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DIST26. 「WEBサービスの個性を支えるデザイン」に参加してきた 後編

こんにちは。
4/26に行われたDIST26. 「WEBサービスの個性を支えるデザイン」勉強会レポート、後半いきます!


「キッチハイクっぽい「ことば」のデザイン」
by @featherplain

*ざっくり要点
ことばは、人と人 / サービスと人をつなぐ重要な要素のひとつ。
使うことばを選ぶときは、サービスを人に例えて、ユーザーに「どんな人だと思ってもらいたいか?」を考えるとよい。
同じ内容を伝える文章でも、ことばの使い方を変えると印象が大きく変わってくる。

ご本人が登壇後のフォローアップ記事を書いてますので、ぜひこちらをご覧ください!▼

*まなび
サービスを使っていくなかで得られる体験ももちろん重要ですが、「サービスとの出会い」というのもユーザーにとってひとつの大きな体験となり得ます。出会いの瞬間にユーザーがサービスに対して抱く印象は非常に影響力があり、その後のユーザー体験に深く関わるもの。
そこで力を発揮するのが「ことば」であり、時間をかけて考えていくべきものなのだと理解しました。

自分たちのサービスを、どんな人だと思ってもらいたいか。
例えば、心が落ち込んだ時に相談できるともだち?いざというときに頼りにできるご近所さん?
このように「人格」を考えていくと、確かにサービスが発することばが自然と聞こえてくるようでした。とても納得。


--- メインセッション ---


「認知パターンから考えるesaらしさのデザイン」
@ken_c_lo

*ざっくり概要
サービスの個性を機能面ではなく見た目から伝えるとき、どのようにして伝えるか?
- エートス = 「プロダクトを通して伝えたい価値と精神」を具現化
   - テキストにおこしてユーザーに発信
   - ビジュアライズしてサイトに掲載
- エートスを具現化することにより、
   - 今やっていることが正しいか?の問いを常に立てることができる
   - そのサービスを真に好んでくれるユーザーに利用してもらえる
- エートス(サービスを際立たせる個性)と普遍性(サービスの使いやすさ・親しみやすさ)のバランスをとることが大事。

デザインは感覚か?理論か?
 -  両輪で回していくべきもの。
 -  感覚で決め、それを検証・説明する際に言語化・理論化する。
 -  言語化・理論化によって感覚から生まれたものを客観的に振り返ることができ、それを他に説明する際に強度と説得力が増す。
 -  感覚と理論を行ったり来たりしながらブラッシュアップしてゆく。

*まなび
「見た目から伝えるサービスの個性」という、今まさに自分が興味をもっている内容で非常に参考になりました。

見た目から伝わるイメージはユーザーにとってどれほどのインパクトがあるのかが感覚としてつかめていなかったので、それがとても重要であることは理解しつつも、どのくらいのコストをかけて取り組むべきことなのかがわかっていませんでした。

それを、「サービスを通して伝えたい価値と精神(エートス)を伝えるため、具現化するため」という目的を達成するための手段として提示してもらったことで、「ユーザーにサービスの個性を伝える」という、ゴール地点がいかようにも前後しそうなふわふわとした着地点とは違う、強固で明確な着地点が見えたような気がします。

また、デザインは感覚か?理論か?の話に関して、
それまでの自分は、デザインにことばの注釈(=言語化)を付けることは正しいことなのだろうか、と疑問に思っていました。
言語化するのが難しいからこそデザインするのであって、それをことばで表すということは、デザインで伝えきれなかった部分を後追いで説明しようとしているだけなのではないか、と考えていたのです。

ただ、それはデザインをしていくにあたって「感覚」と「理論」の担うべき役割を混同してしまっているからだと気づきました。

デザインにおける「感覚」と「理論」は、デザインを前進させるために別々の役割を担うものであり、それぞれの役割を補完するものではありません。
感覚によって生まれたデザインを理論で他者に説明したり客観的に検証したりする、それによって得られたフィードバックをまた感覚の世界に生かしてゆく。この繰り返しによってデザインが洗練されていくのだとわかりました。鶏と卵みたいなもんかなと解釈しました。どっちが発端でもなく常にぐるぐる回ってく感じ

「次世代デザインツールのデザイン」
@ytk141

*ざっくり概要
- 他と代替可能なサービスをつくるのではなく、感動体験を提供できるような唯一無二の「作品」をつくる
- 単なる機能提供にとどまらず、「発見 - 体験 - 感動」の一連の流れをデザインする
- 人は、機能にお金を払うのではなく、体験にお金を払う
- 「使っていて便利な機能」にひとさじの感動を添えることで、ユーザーが熱狂的なファンに変わる
- 「このサービスはユーザーに感動を与えるか?」を軸に機能を考えると、ワンランク上の視点でサービスを作ることができる
   - 使いやすさ => 使いやすいのは当たり前。その上で使っていて楽しい
   - わかりやすさ => わかりやすいのは当たり前。その上で驚きがある
   - 見た目 => 圧倒的な美しさと、一目でそのサービスとわかる独自性がある

*まなび
自身がつくっているサービスに対して高い基準をもって向き合えているか?どこかで妥協をしていないか?と、自身に問いただすきっかけとなるような内容でした。
サービスが当たり前に機能すること自体、とても大変なことだけれど、それを保証した上でさらに高いレベルを見据えることが、愛されるサービスづくりの肝であると感じました。

「感動を与えられているか?」── この基準をクリアすることは決して簡単なことではありませんが、この基準を「意識するかしないか」でプロダクトのゴールが大きく違ってくることは間違いありません。
今後勉強・業務へ取り組む際に生かしていきたいと感じた内容でした。


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以上で全てです!
今回初めて勉強会レポートなるものを書きました。
やはり聞いただけで終わらせるのとアウトプットまでつなげるのとは、得た知識の深さが違うなと実感しています。
イベントが終わったあとも引き続き内容についてすごく考える時間をもつし、その内容をアウトプットするとなると、適当な理解ではままならないから発表を聞く姿勢も変わる。いい経験でした!

ただ正直、もっと早くに書き上げるべきだった。。。時間があくと、やはり抜け落ちている情報があってもったいなさが身にしみました。。。
今後の教訓にします!

お読みいただき、まことにありがとうございました。
もっと精進しやっす!

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