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眺めて過ごす。

誰かのことを想うことは、社会と繋がること。
そんな風に考えるようになったのは、転職を2回して大人と言われるには、十分な年齢になってから。

机の上は散らかっている方が好きで、会社に着くとカバンの中のものをばぁと拡げる。
メガネとペンケースにメモ張、ノートPCに私用のスマホ、カラン、コロンとフリスクが中で転がる音が素敵なタブレットケースに読みかけの本、仕事中にこそこそ読んだり。どれにも愛着があって。
それから、引き出しの中に何枚か入れている絵ハガキの中から、1枚を選んで飾る。今日は星野道夫さんのシロクマにしようとか、明日はジャクソンポロックにしようとか。 選ぶのは、なんだか楽しい。

みんながワイワイしている場所は、今も上手に過ごすことができなくて、そんな時は少し離れて眺めて見ているのが、自分の時間の過ごし方。

「どうしたらいいですか?」
強い人だと思っていたから、涙を堪えながら相談されたときは申し訳ない気持ちでいっぱいになって、うまく言えなかったけど。

誰か悪者を探したくなったり、自分を責めたくなったり、今日とか明日とか明後日とか近い未来がどうしようもなく不安になったりした時は、眺めて過ごす。
眺めて過ごしていたら、誰かのことを想う時間が増えて、そうしたら同じような毎日が少しづつ変わり出したなぁと思うから。

正解なんてわからないけど、好きなものは、ばぁと近くに拡げて、
苦手なことは、少し遠くから眺めて時間を過ごすことをすすめてみようと思う。

明日も会社に着いたら、机の上にばぁと拡げて1日をはじめるつもり。
隣の人の机に、はみ出さないように気をつけないと。

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