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【1分でわかるコストカット手法】ターゲットの絞り込みによる適切なスペックダウン

 こんばんは。

 今回は簡単にわかるコストカット手法の実例を展開したいと思います。
 その題材は、製造業においては高価格帯設備の代名詞、マシニングセンターです。

 マシニングセンターは、多くの場合価格が2,000万円からスタートする為、新規に導入する業界は中々手が出しづらいものになっています。
 しかし、その中にも加工精度は変わらないのに、何故か価格が1,000万円を切っているマシニングセンターも存在します。

 このマシニングセンターの低価格の秘密は大きく分けて3つあります。

1.大量生産による単価の切り下げ
2.新興国へのOEMによる製造コストの切り下げ
3.対象製品をニッチにすることによる部品の適切なスペックダウン
 このブログでは3を説明したいと思います。

 対象製品の絞り込みによる低価格化の代表例は株式会社岩間工業製のモデリングマシンです。

 マシニングセンターの構成部品の中で大きなコストを占めている部品は、土台です。

 通常、マシニングセンターの土台は金属などの硬い材料を削った時に発生する微振動や周囲の微振動の影響を小さくするため、高価な鋳物の土台を使用します。

しかし、切削する製品が樹脂やセラミックなど切削加工の要求精度が高くない(±0.05μm)の製品の場合、鋳物の土台はオーバースペックになり、コストカットの余地になります。

 岩間工業所は、対象製品を振動による影響が少ない(要求精度が±50μm)の樹脂や木工、セラミックなどに限定することで、鋳物製の土台を廃止しました。
 それにより、価格も同スペックのマシニングセンターの1/3になり、3軸の小型機であれば400万円程度での提供が可能になりました。

  このコストカット事例では、生産技術者である私が業務内、プライベートなどで知りえたコストダウン手法・戦略を展開させていただいています。

 資料は無料のマガジンとしてまとめていますので手に取っていただけると嬉しいです。


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