臨床検査技師国家試験に出てきたら面白い2024年度大学入試問題【第1回…東大・生物】

2024年度の大学入試もほぼ後半に入ってきていますが、臨床検査技師国家試験に出てもいいような問題もいくつか出題されていました。そこでいくつかの大学の入試問題から興味深いとのを取り上げていこうと思います。なお、詳細な解説は省きますので各自赤本等をご覧いただけたらと思います。

第1回は東京大学の生物の入試問題から。前半で遺伝子系統の問題が多く見られましたが、その中で「5肢複数選択」の問題を見ていきます。なお、問題は原文のまま載せています。

下線部(ウ)について、体細胞分裂ではみられない、減数分裂の第一分裂に特有の過程を以下の(1)〜(5)から全て選べ。

(1)紡錘体が形成される。
(2)動原体が形成される。
(3)二価染色体が形成される。
(4)相同染色体が別々の極に移動する。
(5)細胞質分裂が起こる。

2024年度 東京大学入学試験問題 理科(生物) 第2問K

各予備校が出している解答は(3)と(4)でした。すなわちこれ以外が体細胞分裂の特徴ということになりますね。ちなみに臨床検査技師国家試験でも第65回(2019年)に「ヒトの減数分裂の接合期に生じる染色体の変化」が出題されていました。体細胞分裂と減数分裂の違いを聞かれる問題はなくはないと思いますので、しっかり理解しておきましょう。

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