初めてハワイ島に行った翌年、あまりにもハワイが楽しかったため、カウアイ島のシェラトンカウアイとオアフ島のロイアルハワイアンホテル（通称：ピンクハウス）に泊まるツアーに参加した。

カウアイ島は映画（ジュラシック・パーク）の撮影にも使われた太古の息吹を感じるところ。雨が多く、別名ガーデンアイランドとも呼ばれる。

シダの洞窟

ツアーではまずシダの洞窟を訪れた。ここは神聖な場所。昔は王族しか入れなかったらしい。そこに向かう道すがら、眺めるシダはとても大きく、雨が多いためか、つやつやと光っている。聞くところによると、シダは植物の中でも、気の遠くなるような古い歴史をもっているそうだ。

周りは、空気が非常に澄み切っていて、なおかつ、他を寄せ付けないようなピーンとした厳かな感じもあった。この場所で故　梅宮辰夫さんが結婚式を挙げたそうだ。ここの神様は食と関係があり、ここで挙式をした人は「一生食べ物に困らない」とのこと。後年、梅宮氏が俳優業の傍ら食通として知られ、グルメにかかわる仕事をしたのも、その恩恵なのだろうか。

ワイメアキャニオン

グランドキャニオンに行ったことがないので、規模は比較にならないと思うが、断層が美しく、太古からのエネルギーを感じた。何百年という歳月をかけて削られた渓谷で、展望台から切り立った丘を眺めることができた。

ワイメアの滝と伝統的なレイ作り
滝は高低差があり、流れ落ちるその姿に風情があって、とても美しかった。
滝の近くでカウアイのカラフルな花やハーブ等を使った伝統的なレイ作りの体験をした。グループで指導を受けながら、頭にのせるクラウンタイプのHAKUレイも作り記念写真を撮った。

ワイメア川

ゆるやかな川の流れに乗って、舟がゆっくり進む。前の方に座っている女の子は反抗期なのか、母親の話につっけんどんに応じていた。しばらくするとその子はレイをつけ、踊りの準備を始めた。
フラダンスのとき、その子は、女神かと思うくらい優しく微笑みながら踊り始めたので、とてもびっくりした。さっきまでの不機嫌な顔とはまるで別人だからだ。踊りの力なのか、はたまたお客さんに向けてのものなのかは、よくわからなかったが、、、

泊まったのはシェラトンカウアイ・リゾート。前年がヒルトンだったからシェラトンにしたのだが、こちらは落ち着いた感じ。ヒルトン・ワイコロアのようなウキウキ感は少なめだ。

部屋に入ったら、トイレの流れが悪いことがわかった。地球の歩き方で水回りのトラブルについてたくさん読んでいた。そこで図らずも（トラベル英会話）なるぬ（トラブル英会話）に挑戦することとなった。
伝えたいことはーー「初めから水の流れが悪かった。（私たちが原因をつくってはいない）そこで修理をお願いしたい」

知っている知識を総動員して伝えた。その当時はまだ英会話スクールに通っていなかったので、頭がフル回転。その時気づいた。私は日本語より英語を話すときの方が意思をはっきり伝えられることを。それは語彙が少なく、シンプルにしか言えないためもあるのだが、、、語順の違いによるものもあるだろう。思考は言語の影響も大いに受けるのだ。

オアフ島への移動

ロイヤルハワイアンホテルはオアフ島で一番泊まりたかったホテルだ。壁紙は花柄で、ベッドのデザインもかわいらしく部屋に入ったとたんに気に入った。

買い物時の勘違い
朝食をつけていなかったので、その当時日本人がよく行っていたＡＢCストアへ行った。ターキーサンドを買おうとしたら、日本人のスタッフがいたので、「どこにありますか」と聞いたら全く通じなかった。たぶん日系の方だろうが、日本語は通じない。あたり前のことなのに「ああ、日本人だ」となぜかほっとして、声をかけてしまった。

オアフ島一周ツアー

ノースショアなどサーフィンのメッカも訪れたが、ワイキキとは違い、自然豊かで風光明媚だった。途中で寄ったDole(ドール)プランテーションで、有名なレインボーカラーのシェービングアイスを買って食べたが、色がすごかった。とてもアメリカ的だ。話の種に食べてみたが、今だったらインスタ映えするものだろう。

夕食は地元でも有名な鉄板焼きのレストランに行ってショー的なサービスも楽しんだ。またオプショナルツアーでスターオブホノルル号のディナークルーズに行って、フラダンスのショーを楽しみながら食事をした。ショーの中でタヒチアンダンスを見たが、腰の動きが高速で人間技だと思えなかった。
迎えのバスに戻るとき，５歳ぐらいの女の子が小鳥がしっぽを動かすようにその動きをまねしていたのが、かわいらしかった。

カウアイ島は、マウイ島に比べ、あまりメジャーではないが、緑豊かで、のんびりとしたいいところ。2回目のハワイの旅も大満足だった。