あいすべきひと

「お好みで、どうぞ」
店員さんが置いて行ってくれた白いボトルにコルクの蓋の素敵な容器。
それぞれにSALT、PEPPER、SOYSAUCEと描いてあって、文字の線が細いから、光の加減で読みにくかったり。

仕事の外出先で、ランチに入った定食屋さん。
一緒に行ったAさんは、ディズニーシーのシーはCだと思ってて、
「ディズニーAとかBはいつできるんだろうね」

えーっと、ずっとできないままだと思います。

そんな人だから、いつも周りがワイワイ騒がしくて、毎日がなんだか楽しそう。

忙しい毎日は、起きたこととか、思ったことをすぐに過去のことにして、とにかく先に行こうとせかすから、誰かと競争しているみたいになっちゃって、今は、それが少ししんどくて。

焼き魚を少し食べてから、
「悪いけど、あそこのSOULと書いてあるやつを取ってくれる」
んっ?、と少し考えてから、SALTを取ってAさんに。

仕事って誰かと競争することだったっけ?
Aさんと一緒にいると、そんなことに気づかされて、隣の芝生は、とても青いから気になったり、ならなかったりだけど、流され過ぎないうちに立ち止まって考えないと。

Aさんは、焼き魚に塩を振りながら、
「俺には、少しSOULが足りないなぁ」だって。

SALTって教えるのは、もう少し後にしようっと。

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