   #鈴木亮平
#宮沢氷魚    #阿川佐和子
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