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すさみ冬のもちもちフェスを開催しました!!

2023年2月5日、和歌山県すさみ町と武蔵野美術大学の連携協定を記念して行われた締結記念トークイベント。イベント終了後には、「すさみ冬のもちもちフェス」が有志団体すさみ餅まき実行委員会主導の元、開催されました。

イベントでは、すさみ町の伝統行事である餅まきを2回、そしてオリジナルの企画である、おもちチルタイムを実施しました。

今回は、すさみ冬のもちもちフェスを企画し、実行委員会の実行委員長を務めました永里より記事を書かせていただきます。

1.イベントに至るまで
2.いよいよイベント当日
3.イベントを終えて

1.イベントに至るまで

「すさみ冬のもちもちフェス」は、武蔵野美術大学のプロジェクトメンバーとすさみ町の方々が共に楽しむことのできるイベントとして企画されました。
私たちとすさみ町の方々との交流の場、そしてすさみ町の方同士の交流の場となり、新たな関係が生まれるきっかけとなることを目指しました。

私たちはこれまで複数回すさみ町に滞在し、すさみ町の方々と関わってきましたが、関わることができたのは、町に住むほんの一部の方々でした。

まだまだ私たちの知らないステキな人、面白い人、風変わりな人、色々な人がいるであろうすさみ町。もっとたくさんの方々と触れ合ってみたい。そして、私たちがすさみ町に訪れ、たくさんの魅力を知り、小さいながらも様々な活動をしてきたことを、より多くの方々に知っていただきたいと考えていました。

どうすれば、まだ出会ったことのないすさみ町の方々に出会えることができるだろか。町の方々からのアドバイスも沢山いただき、私たちは餅まきに注目することにしました。
「餅まきに賭けるすさみ町の方々の熱意はすごい。」
「餅まきには沢山の人が集まる。」
町の方に話を聞き、例え寒くても、町の方々が沢山遊びにきてくれるであろう餅まきを行うことが、冬のイベントとしては最適なのではないかという結論に至りました。

元々、餅まきは上棟式の際に行われる神事。すさみ町と武蔵野美術大学が連携協定を結ぶタイミングは、まさにお祝い事を行うのにぴったり。さらに、事始めの2月8日を間近に控える日曜日。色々なことが重なり、最高のタイミングですさみ町の餅まきをみんなで体験させていただこうということになりました。

そして、おもちチルタイム。
こちらは、武蔵野美術大学の個性あふれるメンバー、一人一人をもっと知っていただきたいという願いを込めて企画しました。各メンバーおすすめのお餅の味付けと共に、自己紹介を掲示し、お餅を食べながら自由に交流する時間です。出身地のご当地フードや、家庭の味を紹介し、すさみ町の方々と私たちが会話する際のきっかけになることを期待しました。

今回のイベントを行うにあたり、餅代などの資金をすさみ町の方々からも寄付していただきました。当日の会場設営や交通整理も、町の方々にご協力いただき、町の方の全面協力があり、イベントの開催が実現しました。当日は、これまで関わってくださった町の方々、ご協力いただいた方々へ感謝を込めて、そして、連携協定締結を祝い、更なる発展を祈り、武蔵野美術大学のメンバーみんなで餅をまきました。

2.いよいよイベント当日

約30分前から、会場であるイコラには少しずつ町の方々が集まってきました。餅まきは始まる前から勝負が始まると聞いていましたが、やはり場所取りのために早くから町の方々は気合いが入っていました。
最初は町のこどもたちを対象とした、こども餅まきを行ったのですが、悲鳴なのか、歓声なのか、とにかくワイワイ声が上がる賑やかな時間になりました。夢中で餅を拾い、楽しそうなこどもたちを目にして、とても心が動かされました。

一回目のこども餅まきは、お世話になったすさみ町の方々やこどもたちが通うすさみ中学校の校長先生をお招きし、餅をまいていただきました。私も実行委員長として1回目から参加させていただきましたが、まき方が想像以上でついていけず…。町の方々は慣れているようで、大量の餅を一気に広範囲に投げることができます。すさみ町の餅まきを知らない私は最初から置いていかれました…。後ろに投げたり、もっと大量に投げないとと注意されたり…。これがすさみ町の餅まきなのかと…やはり百聞は一見にしかず。実際に体験すると、動画で見ていた餅まきとは熱量が全然違いました。

大盛り上がりのこどもたちのおかげで、おもちチルタイムも良い雰囲気で迎えることができたと思います。
美味しそうにお餅を食べるこどもたちを見て、おとなはほっこりする、そんな時間でした。

そして迎えた、おとなもこどもも混ざった餅まき。
「お姉さんこっちー!!お兄さんこっちー!」
と、叫ぶおとなの方の声はやはり通るし、迫力が違いました。
1回目よりさらに盛り上がった2回目の餅まきは、1回目以上にみんなが「こっちこっち!!」と呼んでいる感覚があり、どこに投げたらいいか分からずアタフタ。
しかし気づいたら、イベント前にお話ししていた子に投げていたり、知っている方に投げていたりして、餅まきは始まる前から始まっているという意味を、はっきり理解しました。

3.イベントを終えて

イベント後に沢山の町の方々とお話ししましたが、親戚や来られなかった友人にも配ると言っている方が多かったです。それもまた、すさみ町の文化だそうです。地域ならではの繋がりの強さを感じました。また小学生以下のこどもたちも、皆そう言っていたので、餅まきは実は教育にもなっているのではないかと思いました。

おとなもこどもも混ざったお餅争奪戦は、年代問わず本気なのが新鮮でステキで、最高に楽しい行事だなと実感したひとときでした。


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