【接客の心得】- キャッチボールするべきは「○○」?
接客の心得というものは世の中にもたくさんありますが、うちの会社にも“キャッチボール”というものがあります。
“お客様が投げてくれたボールをちゃんとお客様へ投げ返せているか?”
先日近くのお蕎麦屋さんへ行った時のこと。
名物としていち押ししている『夜鳴き蕎麦』というものがあり、帰り際にお客様がスタッフさんへその由来を聞いていました。
お客様「これってなんで夜鳴き蕎麦っていう名前なんですか?」
スタッフさん「いや、ちょっと分からないです(真顔)」
お客様「あ、分からないんだ…」
文章で読んでるとあーあーっていう失笑な状況なのですが、これってきっととてもあるあるシチュエーションで、うちのお店でも実際こういうことは頻繁に起きてしまっているのだろうなと諭されました。
“キャッチボールはできているか?”という観点で見たとき、これどう思いますか?
単純にキャッチボールというところでは、実は“○”。
「なぜ夜鳴き蕎麦という名前なのか?」という質問に対して、分からないので「分からない」という答えを返す。
飛んできたボールを受け取って相手に返す。なので、○です。
でも何か釈然としないのはなぜか。
それはキャッチボールするべきものが分かっていないから。
キャッチボールをするべきものは言葉ではなく“感情”なのです。
お蕎麦屋さんでのやり取りは言ってみれば、やんわり放り投げたボールが超豪速球で投げ返ってきたので、え?え?と困惑状態。
名前の由来を聞いたお客様は興味や関心という感情があって聞いてきてくれたはずなので、その感情に対してどういう感情を投げ返してあげられたらよかったのか?
キャッチボールをするべきものは言葉ではなく“感情”なのです。
感情のキャッチボールを自分もちゃんとできているか。
接客の心得は日々の生活の中にもたくさんありそうです。
以上、金曜日のナガサキでした。
天気もそろそろ夏らしく。
それではみなさま、よい週末を。
~P.S.~
お蕎麦屋さんは横浜のルミネにある「ソバキチ」というお店で、去年の冬頃にオープンした”呑める蕎麦屋”としても使える新しいお店です。個人的にも3~4回食べに行ったことがあり、蕎麦と日本酒と天ぷらでさくっと飲むには最高です。お近くの方はぜひ一度。
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