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株式購入シミュその4・「サラリーマンが株をやるデメリット」

私がスクリーニングした銘柄を、購入したと仮定して損益をバーチャルに確認してみましょうという企画のその4です。その4では、私が今回の株式購入シミュレーションのために考案した、株の売却ルールをご説明します。

その前に、前回はこちら。

で、前回ご報告させていただいた、株の売却ルールをもう一度ご覧ください。

株式5銘柄購入シミュの、「売却ルール」

ルール1:売りフラグを確認し、売り注文をかけられるのは、その日の株式市場が閉まった3時以降とする。

ルール2:出せる売り注文は、「成り行き」のみとする。※価格を指定しての「指し値売り」は出来ないものとする

ルール3:「成り行き」で注文した銘柄は、実際にはとんでもない誤差を含んだ価格で売却されることがたまにあるが、ここでは「翌日の始値」で無事に売却できるものとする。

まず、①から③を簡単にご説明します。


株式5銘柄購入シミュ「売却ルール」の説明

ルール1:売りフラグを確認し、売り注文をかけられるのは、その日の株式市場が閉まった3時以降とする。

今回の新NISAをきっかけに、株を始めた人というのは、たいてい企業にお勤めのサラリーマンだとお見受けします。知らんけど。

で、サラリーマンの皆さんは、夕方5時くらいまでは、お仕事に専念しているはずですので、株価のチェックとか売買をするのは、難しいですはずですね。ですよね。まあ、私がそうだったんですけどね。

というわけで、今回の売却ルールは「サラリーマンの活動タイムである朝8時頃から夕方5時頃は、売り注文を不可とする!」、としたのですね。

そうすることによって、仕事終わりのサラリーマンは、暴落した株価を見て、しょんぼりしながらチャートをチェックして、必要ならば売り注文を出すわけですね。しょんぼり。

ルール2:出せる売り注文は、「成り行き」のみとする。※価格を指定しての「指し値売り」は出来ないものとする

これもサラリーマンによる売買を想定してのルールです。株の売買が可能になるのは、証券取引所がオープンする午前9時以降。ほとんどのサラリーマンの皆さんは、その時間には仕事を開始していると思います。

で、株を売却する際には「なりゆき」と「さしね」というのを選択する必要がありまして、「なりゆき」というのは「いくらでもいいので、買い注文があってうまくマッチングできたら、その買い注文を出した人が指定した値段で売ってね」ってことです。「さしね」っていうのは、「俺の指定したこの値段より安値では、絶対に売ってやらないぜ!」っていうことです。

「なりゆき」と「さしね」のメリットとデメリットを見てみましょう。それぞれのメリット/デメリットを理解されている方は読み飛ばしてもOKです。

◆なりゆきのメリット:手っ取り早く売買を成立させたい時にはこれ。取引所で取引が開始される前に「なりゆき」で売り注文を出していて、取引開始後株価が暴落した場合でも、その価格でマッチングされて無事(?)売ることが出来る。

◆なりゆきのデメリット:「いくらでもいいので、誰か買ってくださあい」、というのが「なりゆき」なので、超絶安い値段を指定して買い注文しているものとマッチングしてしまうと、とんでもない安値で売却されてしまうことになります。出来高が多く、売り注文と買い注文が頻繁に出されてそれらが次々とマッチングされていくような銘柄の場合は、そんなとんでもない安値でのマッチングはあまり起こらないのですが、1日の出来高が1kに満たないような、過疎銘柄の場合は結構起こりえますので要注意です。

◆指し値のメリット:なりゆきと違い、想定していた価格より安く売られてしまうことは絶対にないため、「思っていたほど高く売れなかった!」、という失敗は無くなります。また1日の出来高が少ない銘柄で、あり得ないほどの高値で注文を出しておき、誰かが間違ってそれを購入してしまうという「トラップ」をしかけておき、あわよくば多大な利益を得るという作戦が可能です。

◆指し値のデメリット:これは、「この値段でしか売らねえぜー」、と思っていた値段から大暴落してしまい、「誰もそんな高値では買わないぜー!」、という状態になってしまい、売れ残ってしょんぼり、というパターンですね。そんな場合、たいてい株価はどんどん暴落していき、売るに売れず「塩漬け」状態になってしまいがちです。

ルール1,2がなぜ必要か

成り行きと指し値のメリット/デメリットをご理解いただいた所で、「成り行きでの売りしかできない理由」をご説明します。

「売りフラグ」が立った状態というのは、そこから株価が上昇する可能性もないこともないのですが、下落していく可能性の方がより高いと思われる、緊急事態です。そんな状況で、マッチングの可能性が比較的低い、指し値での売り注文を出すのはリスクが高いのです。

なのでここでは、「夜、仕事終わりのサラリーマンが、チャートをチェックして売るかどうかを判断」、「売りと判断した場合、成り行きでの全力での売りとする」、というルールとすることで、より最悪な状態を想定しての、シミュレーションとすることが出来るわけです、やったね。

ルール3:「成り行き」で注文した銘柄は、実際にはとんでもない誤差を含んだ価格で売却されることがたまにあるが、ここでは「翌日の始値」で無事に売却できるものとする。

「とんでもない誤差」、というのは何かというと、取引所での売買が開始された直後の午前9時、高値での買いやら安値での売りやらがごちゃごちゃになった状況で、成り行きでの注文を出した結果、決定した価格のことですね。

株の価値というのはひとつではなく、「正解」がないものです。「これは買い」と思う人がいれば価格は上がるし、「これは売り」と判断した人がいれば価格は下がりますが、そんな人達がちょうどいい具合に売りと買いを、思い思いの値段で指し値買い、指し値売りをしている、そんな状況で「なりゆき売り」をしたらどうなるか。

「指し値売り」と「指し値買い」のレンジが狭ければ、さほど影響はないのですけれど、そのレンジが広い場合は、結構なギャンブルになってしまいます。なのでこのシミュレーションでは、そのようなギャンブル要素を排除するために、「始値で売却できるものとする」、というルールにすることにしました。

最後に

うーん……。

私の言いたかったことは、ちゃんと伝わったのでしょうか。

たんてきに(?)書いておくと、今回の記事で私が言いたかったのはこれです。

・岸田内閣が、「貯蓄から投資へ」とか言ってるけど、サラリーマンにとっての投資には、結構デメリットがある。

以上、無職の私には全然関係ないデメリットですけど、時間が自由にならないサラリーマンの方には、「そのデメリットを上回る利益をあげることで、あなたの資産を倍増しまっしょい(適当」、と適当なエールを送りつつ、株式購入シミュその4は終了とします。

その5では、実際のシミュレーションの、今日の収支などをご報告する予定です。今日中にその記事も公開したいのですが、どうなるでしょうかーーー、おたのしみにーーー(白目

次回はこちら:

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