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ようやく1回分-献血の話-

はじめに

赤いのが11回。
黄色いのが10回。

これは息子が一昨年の年末から昨年8月に受けた輸血の回数です。

息子の体に向かって点滴から流れてくる赤や黄色の液体を見ながら、いつかは私も献血で返したいと思っていましたが、ようやく赤1回分お返しすることができました。

というわけで今回はこの歳にして初めて献血しました、という話です。

献血までの道のり

若い頃から献血をする友人は偉いなと思いながら街中の「献血お願いします」に応えることなくここまできました。

ただ、とても気にはなっていて、

特に昨年の入院面会生活の中で、何度か病院に来る献血車のチラシは目にとまってはいたのですが、

献血してから面会するなんて自分には無理かな、、と思ってしまい、

同じ病棟に入院してた子のお母さんからも、献血すると水分をとるからトイレが近くなるよ
と教えてもらったこともあり、

自分にとってはまだできるときではないと言い聞かせて先延ばしていました。


息子の退院後、少し落ち着いた秋頃に、
よし!調べてからやるぞ!

献血センターのホームページをみたりnoteの体験談などを拝見し、

献血をするには時間が必要で息子の学校通いがちゃんと軌道にのるまではやめておこうと思いました。


また当たり前の話ですが、献血ができる人というのは健康に心配がない人だと改めて思いました。

この歳での初体験で、
自分というのは人に血を分けれる程健康だろうか、、
とやる前からとても心配になり、
年1回の健康診断に行ったり、先延ばししていた要検査のものを受けたり、感染症の流行などみていたら気づけばすっかり冬本番に、、

これ以上先延ばしはしたくないと自分や子どもの予定をやりくりしついにその日がきました。

献血当日

アプリで予約して献血センターで受けてきました。
訪れた献血センターはとても綺麗で飲み物飲み放題、Wi-Fi完備、漫画も読める、ととても快適、平日の昼間なのに人もたくさんいました。

血圧を計り受付をし、医師の問診後、看護師さんが指先の採血からヘモグロビンの値と血液型を調べます。
以前受けた検査結果と変わりなく、簡易検査はクリアです。これで全血400mlの献血に臨めます。

献血前にトイレを済まし、あと指先が冷えているので暖かい飲み物を2杯程度飲むように言われ待つこと少々、順番になりました。

テレビモニタのついた献血台に横たわり利き手と反対の左腕にイソジンで消毒してから針を刺し、冷えた指先を暖ためながら待つこと10分少々、全血400mlがパックされているのを横目で確認しました。

輸血のパックとの再会。
病院で息子の体に輸血されていくのを見たのが初めて、
輸血をセットしている看護師さんからパックにタグがついていてどこから届いたが分かるんだよと教えてもらったのが懐かしいです。
優しさのパック、私のも誰かの役に立ちますように。

針を抜き、止血し、しばらくしてから血圧を計り、体調の様子見のため施設内に待機です。コーヒーとアイスをいただき、ゆったりタイムです。

献血前かなり緊張していたと思います。
緊張のおかげか、血を抜いている最中も後も体調の変化はなく無事に終わり家に着きました。

初めての献血が終わってみて

今回初めて献血をしてみて、初めてが今で良かったと思いました。

息子の病気きっかけでないと一生しなかったかもしれないという機会ではありましたが、

献血の大切さを身に沁みてわかっていた
その血が健康で間違いないものでないといけないともわかっていた

という前提があってからの献血だったので些細なトラブルがあっても気にもならず自分の中では粛々と過ぎていきました。

若い頃は我慢がきかず、休日に2時間その行程にイライラし、色々なことを気にしていたと思います。
またたとえ献血に前向きになれていたとしても若い頃の方が健康に気を遣っていなかったので、調子が悪くても気にせず献血してしまっていたかもしれないなとも思いました。

私にもできそうなこと

息子の闘病生活は色々人たちに多方面から支えてもらったので、私にもできることはないかな?と模索中なのですが、

私にもできそうなこととして今回献血をすることができました。

他の候補として、ドナー登録があります。息子はまだ骨髄移植の機会はないですが、病院で出会った子は何人か骨髄移植をしたりということがあり、必要だと思いました。

今回同時にできるかと思っていたのですが、受付時に言わないと良くなかったみたいで、次回できればしようと思います。

それから、ヘアドネーションです。息子は作らずでしたが、病棟にはウィッグをつけ照れながらも喜んでいる様子の子もいたので、髪を伸ばせるうちにチャレンジしたい、と思ってます。

ただ、加齢とともに髪の健康は急速に衰えており、31センチ伸ばし続けることに傷んだ髪が耐えられるのかはわかりません。。


当面は今回の血液が検査を無事通っているようなら全血400mlは問題なさそうなのでこれを続けて、慣れてきたら更に時間がかかる成分献血に挑戦して、できるところまで返せるところは返していきたいです。

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