冷えを取る・実践編

冷えです。
人によって、ダメージがくる部分が違います。
機能低下している部位・疲れている部位はより冷えます。
部位別の調整法を紹介します。
このうち2~3手ほどを選んで、症状がなくなるまで継続的に実践してみてください。

1.白湯を飲む
王道です。
特に冬場は水分不足で冷える人も多いので、万人向けです。
もちろん胃腸の疲れやすい人もOK。
白湯が好きじゃないならスープでもいいです。
ただし塩分に気をつけて。
カフェインレス限定でコーヒーやお茶も可(カフェインは冷えを促進します)。
とにかく量を取りましょう。

2.足湯・脚湯
二つの足湯には使い分けがあります。
くるぶしから下まで浸かる足湯は、首から上の症状や腎臓の冷え。
膝から下まで浸かる脚湯は、消化器系の症状です。
足湯中は1の白湯飲みとコンボするとより有効です。
レッツ熱湯コマーシャル。

3.三・四指間を広げる
左足の三・四指間は冷えの急所です。
骨と骨の間が狭くなっている人は体が冷えています。
ここをぐりぐりと親指でしごきます。
少し難しいので実習が必須。
場所が分からない場合は足湯でOKです。

4.手湯・肘湯
手湯・肘湯は腕の疲れや頭の疲れ、末端部の血行促進のためにやります。
肘湯は呼吸器の疲れにも吉。
キーボード打ちっ放しのテレワーカーにもおすすめします。
洗面器に熱めのお湯を張って、5分ほど浸けましょう。

「全身浴でも手は温まるんじゃないの?」という疑問もあると思います。
しかし部分浴は偏り疲労解消のためにやるので、全身浴とは効果が全く違います。
部分浴をしたら代謝のために、最低3時間ほどインターバルが必要です。
日中に部分浴、夜に全身浴をするという風にしてみてください。

5.三陰交
三陰交も冷えの急所です。
足の三・四指間と合わせて、冷えの確認のためにも使います。
足の内踝から指5本分ほど上にたどっていった、スネの骨の内側にあります。
押してもいいし、お灸でも蒸しタオルでもOK。脚湯も吉。
婦人病全般に効きます。

6.胸鎖乳突筋
心配事や不安が多い2種体癖はこの時期、胸鎖乳突筋が張ります。
つまり冬場はより一層神経質になりやすくなります。
ここを直接蒸しタオルで温めてください。
愉気ができればそれでOK。

7.蒸しタオル
蒸しタオルは局所的な冷え対策の、万能アイテムです。
タオルを濡らしてよくしぼり、レンジで数十秒温める。
頭が疲れている人は後頭部と目、
胸が硬い人・風邪引いた人は肩甲骨の間、
骨盤が緊張しやすい人・おしっこの出が悪い人は仙骨、
腎臓の辺りを触れてみて冷たい感じがしたら腎臓の上。

USBあったかグッズがよくあります。
が、あれは乾いた熱なので、新陳代謝の促進が期待できません。
ホッカイロもそうですね。
温かくしてから冷めていくというプロセスが、冷え解消には重要です。
血管の膨張・収縮を促すためです。
それには湿度のある熱のほうがいいのです。
温泉→冷水コンボの効能に近いといえます
(あれを全身は負担が大きすぎて危ない)。

冷え取りも重要なのは、観察です。
冷えていないところを温めてもあまり意味はありません。
ご自分の急所を探してみて下さい。

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