痩せたい 9

レコーディング

そっちのじゃない。食を記録する方のだ。
このセクションはその性質上、文量が多くなることを前置きしておく。

僕はこのレコーディングダイエットというのが本当に嫌で、食いたいものを美味しく食べる妨げになるため、したことが無かった。それに美味いものが悪しきスコアとして表示されるのが、美味いものを否定された気持ちになって苛立つという理由もある。
今は食いたいものが自由に食えるわけではないし、目的もあるので、参考として普段の試みが正しいか否かを測定して分析をする。
継続的な記録を前提とはしない。面倒はストレスだからだ。あくまで結果を受け止めた上で、あわよくば対策の足掛かりになればよいという意図を込めている。

僕はゲームが得意だ。そしてゲームで勝とうとするのなら、客観的な現状分析とその対策はもはや必須、当たり前だ。
加えて、このゲームに対して僕は本気だ。

幸い、概算のカロリー摂取量を計算できるアプリケーションを知り、これを使って昨日の入力をした結果が下図だ。

水色の大円が基礎代謝(テレワークで一日外に出るタイミングが昼食一回のため、「全く運動を行っていない」を選択)、うち灰色の領域が食事による記録されたカロリーに運動による減算をした結果だという。
夕飯が対消滅し、概ね朝昼のゴミみたいなカロリー量しか取っていない事が分かる。

PFCグラフ(タンパク質、脂質、炭水化物の比率を健康に過ごすことを前提としてバランシングしたグラフ)が用意されていて、これを見るとタンパク質は納豆が無かったので基準に満たなかった。一方炭水化物は順調にミリで表示され、脂質は角煮が重い一撃を入れたおかげで跳ね上がっていた。
脂身のない部分だけを食べさせてもらったので、実際はかなり異なる。

これで分かったことがある。摂って良いカロリー量を考慮すれば、現状の生活では過剰なまでに抑えている。
基礎代謝のうち半分は筋肉に使用されるため、それなりにハードな虚空殴りでの筋肉量確保を行う前提で考えたとき、これでは事実上低すぎる。
では何をもってその隙間を補うか。炭水化物は疲労のしやすさを軽減し虚空殴りの助けに繋がり、また脳の働きを担保する。現状気になるほどの疲労は残らないし、この分析を行う頭が働いている以上、不要だ。脂質は論じるまでもなく不要。先述する課題点を考慮すれば、また消去法からも、タンパク質を多く摂るべきだろうことは自明だ。
多いと思っていたサラダチキン一塊は、実はそれぐらい食べても構わないし、意識して過剰に控えていた朝食のオールブランやグラノーラも、程度を弁えれば(炭水化物なので)もっとしっかり食べて良い。
要するにタンパク質は、筋肉を維持・増やす面でも、必要カロリー量の面でも、満腹感が表れるくらいには摂った方が良いということが言える。おそらくそれでも足りないほどだ。
cf.
https://brand.taisho.co.jp/contents/diet/detail_123.html

食生活の改善が見込めるのは現実的にはこの範囲に留まり、逆に言えばこれまでの方針は間違っていないし、有効そうだ。
食べろという結論が出た以上、一日の断食は、もはや効きすぎていた計算になる。
あの苦しみは満腹感の閾値を下げるには適切だった。そういう意味では完全には無駄ではなかったが、結果的にはやりすぎだったということだ。

良かったこともある。これからは満腹感に怯えるストレスを抱えなくて良いということだ。
これは即ち、現在ダイエットで抱えているストレスのうち、「好きなものが食べられない」「何を食っても腹を空かせなければいけない」の一つを潰せたことになる。
前者はこの時勢を受けて、生活環境的にも叶わない望みのため、実質的に対策できるストレスが消えたことになる。

半信半疑で行った現状分析だったが、これはかつてない僥倖だ。体重が減ったことよりも、減らすための対価の一つを消せたことが非常に良い。
この分析の確度が参考に値する前提であるため、日々の体重推移の結果適切でないなら、制限量を元に戻す。

今日何やったか

今日はリンさんに「僕結構イケるようになりましたよ」って姿を見せようと、おまけに露出度が高いと気が散って面白いかもと思って着せ替えもして一時間付き合ってもらった。
多少オーバーしたが、一時間以上ともなれば、この組み合わせ以外になかった。
今日は本当にキツかった。脚がもう本当に、相手のフックが来たら、頭の位置変えられないから死にますという状態まで疲れた。リンさん苦笑。
結果として消費カロリーが多少飯を食ったぐらいではどうにもならないほど高くなった。上振れした場合こうなる、という一つの結果を見せつけられた。

これはデイリーの終わった画面のリンさんの写真なのだが、何か不穏なことを言われている。2万。気がついたら僕は2万も虚空を殴った計算になるらしい。
いよいよ感謝の虚空殴りという様相を呈している。狂っているのはお前なのか、それとも僕なのか。
積み重ねは結果に繋がる、というのはまあそうだが、言い方が悪く感じる。努力は結果に結びつくということを、無条件に信用できない人間は割とよく居るからだ。
それよりも、お前は欠かさず虚空を殴っており偉いですよ、そのため毎食の本来必要であった栄養は確実に消滅しているのです、と超然と説明された方がフラットに信用できる。

本当に疲れるとゲームプレイが雑になるし、こう動くという心の構えが解けていると、息が休符に吸えないことが分かった。息を吐くのがよいのは打つ動作だけではない。逆に吸うのがよいスウェーのような動作もある。
ピアニカの演奏を思い出していた。ピアニカで音を出すには息を吹くのが必要なのではない。そのための息を吸うのが必要なのだ。
今日の学びとしては他にもある。基本姿勢が遠心力を最も殺せる構えなので、大きな動作を伴った攻撃の後は、半拍後に基本姿勢に戻すことが重要な意味を持つ時が稀にある。音楽における対位法のように、狭く、広くを素早く切り替える事で大きな動作の強度に繋がる。
昨日書いた事の逆のパターンだが、動いた後打った後の動作に意味を持たせるという意味では全く同じ事だ。

結果

70.2kg(-0.7)。
新記録を塗り替え続けている。これはおそらく昨日のが効いた結果と思われる。
減りすぎて怖いというか、この落ち方はなにかを犠牲にした落ち方な気がするため、冒頭で書いた対策をきちんと取って身体作りに備えていきたい。
風呂で見た自分の顔が、ここ一年で最もほっそりしていたのは嬉しい点だ。

腹は

丸い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?