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ブライトリングの本物と偽物(コピー品)を見分けるポイント

高級品には必ず偽物が存在します。靴、バッグ、服、そして時計。

特に時計は資産価値が高いため、ロレックスを中心にかなりの流通量がございます。

昔は粗雑な作りのコピー品が多かったため見ればすぐに偽物と判断できましたが、最近の偽物製造技術は進化しており、中には本物と見紛うものも存在します。

偽物の多くは主に中国や東南アジアで製造されており、最近ではスーパーコピーと呼ばれる「拘り抜かれた最高品質のコピー品」が堂々と販売されており問題視されています。

そこで今回は本物と偽物の違いを解説させて頂きます。

ブライトリングを例に、本物と偽物の見分け方をご紹介!

実際にブライトリングの本物と偽物を比較していきます。

遠目から見ると偽物もかなり本物に近い仕上がりとなっていますが、細かくチェックすると粗が目立ちます。

左:本物 右:コピー品

写真はブライトリングのナビタイマーです。文字盤は異なりますが、ケースやブレスレットは同じですので、今回は外装の違いを中心に説明します。

針の違い

左:本物 右:コピー品

本物は針がしっかりと芯と接着されており、丈夫な設計となっています。対してコピー品は針をただ単に押し込んだだけの設計となっており、仕上げが雑です。

ベゼルのエッジ

左:本物 右:コピー品

ベゼルの装飾を見てみると、本物は丸みのある上品なエッジとなっているのに対し、コピー品は大きさや間隔の調整が甘く”角ばり”があります。

正面からみると本物と区別がつかなくても、細部を覗くと完成度の高さは一目瞭然です。

裏蓋の刻印

左:本物 右:コピー品

次は裏蓋の刻印を見てみます。

本物はクッキリとした凹凸があります。対してコピー品は全体的に薄っぺらい印象です。

ベゼルや針に比べ見分けやすい箇所です。

左:本物 右:コピー品

尚、メーターの目盛が雑な作りになっていることも特徴的です。加えて数字の形状も異なります。

裏蓋の内側の違い

左:本物 右:コピー品

コピー品は裏蓋の内側には何も施していません。

本物は全面にぺラルージュ装飾が配されており、見えないところまで拘りぬかれています。

ムーブメントの違い

左:本物 右:コピー品

本物と偽物はムーブメントを見ればすぐにわかります。外装はマネできても一流の時計技術者が作り上げるムーブメントまではマネができないからです。

蓋を開けてみると本物に似せたムーブメントが現れますがディテールは雑です。

特にローターの中心部の仕上げやコートドジュネーブ・ペルラージュ装飾の美しさは本物とは比較になりません。

テンプ周りの作りも雑です。

以上、ブライトリングを例に本物と偽物の違いをご説明させて頂きました。時計業界で長年働いていると、上記のような偽物はパッと見て判断ができますが、素人がこの差を見抜くのは難しいのが現状です。

原文:https://www.rasin.co.jp/blog/breitling/copy-watch/

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