発表されてから、いや、Twitterでご本人が「見たい？」ってTweetしてた時からずっと楽しみにしていたライブなのだ。大阪、名古屋の評判もよくて28日までが本当に長かった。

当日、物販開始が16時からとのことで15時半くらいに到着したのだが、すでに100人以上並んでいた。抱き枕カバーとか特典付きのマシュマロとかキャラ絵のグッズなどなど、（実在するか知らないけど）ブレーンが「アラサー/アラフォーのヲタ」をターゲットにしたとしか思えない今回のグッズ。友人に頼まれたのもありパンフを3冊購入。わ～、保存用と観賞用と布教用で買ってるみたいだよね！友人と合流したりTwitterのフォロイーさまたちにご挨拶したりとあっという間に開場時間に。

開場。300番台だったので8列目中央ややシモ手よりに陣取る。映像撮影が入るとのアナウンスにどよめく観客。これ円盤になったら嬉しい。

客電落ちてサポートメンバーの登場。煙を吐きながら登場するK-A-Zさんがすでにもう人間じゃないみたいだ。若さまは漆黒の上下に羽根とマントの衣装。LEVINはドラムセットに座ると上半身のがたいが良くて全然ちいさく見えない。大桃さんはスキンヘッドにタンクトップでいつものようにちょっと奥にひっこんだところに。

1曲目「ロックスターの悲劇って」いきなりイントロからギター&ベースバトルでどかんと盛り上がる。出てきた参謀は…あれ、ほんとにギター持ってない！しかもヘッドセットではなくハンドマイクで新鮮ー！CDではセリフが入ってるところではメンバー紹介。しっかし、しょっぱなから難曲でサポートメンバーも大変そうだ。

「CUTE BOYのユ・ウ・ウ・ツ」も10万50すぎて気迫のCUTE BOY、随分セクシーに歌ってらっしゃいました。

客のあおりは王子キャラで。「待ってた？」＼待ってたー！／「俺も待ってたよ❤名古屋終わってこの二日間…部屋でひとりで…ベッドのふちにずっと腰掛けて…」（暗い子か）
「おまえらがとろとろに溶けたところを全部なめとってやるぜー！」
＼きゃー！（女）／
「あ、男もだよ❤」
＼ウォー！（男）／
笑ったwww

参謀「男はK-A-Z担当のほうがいいかもな」K「え…どっちですか…」参謀「あ、いや、『ヲイ！ヲイ！』ってかんじの…」という、もやっとしたやりとりもありw　しかし「男いっぱいいるなあ！」って嬉しそう。

さて「みんないろんなプレッシャーのなかで生きてるよね」という前フリで「PRESSURE LIFE」。ギターソロ中はステージ前方に置いてある紙コップやつり革の小道具を駆使して起床から通勤までのサラリーマンの悲哀をパントマイムで披露してました。うがいを飲み込んじゃうのがかわいかったw

「SHADY LOVER」からシーケンスのイントロが鳴って、やはり聖飢魔IIからだったらこれでしょう！の「MASQUERADE」。最後のギターバトルは参謀も参加！歌い終わったあとに、そろそろ『篁』の曲も飽きてきたな〜って頃に聖飢魔IIの曲！いい選曲でしょ！いい曲多いよね、ま、俺が作ったんだけどね、と自画自賛。

しかしギターを弾きながら歌う、というのはやっぱりとても難しいようで。ギターを持たずに歌ってみたら発声も全然違ってくるし歌うのが本当に楽しくなってきたと。「で、ボーカリストの気持ちになって言うとね、ギターうるさい」という爆弾発言で会場爆笑。K-A-Zの「」、若さまの「Really???」というジェスチャーを見た参謀はあわてて「あっ、あっ、」それでもどよめきが止まない会場に「ちがうんだーーーー！悪いのは、こいつ！」ってマーシャルのアンプを指さしてフォローしてたw しかしいつぞや「ギター弾きながら歌うの大変で…」って言ってたACEに「ちゃんと弾こうよ！」って言ってた参謀がギター持たずに歌う日がくるとは。

からっとしたメタルチューンの「DECADENCE LOVE」「LOVE COMES TO YOU」が続き、一番驚いたこの曲、聖飢魔II時代、ツアーでも1回くらいしかやってなかったのでみんな忘れてるんじゃないか、大阪でやった時はみんな凍りついてたし、でもサビの最後に曲名を叫ぶので思い出してください、という前フリでやった『人生ゲーム』。これは本当に想像していなかった！

そして同じく聖飢魔IIの『MOVE』から「STILL ALIVE」。ほんと旧譜のいいところついてくるな。これか「JUST LET ME GO」をアコでやるのではないかなと思っていたので嬉しい。

たしかにこの曲が収録されてる『MOVE』って当時はあまりにも軌道修正されちゃった感があって、個人的にあまり聴きこめなかった大教典だったのだけど今聴きなおすと本当にいい曲がたくさんあるんだよね。

そもそも、今回の聖飢魔II30周年期間限定再集結の「続・全席死刑ツアー」は地獄の皇太子もないし蝋人形の館もないしFIRE AFTER FIREもないしBAD AGAINもないし…というなかで本当に集客を心配していたなか、蓋を開けてみたらチケットは売り切ったし冒頭の「エガオノママデ」でだーっと泣いてる人もいるし、すごく評判がよかったと。で、聖飢魔IIという宗教団体を大きくしていくために色々な施策をしたけれども、どれも結果にはつながらなくて、で、結局最後に出したメタル色の強い「LIVING LEGEND」できれいに終わってしまった感もあって。それをずっと引きずっていた自分にとって、続・全席の成功は30年という年月がくれた贈り物だったのだと。そんなしみじみとしたMCに鳴り止まない拍手。
「ありがとうー。あー、このまま時間が止まればいいのに」
魔人倶楽部の特典冊子でも読んでいた話ではあったけど、本悪魔の言葉で聴いたらちょっと泣けたよ。

で、また悪魔に戻ってもいいのではないかという一言にさらに拍手。これは本気度高そうで期待大です。「なるはや、なるちかで実現したい。いつの日か…あ、うまくつながった」

「SOMEDAY ONEDAY」。アコギ2本のキレのいいリズムに参謀のタンバリンがのっかってご機嫌なカントリー・ロックナンバー。ハーフムーンのタンバリン叩いてる姿ってめっちゃ新鮮だなと思いつつ、サマになってた。

メンバー紹介では、要所要所でケムリを吐きまくるK-A-Zを煙突みたいと。「煙突そうじしてたらこんななっちゃって…」と外見に似合わずやさしい声のK-A-Z。そして大阪と名古屋よりどうやら髪を盛ってるらしい若さまには「今日は頭がおおきくなっちゃって」とツッコミ。すかさず「参謀への、愛です❤」って返した若さまはさすが。「血、吸いそうだよね…」って参謀もおっしゃられてましたが、パンフにも「吸血鬼みたいと言われ続けた経験を活かして」って書かれてたので、もはやキャラ設定なんですかね。

MOMOのMC、「今までどこでも話したことなかったんですけど…世を忍ぶ仮の姿のルークさんは…俺のお母さんに似てるんです！！！（会場爆笑）
なので悪魔姿のほうが緊張しないというか…」
参謀も苦笑w
「30年前にSo Whatのオーディションで拾ってもらえなかったら今ここにいないわけで（中略）これからもルーク参謀を見つめます！ルーク参謀を！見つめます！」と宣言。これには参謀も「ばっかだなあwww」と大笑い。大笑いついでに、一緒にバンドやってたこともあるK-A-ZとMOMOの師弟コンビがおもしろすぎるという話で「こないだ焼き肉行ったら、おもむろにK-A-Zが大桃の携帯を焼き肉の網の上にのっけるんだよwww」（会場爆笑）
MOMOも「K-A-Zさん、それは、ダメです！それだけは、ダメです！って言いましたよね…ほかは何されても、たいがい許すんですけど」と。

後半戦、「個悪魔的に大好きな曲で、なんでベスト盤に入らないのか解せないけれども、でも俺が俺がってそんなに言えない」と謙虚なことを言いつつ聖飢魔II『悪魔RELATIVITY』から「DESERTED HERO」、「REMENBER FLAME」、聖飢魔II『NEWS』から「BRAND NEW SONG」とガンガンガンと盛り上げて、「DREAM OF THE LOTUS LAND」のギターバトルでメインステージ終了。

アンコールではマントを羽織った姿でアコギ1本で登場。客の反応が薄いなかひとしきりツール・ド・フランスの話を。今回も好評でプロデューサーからは次回も是非と言われたそうで良かったね！（CANTAのファンライブで話してたけど、毎回自分でプロデューサーに電話かけて確認してるらしいよ！）「角界のデーモン閣下とやくみつるのように自転車界といえば『弱虫ペダル』の渡辺航先生と俺、みたいな。」と。たしかに悪魔とマンガ家だ。次はブエルタもあるし、って言ってたけど、秋のジャパンカップでステージやればいいじゃなーいと思う私。

復興の奇跡というのは誰かが立ち上がったその瞬間から始まるのではないか、という話からCANTA『セヴン』から「MIRACLE」。東日本大震災につづいて熊本の震災があってCANTAでもここのところずっとこのMCとともに演奏されている曲。唯一のCANTA曲だった。

そしてマントを脱いで後ろに置いてあった青のマラボーを首にかけるために後ろ向いて笑ったよ。トップスもドクロのジャカードのメッシュで胸のところだけレースがたたいてあるようなデザインなのだが、ボトムスもブルーのマクラメのフレアパンツでTバックでした！けしからーん！なんでTKBは隠すのにおしりは出せるんだろうか小一時間問い詰めたいわ…
（名古屋か大阪では「この姿で「MIRACLE」は歌えないからマントを着用した、という説明があったそうで、なるほど納得w）

そしてラストは、やるって言っててまだやってないあの曲…ということで「呪いのシャナナナナ」。ダンサー2名も登場して予告通り参謀も一緒に踊りながら歌ってた。Maybe come, maybe come…の若さまのコーラスもバッチリ決まってかっこよかった！大阪、名古屋は振り付けがかなりあやしかったらしいけど川崎では完璧だったんじゃないか。一緒に踊ったけど楽しかった！タイミングがアレだったけど一度は聖飢魔IIで踊りたかったな！

カーテンコールでは、K-A-ZとLEVINがハグからのお姫様だっこ！「あ、LEVINのお立ち台がない」ってなって、スタッフさんが台をもってくるまでメンバーいったんバラけたんだけど、LEVINとK-A-Zだけ手をつないだまま待っててかわいかったよ。親子ほどの身長差…。

というわけで、ルーク参謀、ほんとうにほんとうに手厚くてもりもりのオモテナシをありがとうございました！次回もなるはやなるちかで期待しております！