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【伊豆の国まるごとポタリングEp14《歴史探訪! 北条政子ゆかりの地へ》】SURUGA Cycle Journal Vol.163

伊豆の国市さんとのコラボ企画「伊豆の国まるごとポタリング」、通称「伊豆の国まるポタ」。歴史情緒あふれる伊豆の国市の素敵なスポットをまるごとご紹介します。

2023年第2回も歴史探訪シリーズです。今回のテーマは「歴史探訪 北条政子ゆかりの地へ」です。ナビゲーターは前回に引続き、伊豆の国市地域おこし協力隊の平尾さん(下の写真右)と、サイクルコーディネータの平塚さん(下の写真左)です。

伊豆長岡駅敷地内の観光案内所のいずなかシェアリングのステーションから、自転車を借りて出発です。スマホで簡単に借りることができるので便利、伊豆の国巡りはぜひ自転車で。

▶︎いずなかシェアリング


1番目のスポットは「眞珠院(しんじゅいん)」、伊豆長岡駅から自転車で5分です。

源頼朝との仲を裂かれた伊東祐親(いとうすけちか)の娘、八重姫ゆかりのスポットです。

八重姫は悲恋を嘆き、「せめて我が身を投じて、将来共末長く不幸な女人たちの守護神となりましょう」と那木の一枝を取り、真珠ヶ淵に入水したと伝えられています。眞珠院はその八重姫を祀る寺です。

「梯子があれば救うことができたのに」という里人の気持ちから、願い事が叶ったらお礼参りに小さな梯子を奉納するようになったそうです。正面入口には大きな桜の木があり、春には見事な花をつけます。傍らには狩野川台風の最高水位を示した石碑があり、あらためて、自然災害の強大さを感じます。

▶︎眞珠院


2番目のスポットは「信光寺」、「眞珠院」から自転車で1分ほどのところにあります。

信光寺は、源頼朝に仕えた武田信光(たけだのぶみつ)が建立した寺です。

武田信玄の祖先にあたる人物で、馬術・弓術で優れた才能を発揮し、弓馬四天王と称えられた武人だったそうです。本堂左手には西国三十三番観音石佛が安置されています。

境内のあちこちにはきれいな花が咲いていて、心が和みました。

平尾さんが「よく見ると、屋根に武田家の家紋『武田菱』があるんですよ!」と教えてくれました。

まだまだ知らない秘密がありそうですね・・・ご参拝の際には、よく目を凝らして見てください。

3番目のスポットは「願成就院(がんじょうじゅいん)」です。

信光寺からは自転車で1分、平坦路なので走りやすいですよ。

鎌倉時代初頭の文治五年(1189年)、鎌倉幕府を開いた源頼朝の奥州藤原氏征討の戦勝を祈願し、幕府初代執権で北条義時・北条政子の父である北条時政公が建立し「願成就院」と称しました。

境内には、北条時政の墓所があります。願成就院では国宝に指定されている5体の仏像を拝観することができます。

文治二年(1186年)の運慶作で、日本彫刻史上、運慶様式・鎌倉様式の成立を示す、極めて大きな意義を有する尊像であるとして国宝に指定されました。ぜひ実際に足を運んでみてください。

▶︎願成就院

4番目のスポットは「北条政子産湯の井戸」です。

願成就院からは自転車で2分の距離です。

源頼朝の妻・政子は北条時政の長女として1157(保元2)年、この地に誕生しました。その時に産湯の水をとったのが、この井戸と伝えられています。

この井戸の水は北条政子の伝承から、かつてはこの水を飲むと安産になるという信仰があったそうです。

井戸の周りには民家が建ち並んでいます。見学される際はお静かに。

▶︎北条政子産湯の井戸

5番目のスポットは「北条氏邸跡(円成寺跡:えんじょうじあと)」にやって来ました。

北条政子産湯の井戸からは自転車で1分。

鎌倉幕府の執権として活躍した北条氏の館があった場所です。

1992~1993年(平成4~5年)にかけて行われた発掘調査で、平安時代末から鎌倉時代はじめの出土遺物とともに建物跡が発見され、北条氏の館があったことが確認されました。

建物跡というのは、当時の館の基礎にあたる部分、柱があったと推測される穴などです。当時の館の位置関係やスケールは、現地の透明な板に描かれた館の配置図を基に理解することができます。

北条氏滅亡後、一族の円成尼(えんじょうに)が中心になって、この館の跡に円成寺を建て、北条氏の冥福を祈ったと伝えられています。

▶︎北条氏邸跡(円成寺跡)


午前中に5つのスポットを巡り、腹ペコ状態で飛び込んだのが、和定食屋さん「桜ばな」さん、北条氏邸跡から自転車で3分です。

唐揚げや手羽先など、ボリューム満点の定食が自慢!オレンジジュースもジョッキで出てくる豪快さが素敵です。

唐揚げ定食はこぶし大の唐揚げが4つものっています。

日替わり定食やテイクアウトなどもあり、数多くある魅力的なメニューから選ぶのに迷う…大満足の定食をぜひ食べに来てください!

▶︎桜ばな

午後の部へ入りました。桜ばなさんのパンチのあるランチをいただき、元気に発進。6番目のスポットは成福寺(じょうふくじ)です。桜ばなさんから「頼朝・政子語らいの路」を経由して自転車で2分です。

成福寺は鎌倉幕府8代執権北条時宗(ときむね)の子である、北条正宗(まさむね)が建立したと伝えられています。

境内には、約230種、250鉢もの蓮が栽培されていて、毎年6月中旬から8月初旬には見事に咲き揃い、見物者で賑わいます。中には2000年前の種から発芽した花や、栽培が難しいとされる黄色い蓮などもあります。見頃は早朝から午前中です。

さらに「吾妻鏡」によると、北条政子と源頼朝の新居はこの辺りであったとされています。成福寺から東へ直行すると蛭ヶ小島に通じ、逆に西へ向かうと狩野川対岸の北条義時の館に至るため、これを北条大路の名残とする説があるそうです。

▶︎成福寺

7番目のスポットは長徳寺です。成福寺から自転車で1分、願成就院へと続く「頼朝、政子語らいの道」の始点です。

閻魔大王様と奪衣婆(だつえば)様が祀られているお寺です。

この撮影当日は猛暑日!熱中症対策にこまめにクールダウン。今回は韮山駅前の「ひよしや」さんに立ち寄りました。長徳寺からは自転車で3分です。

こちらの名物は「反射炉焼き」。世界遺産の韮山反射路を形どった人気のお菓子。ですが、気温は35℃オーバー!ここは冷たいもので勘弁してください!ってことで、かき氷といちごジュースをいただきました。

でも、やっぱり最後に反射炉焼きも食べたくて、いただいたんですけどね。

ごちそうさまでした。


8番目のスポットは香山寺です。ひよしやさんからは自転車で9分。

香山寺を創建したのは、平安時代末期に伊豆国の目代であった山木判官兼隆(やまきはんがんかねたか)で、源頼朝が旗揚げした際、最初に討ち入りされたと言われる人物です。

その後、足利尊氏の祖父足利家時、後北条氏の祖である北条早雲、韮山城主内藤信成などの庇護のもと荒廃と再興を繰り返し、韮山の地に佇む由緒ある禅寺です。

山を背にした立地で、境内からは山木地区を一望することができます。

▶︎香山寺


9番目のスポットは城池親水公園です。香山寺からは自転車で3分、北条早雲の居城であった韮山城の堀の跡を利用して作られた公園です。

池の周りをぐるっと囲むように河津桜、ソメイヨシノ、しだれ桜があわせて約100本あり、春は見事な景観になります。池には野鳥がたくさんおり、バードウォッチングも楽しめます。

今回は真夏の日差しを避けて、木陰でしばし休憩しました。

10番目のスポットは蛭ヶ島公園です。城池親水公園から自転車で丘を越えて3分。

ここは1160年(永暦元年)2月に源頼朝が14歳で配流となり、34歳で旗揚げするまでの20年間を過ごした地です。

当時、伊豆国の蛭ヶ小島(ひるがこじま)と呼ばれた地は、現在、蛭ヶ島公園となっています。

公園内には頼朝とその妻・北条政子の銅像があり、ちょうど富士山の方向を向いています。

▶︎蛭ヶ島公園

10番目のスポット、蛭ヶ島公園で今回の行程は終了です。が、ちょうど暑さがピークの時間帯、ここで最後のクールダウンです。蛭ヶ島茶屋さんに駆け込むことにしました。

お店の戸に貼られた「冷房中」の紙に2人ともうっとり。

入店して迷うことなくアイスコーヒーを頼みました。

塩分補給にと平塚さんが購入した梅干しを、スタッフを含め皆でポリポリ。

その直後にアイスコーヒーをちゅーと飲み干して、やっと一息ついた感じです。

もう少し涼しくなったら、皆さんもぜひ伊豆の国市に遊びに来てください。自転車でのんびり史跡を巡って、ゆるやかな伊豆時間に浸ってください。整うこと間違いなしです。

スポットのご紹介は以上ですが、走行中の田園風景と伊豆箱根鉄道のある景色を置いておきます。伊豆の国の田園風景は、いつまでも見ていられますよ。


【Information】

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