ニンジャスレイヤーを第4部から読み始めよう

ニンジャスレイヤー第4部とは?

 ニンジャスレイヤー第4部(副題:エイジ・オブ・マッポーカリプス)とは、ニンジャスレイヤー=マスラダ・カイを主人公とした、現在連載中のシリーズです。ニンジャ大国である日本から解き放たれたニンジャたちが世界中の様々な場所で生き、所属するカイシャのため、己の治める国のため、そして虐げられるモータルを救うため……様々な理由でイクサを繰り広げます。

 元々ニンジャスレイヤーは群像劇でしたが、第4部に入ってからはますますその色を濃くしています。多くのニンジャたちが主人公であるニンジャスレイヤーとは何も関係なく生き、何も関係なく死んでいきます。第4部はファンからオープンワールドゲームに例えられることがあります。多分。私が例えてるだけかもしれません。とにかく、それほど世界は広いです。

 次章から、なぜ第4部から読むことを勧めるかの解説をしていきます。


イチから追いつかなければ人権がないという思考を捨てろ

 ニンジャスレイヤーの連載は既に8周年を超えています。話の量も膨大です。8年の量に立ち向かおうとしても、というよりまず立ち向かう前に尻込みしてしまう人が多いと思います。しかし、今から追いつくのはキツそうだしなあ……という理由で諦めてしまうのはあまりにももったいないです。

 一方、第4部は連載開始からまだ2年しか経っていません。超単純計算で4分の1の早さで最新連載まで追いつくことができます。2乗すれば16分の1です。これは画期的なハッキングと言えるでしょう。

 しかし、皆さんは思ったことだと思います。「それだと途中で明かされた重大設定とかキャラ設定とかわからない……既存読者にナメられる……」と。心配無用です。最初から読んでもわかりません。


主人公も舞台も変わった

 第4部の主人公は、第3部までの主人公ニンジャスレイヤー=フジキド・ケンジとは別人です。彼の名前はマスラダ・カイです。

 彼はニンジャスレイヤーになりたてホヤホヤで、しかもアーティストだったので、ニンジャの世界を……闇社会を知りません。世界を知りません。そういった点で、読者と同じ場所に立っていると言えます。

 今言った読者とは、新規読者に限りません。既に第1部〜第3部をコンプリートしている既存の読者も含みます。なぜならば、第4部は第3部から10年もの歳月が経過しているからです。ネオサイタマの10年は数世紀の経過に等しいと作中でも言われています(うろ覚え)。その10年の間に、日本という国家が解体されて、プロ浪人による受験産業が賑わい、死んだはずのメインキャラが鴉になっていました。もはや何もわかりません。

 その上、これまでの舞台は日本国内でしたが、第4部からは世界へと広がりました。つまり、途中から読み始めると設定がわからなそうだから最初から読もうと思っても、結局第4部に入るとまたわからなくなるのです。それに、第1部の最初の話は「これまでのあらすじ」から始まります。設定わからなそう、というのは諦めて受け入れましょう。繰り返しますが、どこから読もうとわかりません。

 そして、わからないまま読むという読み方を作品自体が受け入れています。主人公が放った以下の台詞は、それを象徴するものと言えるでしょう。

シキベは顔をしかめた。「……本当にわかったンスか?」「必要な事はわかった」ニンジャスレイヤーはぞんざいに頷いた。「何故だの、どうしてだの、イチイチ問い詰めていられるか……」そして彼は目を閉じた。 −【ダメージド・グッズ】より


時系列順に読みたいというニーズを叶える

 第3部までのニンジャスレイヤーは、時系列がバラバラに連載されていました。これには利点もあり、ほとんどの話が一話完結なため、どこから読んでも大体大丈夫でした。ですが、やはり時系列順に読みたいというニーズは強いです。私の観測範囲では、新規読者の結構な割合の人がwikiの有志の考察による時系列順に読んでいるようでした。というより逆に連載順に読む方法を探すほうが難しい気がしました。

 ですが、第4部であればその心配はありません。第4部は時系列順に連載されているため、必然的にこちらも時系列順に読むことになります。もう「知らない話でいきなり大事な設定が開示されてたら嫌だしな……」と不安に襲われることはありません。


平均点が高い

 第4部は面白さの平均点が高いです。どの話を読んでも、極端につまらないということはありません。一方、第1部の特に初期のエピソードでは波の高低差が激しいという印象です。ソリッドであると言えばそうなのですが、始まって数話でいきなり主人公の師匠が初登場してしかも既に知り合いで、ライバルと相打ちになって死ぬ展開は、面白いと感じる前に考え込んでしまう気がします。

 もちろん、キックアウト・ザ・ニンジャ・マザーファッカーや、レイジ・アゲンスト・トーフなど、第1部初期でも面白いエピソードはあります。ですが、他のエピソードと高低差が激しすぎて最初から通しで読むには人を選びすぎるかもしれないと感じます。第4部は6年の連載を経てから執筆されたものなので、ソリッドさやパンチ力は下がったかもしれませんが、蓄積されたパワーが文章の読みやすさ、面白さなどを含めた平均点を押し上げています。


第1部〜第3部を読まなくても問題ない

 ニンジャスレイヤー第3部までは、いわばスターウォーズのエピソード3までのようなものです。スターウォーズはいきなりエピソード4から公開されるというロックな手法を取りましたが、映画を見る上でなんら不都合を引き起こしませんでした。それと同じで、ニンジャスレイヤーも第4部から読んでもなんら不都合を引き起こしません。「引き起こされた!」と思っても、その5割くらいは恐らく既存読者も「引き起こされた!」と思っているでしょう。

「でもニュービーが最新の部なんて読んでると、イキってるとか言われてナメられる……ナメられるわけにはいかねえ……!」という方もごあんしんください。ニンジャスレイヤーを連載しているチームは、あらゆるタイミングで新規読者に優しくするよう呼びかけています。たとえ設定を間違えて誰かに嘲笑されたとしても、気にすることはありません。気にしたとしても、反省するのではなくそいつに中指を立て、そのまま鼻の穴に指を突っ込んでやりましょう。喉の奥でもいいですよ。


読み方を伝授する

「伝授だと?オレは誰にも指図されねえ……ナメるんじゃねえ……!」とお思いの方もいるでしょう。しかし、ここまで散々勧めておいてあれですが、第4部から読むのは自力だと相当キツいと思います。第4部はメインストーリーをTwitter(無料)とnote(有料)で、サブストーリーをnote(有料)一本でという形式なのですが、wikiの第4部のページを見てもどれが有料でどれが無料なのか、パッと見ではわかりません。よく見るとわかるのですが、初見だと5秒くらい時間がかかると思います。

 なので、ハードルを下げるためここに第1シーズンを読む方法をまとめます。マジでナメてんのか!?と思われるくらい仔細にまとめます。私はニンジャスレイヤー第4部を読んでもらうために必死です。ちなみに、この方法ではTogetterにまとめられたものを読むことになるのですが、「オレはTogetterの読みにくさが嫌なのでカネを払ってでもnoteで読みてえ……!」という方は、ニンジャスレイヤープラスに月額500円登録すると親切なナビゲーションがあってすぐにわかるので、ここでは特に説明しません。


1.ここにアクセスする

2.赤い丸で囲んだ場所をクリックする(なんか画質悪いですね)

3.読む

4.読み終わったら次のセクションをこういう感じに読んでいく

5.全部読み終わったら、今度はここをクリックする

6.読む

7.繰り返す



ニンジャスレイヤーを読め

 ニンジャスレイヤーはギャグな意味でも、シリアスな意味でもとても面白いです。もしあなたがSFや群像劇が好きならば、一度は読んでみてほしいと思います。SF好き、群像劇好きのニーズを完璧に満たし、かつ新規読者にも優しい選択肢となれば、第4部です。

 まずはトーメント・イーブン・アフター・デスを読みましょう。そこから継続するかやめるかは、まず読んでから考えましょう。なので読みましょう。読め。読むんだ!読めと言っているッ!イヤーッ!

おわり


(せっかくなのでnoteの企画に参加しましたけど、とはのやつと推薦図書のやつダブル参加してる感じになっちゃいましたけど、大丈夫なのでしょうか……?まあ参加できてるってことは大丈夫ってことですね!ポジティブ!)

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