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医歯薬獣 将来性があるのはどれ?

記事を開いていただきありがとうございます😊

この記事では現役獣医学生である私が思う医歯薬獣の違いについて話していきたいと思います。

まず、医歯薬獣とは医学部、歯学部、薬学部、獣医学部をまとめた呼び方です。どの学部も6年制の学部です。いずれの学部も合格難易度は高く、予備校などではこれらの学部は医歯薬獣とひとまとめにされて一括りに扱われます。
(獣医学部はたまに仲間外れにされることもあります。また、獣医学部は農学系なのに対し、他は医療系として扱われます。現役獣医学生としては獣医学部も他に引け目を取らないくらい体の機能や構造について学ぶのに、仲間外れにされてしまうのは少し悲しいです😭)
なるべく、獣医学部を贔屓しないよう客観的に書いていきたいと思います。

あまり長くなりすぎでも良くないので今回の記事では職業に関することを重点的に書いていきます。


まず、医学部ですが、皆さんご存知の通り、医師を養成する学部です。
医師は給料がいいというイメージを持つ方も多いと思います。医学部の知り合いがいるのですが、話を聞いている感じだと、お金目的や頭がいいからという理由で入学している人もある程度いるようです。
ただ、私の意見としてはお金が稼ぎたいだけなら医師は辞めた方がいいと思っています。確かに、医師の給料はいいですが、それに見合うだけの労働をしています。
少し前にはなってしまいますが、神戸の研修医が自殺してしまったというニュースがありましたね。
病院にもよるのかもしれませんが、かなり精神面での負担が大きいのではないかと思います。また、泊まり込みでの仕事もあったりと肉体的にもかなり大変です。
なので、稼ぎたいから医師になるというのは私はお勧めしません。
ただ、人の役に立て、なおかつ感謝されるという点ではこれ以上はないくらいの仕事なので、やりがいは多くあると思います。
また、医師はこれからも継続的に必要になるので、将来性という面ではかなりあるんじゃないかと思います。


次に歯学部です。歯学部は歯科医師を養成する学部ですね。
書くまでもないですね笑 次からは省略していきます。
あまり詳しくは知りませんが、昔からの名残で医者と歯医者は区別されているようです。
歯科医師は医師ほどは稼げませんが、患者さんから直接感謝されるという点ではやりがいのある仕事だと思います。
平均年収も医歯薬獣の中では医学部についで高いです。
また、大学の入学難易度も医学部に比べると入りやすいので、言い方は良くないですが、コスパのいい職といえそうです😄
ただ、最近では歯科医院の数はコンビニよりも多いともいわれ、歯医者も過剰になりつつあるので、需要と供給の見極めが難しいところですね。


次に薬剤師です。
医師、歯科医師は臨床に出て働く方が多いですが、薬剤師は臨床系だけでなく、製薬会社などの研究系に進む人もある程度います。後述する獣医師も研究系に進む人は結構います。
研究系分野では新薬の開発を行ったりしています。
新しい薬が開発できれば、間接的に医療に貢献することができ、医療の進歩に役立てることができるのが魅力です。
4年制の薬学部もある(薬剤師の免許は取れません)ので、最初から研究系を目指すのであれば、そちらもいいかもしれませんね。
臨床系分野では薬剤師の需要は縮小傾向にあると言われています。
最近ではAIの進歩もあり、将来的にはAIに大部分の仕事を取られてしまうのではと言われているようです。
ただ、そんな中でも、AIにはできない仕事もあるので、少ないながらも一定数は需要確保されそうです。


最後に獣医師です。
おそらく医歯薬獣の中では1番働く分野が広いと思います。獣医といえば、動物病院で働いているというイメージが強いですが、それ以外に公務員や製薬会社などの一般企業でも働いています。
よくイメージされるような動物病院の獣医は飽和状態と言われており、今後、競争が激化していくと考えられます。
一方で公務員の獣医師は成り手が少なく、不足しています。その傾向は特に地方で顕著です。
公務員であれば、安定した収入を得ることができるという点ではおすすめです。
動物病院の獣医さんは人間の病院ほどではありませんが、激務なため体が丈夫じゃないと難しい上、勤務医である限りはそこまで給料は良くない印象です。
獣医師の仕事については他の記事でも紹介しているのでもしよければご覧ください😊


ここまで、それぞれの職業について書いてきましたが、どの職業もそれぞれに特有のやりがいがあります。
途中少しネガティブなことも書いてしまいましたが、働く分野を選べば、どの職でも活躍することは可能だと思います。
なので、給料面や福利厚生なども考えつつ、自分に合う職業を見極めるのがいいのかなと思います。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!

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