写真集 2023.09.18 E-BIKEで巡る伊豆半島ジオパーク45km
静岡大学さんとのコラボイベント!今シーズン2回目の開催でした。静岡大学地域創造学環フィールドワーク「地域づくりとジオパーク」で学んでいる学生さんたちと元気に走ってきましたよ😆中伊豆には「浄蓮の滝」をはじめとして、伊豆半島ジオパークのジオサイト(大地の成り立ちが分かるスポット)が点在しています。今回は中伊豆の6箇所のジオサイトをE-BIKEで巡り、さらに現地で学生さんたちの解説付きライド。参加者のみなさんはワクワク・ドキドキでご参加くださいました!
▼伊豆半島ジオパークについて、詳細はこちらから↓
ライドの発着は伊豆市のKANO BASE。まずはブリーフィングでスケジュールや注意点の確認、そして学生さんの挨拶。今回は5名の学生さんと巡りました。
【ジオサイト①】浄蓮の滝
名曲「天城越え」の歌詞にも登場するので、ご存知の方も多いかなと思います。火山の噴火で流れ出した溶岩が台地を作り、川を堰き止めてできた滝です。滝の横に注目すると、溶岩が冷えて固まった時にできる柱状節理(ちゅうじょうせつり)が見事です。
【ジオサイト②】鉢窪山(はちくぼやま)
浄蓮の滝から自転車で約10分。こちらが浄蓮の滝を作り出した火山群のひとつです🌋離れた場所にあるジオサイトですが、こんな関わりがあるんです。何も知らないとただの山ですが、大地のストーリーを知ると面白い。
【ジオサイト③】荒原(あれはら)の棚田
湯ヶ島方面から国士峠に向かって走っている途中に広がる、ちいさな平坦面の上に作られた棚田です。この平坦面は、国士峠南火山から流れてきた溶岩流による平坦面と、川が運んだ土砂がたまってできた平坦面(段丘面)です。
荒原の棚田から国士峠まで約4kmヒルクライムです。交通量が少なく木陰が多く涼しくて走りやすい&E-BIKEのアシスト力のおかげで、普段運動しない方も無理なく上りきれました。
【ジオサイト④】筏場(いかだば)のわさび田
総面積14.7ヘクタールにも及ぶわさび産地で、周辺には美しいわさび田が一面に広がります。火山の噴火による溶岩の末端付近に位置し、豊富に湧き出す地下水を活用してわさびの栽培が行われています。この筏場のわさび田は、静岡水わさびの代表的な景観です。
ランチはK's kitchenさん。今回も貸切にしていただいて、ゆっくり食事を楽しむことができました。ハンバーグにパスタ、セットのパン…何を食べても美味しい!今回の1番人気はステーキ丼でした。ごちそうざでした!
【ジオサイト⑤】下白岩(しもしらいわ)
派手さはありませんが、伊豆半島の成り立ちを知るための重要な場所です!この一帯の地層には貝やサンゴの化石が多く含まれ、ここに「レピドシクリナ」という水中に住む小さな生物の化石が見つかったのがポイントです。レピドシクリナは熱帯・亜熱帯の浅い海に生息していた生物なので、伊豆半島がかつては南にあったことを示す証拠なのです。
※ジオ菓子®とは…ジオガシ旅行団さんがプロデュースしている、ジオパークの風景を切り取ってお菓子にしたものです。
▼ジオガシ旅行団
【ジオサイト⑥】旭滝
朝日が昇る時、正面から光を受けて輝くため「旭滝」と呼ばれるようになったそうです。溶岩が冷えて固まる過程で作られた柱状の割れ目・柱状節理の断面の上を滑るように流れている滝です。浄蓮の滝では棒状の柱状節理が見られましたが、こちらは柱状節理の断面なので、石垣が積み上がったように見えます。
百聞は一見にしかず。実際に自分の目で見て、聞いて、感じたことは強く心に残ります。今回のライドが少しでもみなさんの心に残れば幸いです。
今回巡ったのは伊豆半島ジオパークのほんの一部です。「どうしてこんな形・色をしているんだろう?」「どうやって形成されたんだろう?」と、不思議に思うような景色がたくさんあります。気になった時に少し調べてみると、面白い発見があるかもしれません。
一生懸命解説する学生さんたちや、しっかり解説を聞いている参加者のみなさんを見ていたら、我々も日々探究心を持ち続けていたいなと感じました。1日ありがとうございました!
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