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京都大作戦2019 前半戦の私的感想

10-FEETが主催し続けて10年以上となるパンクのフェス、京都大作戦2019、前半戦に先週末行ってきました。2012年とかからずっと行きたいなと思っていてやっと、参加することができてとても嬉しかった。
1日目は四星球とBRAHMANで目的の80%以上を消化し、しかも雨だと思っていたのにかなりの陽射し。そのかわりといってはなんですが2日目はかなりの雨に見舞われ、しかしそれすら演出にできるようなバンドたち、どなたもこなたも、素晴らしかったです。
特に、かなり雨が強い時にDizzySunfist、HumpBackをたまたま観ていて、このパンクの世界に10-FEETを目標としながらやってきた関西の女子たちがあまりにかっこよいしいいライブをしていたのに感動しきりでした。文化をつくるってこういうことや。つくり、伝え続けるということの功績。10-FEETは偉大だ。

一昨年は雷雨で一時中断、昨年は岡山や広島でも大変な被害をもたらしたあの豪雨の時に開催予定だったため、開催前に中止を決断。苦渋の決断だったことは誰もが想像できるわけですが、その分倍返しだということでまさかの今年は2週にわたり開催。昨年ブッキングしていたバンドは基本出られる人たちそのまま、プラス今年のラインナップ、という義理堅さと人情の10-FEET。
もうRIVERもその向こうへもVIBES BY VIBESもヒトリセカイも蜃気楼も、フェス参加者は会場のカラオケで歌ってるし出演バンドもリスペクト込めみんなカバーするがゆえ、たった2日間で何度聴いたんだという感じでしたが、本当に愛と尊敬に溢れていて素晴らしいなとしみじみしました。
(ごくごく個人的には、この大作戦直前にACIDMAN、THE BACK HORN、ストレイテナーという20周年越え3バンドによるツアーの最終日を大阪で観ていたのもあって、ACIDMANがラストに10-FEET「RIVER」カバーを披露し返礼したところまででやっと!2017年のACIDMAN主催フェス「SAI」が完了したかのようで、なんともよい場面だったなあ…… としみじみしたり。「助けてのその一言が〜」のところから歌い出すという大木流の粋たるや…!)

2日目は午後のWANIMA登場と同時に雨がさーっと上がりカラっとした風が終演まで吹いており、夕方DragonAshのときの空とか印象的だったな。足元は田んぼ状態でその中でみんな騒ぐから凄まじい事態になっていたが……笑

昨年の中止決めた後に一緒に会場まで来ていたというMAHとKjが最後10-FEETの時ステージ出てきて締めていたのは、もはやただのライブハウスのようで本当に素晴らしかったな。あと、とにかくこんな土砂降りでも会場にゴミが落ちて汚れたりしていないなと思ったが、こういうのも長年このフェスを愛して一緒に作ってきた参加者たちの意識や、ゴミステーションの細かい配置という工夫によるところが大きいんだろうなと。
言うなれば、AIR JAMがハイスタというカリスマにみんなが引っ張られて出来ている場だとするなら、大作戦はもう少しフレンドリーというか、本当に「みんなでつくってきた」感があるように感じました。動線とかもすごくスムーズだし。10-FEETというバンドの人柄と愛され度が出ているめちゃくちゃ温かなフェスで、そこに驚いたし、感銘を受けました。
またいつか行けたら嬉しい。
明日からの後半戦に参加される方も、思いきりよい時間となりますように!


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